……本日のプレゼンはこんなところでしょうか。
弟が今日も死に瀕しているかもしれませんし、妹はすでに死んでいるかもしれない。
一家の長男である僕はとても忙しいので、これ以上の説明は控えさせていただきましょう。
本当は、『ベリーベリーサンドイッチさん』という心温まるお話を皆さんに聞いていただこうかと思ったのですが、時間の都合上、やめておきます。
それではみなさん。もうお会いすることもないでしょう。
鏡潤一郎という名前は記憶から消してくださって構いません。
しかし僭越ながら、『初瀬川研究所』という偉大な存在については、心にとどめておくことをおすすめいたします。
おそらく、その存在に関する知識は何の役にも立ちません。
でも、みなさんの弱い心には必要な物なのではないかと、僕個人としては思いますね。
以上、初瀬川研究所より参りました、鏡潤一郎でした。
このような悪趣味な話を最後まで聞いてくださる、悪趣味なみなさん。ご清聴ありがとうございました。
どうか、まるで馬鹿げた世界に落っこちたときのような、良い夢を」
20131228