ぱらぱらあめ



 ぱらぱら。
 すてきな音がきこえる。
 わたしの好きな音。
 あめのおと。
 わたしはぶんしょうがへた。かんじを書くのも、とちゅうでめんどうになってしまう。おかあさんはこれをよんで、また怒るとおもう。
 このノートは、夏休みのホームワーク。
 ノート。ホームワーク。
 カタカナはかくのが楽だから、好き。たくさんおぼえたくなる。
 ぱらぱらきこえる、あめのおとのきもちよさは、カタカナのきもちよさににてる。
 でも、あめのおとはカタカナでかかなかったほうが、それっぽくかんじる。
 パラパラじゃなくて、ぱらぱら。
 ぱらぱら。ぱらぱら。
 なんどでもかきこみたくなる。
 なんどでもききたくなる。

 きょうの天気は、あめです。わたしはあめがすき。
 おかあさんはあめがすきじゃなくて、怒ってます。
 わたしはおかあさんに怒られたくなくて、へやで、じっとしてます。
 なつやすみのノートがまだだったから、えんぴつで、書きこみます。
 「書」とゆう字は、むずかしくて、にがて。
 ほかの字も、むずかしくて、うまくかけません。
 でも、もうなつやすみはおわりだから、日記を、かかなきゃだめです。

 そとではおまつりをやってます。
 あめだから、わたしは、おうちで、しずかに、じっとしてる。
 もうすぐ、秋がきます。
 まだ八月だけど、もう、あまり暑くありません。
 ぱらぱらとゆうあめのおとは、秋のあしおとなのかもしれません。
 秋がきたら、クラスのみんなにあえるので、たのしみです。
 書くところがなくなってしまったので、きょうの絵日記は、これでおわり。
 九月にもあめはふるでしょうか。
 また、ぱらぱらしたあめの日がくるのが、わたしはとてもたのしみです。


20140823