2022年3月10日の投稿[1件]

福井セイ「かけあうつきひ」1巻を読んだ。

親元を離れ、上京して漫才師を目指す女の子ふたりの同居コメディ漫画。
絵がかわいいし、女の子の同居ものとしても安心して読める感じ。
いい意味でサンデーっぽい作品。
お笑いという視点から見ても今後おもしろくなりそうな気配がある。

漫才師として能力を上げる方法は、「ボケのクオリティを上げる」「ツッコミのクオリティを上げる」「ネタの精度を高める」などがなんとなく想像されるけど、本作ではひとりひとりの能力の高さよりも、ボケとツッコミとの関係性が非常に重視されている。

「相方に愛される才能」が重要だ……と評されるシーンが非常に印象的で、これはお笑いの真理を突いているかもしれないと思った。
コンビの片方が圧倒的にセンスを持つ漫才師だったとしても、天才の足を引っ張るような形で自己主張をするような相方がいたら、すべては崩壊してしまう。
お互いを最大限に活かす形で表現をするために必要なのは、「愛」であり「愛される才能」である。
今後、このあたりのテーマを掘り下げていくと思われるので、つづけて読んでみたいと思う。
主人公ふたりにはモデルとなった芸人がいると書かれているけど、だれなんだろうな……と考えながら読むのもおもしろそう。

#読書

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