2022年6月18日(土)
芦花公園「ほねがらみ」を読了。
ネット上にある真偽不明の怪談話の収集から始まり、収集した怪談のどこからどこまでが実話なのかを語り手が考察しながら調査を進めていくなか、だんだんと語り手そのものも怪異に取り込まれていくという、ロジカル系ホラー小説。
ただ怖いだけではなく軽い考察の要素が加わっていて、洒落怖や澤村伊智などが好きな人にはかなり楽しめる内容だと思う。
久しぶりに三津田信三を読みたくなった。
どちらかというと前半の「読むだけの怪異」への語り手の接し方が斬新でおもしろかったのだが、読み手が怪異に取り込まれるタイプのホラーが大好きなので、終盤の描写もそこそこ好きだ。
執拗に明かされないまま進んでいく伏字も怖い。
最初は理知的に考察をしている語り手が、怪異に深く取り込まれると冷静に思考できなくなっていく……という過程も非常に怖い。
文体的にはライト寄りなので好みは分かれるかもしれないが、クオリティは高いと思う。
#読書
ネット上にある真偽不明の怪談話の収集から始まり、収集した怪談のどこからどこまでが実話なのかを語り手が考察しながら調査を進めていくなか、だんだんと語り手そのものも怪異に取り込まれていくという、ロジカル系ホラー小説。
ただ怖いだけではなく軽い考察の要素が加わっていて、洒落怖や澤村伊智などが好きな人にはかなり楽しめる内容だと思う。
久しぶりに三津田信三を読みたくなった。
どちらかというと前半の「読むだけの怪異」への語り手の接し方が斬新でおもしろかったのだが、読み手が怪異に取り込まれるタイプのホラーが大好きなので、終盤の描写もそこそこ好きだ。
執拗に明かされないまま進んでいく伏字も怖い。
最初は理知的に考察をしている語り手が、怪異に深く取り込まれると冷静に思考できなくなっていく……という過程も非常に怖い。
文体的にはライト寄りなので好みは分かれるかもしれないが、クオリティは高いと思う。
#読書