私の小さな魂は、夏の―― 青い光が滲み込んでいる―― 海へと漂い始めました。また、妖精の舟には乙女が立っています。この娘は、青い光よりもっと美しく、またもっと柔らかくて、もっと魅惑的です。乙姫様は一千年の時を超えて響いてくるような声で私に語りかけます―― 「さあ、私の父の宮殿である、南の海の底にある龍宮城へ、ともに参りましょう」

[ラフカディオ・ハーンがバジル・ホール・チェンバレンに宛てた手紙(1893年7月22日付)より]