2022年4月27日の投稿[2件]
2022年4月27日(水)
2022年4月27日(水)
「正直不動産」の第3話を見た。
新婚夫婦がペアローンを組む際に、離婚によって生じる契約上のデメリットを説明するべきか否かという話。
新婚夫婦に離婚の話をすると気分を害されてしまうが、かといって何も言わずに契約すると、離婚時にペアローンの不利益を知ることになり、クレームが入ってしまう。
これは原作で読んだときも印象的だったエピソードだ。
ドラマ版は、物件に差し込む光のイメージをリレーすることで、新居の未来を暗示している演出がすごく神がかっていてよかったと思う。
月下の身の上話を聞いてしまった桐山が人間の情を見せるという展開もいいんだよな~。
「正直不動産」の原作を読んだときには、相手の感情の攻略よりも、相手を説得するための論理や情報のほうが大事な話というようなイメージだったのだが、ドラマで見てみると、案外、人間の感情に丁寧に寄り添う話になっていて、「ああ、こういう一面もある話だったのか」と新鮮に感じる。
本来は自分の利益だけを追求すればいい職業だったはずなのに、『嘘をつくことなく』、『相手の感情に寄り添いながら』、『不動産屋の利益も得なければいけない』という、縛り条件の異常に多いゲームに挑戦するような話である。
ドラマ版だと特に『本当のことを伝えながら相手の感情を動かすにはどうすればいいのか?』という部分を丁寧にやっているような気がして、まだ読んでいない原作のパートも読みたくなった。
不動産業界にかぎらず、客を相手に働いて利益を得るなかで、嘘をまったくつかないというのは難しいと思う。
日本人は上っ面だけの礼儀やコミュニケーションが大好きだから、余計に本心での接客は避ける傾向にあるだろう。
「正直不動産」を見ていてスカッとするのは、本音の自分の能力や感情を相手に伝えて、それをそのまま理解してもらえる、現実では実現しづらい希望が見えるからなのかもしれない。
#視聴メモ
新婚夫婦がペアローンを組む際に、離婚によって生じる契約上のデメリットを説明するべきか否かという話。
新婚夫婦に離婚の話をすると気分を害されてしまうが、かといって何も言わずに契約すると、離婚時にペアローンの不利益を知ることになり、クレームが入ってしまう。
これは原作で読んだときも印象的だったエピソードだ。
ドラマ版は、物件に差し込む光のイメージをリレーすることで、新居の未来を暗示している演出がすごく神がかっていてよかったと思う。
月下の身の上話を聞いてしまった桐山が人間の情を見せるという展開もいいんだよな~。
「正直不動産」の原作を読んだときには、相手の感情の攻略よりも、相手を説得するための論理や情報のほうが大事な話というようなイメージだったのだが、ドラマで見てみると、案外、人間の感情に丁寧に寄り添う話になっていて、「ああ、こういう一面もある話だったのか」と新鮮に感じる。
本来は自分の利益だけを追求すればいい職業だったはずなのに、『嘘をつくことなく』、『相手の感情に寄り添いながら』、『不動産屋の利益も得なければいけない』という、縛り条件の異常に多いゲームに挑戦するような話である。
ドラマ版だと特に『本当のことを伝えながら相手の感情を動かすにはどうすればいいのか?』という部分を丁寧にやっているような気がして、まだ読んでいない原作のパートも読みたくなった。
不動産業界にかぎらず、客を相手に働いて利益を得るなかで、嘘をまったくつかないというのは難しいと思う。
日本人は上っ面だけの礼儀やコミュニケーションが大好きだから、余計に本心での接客は避ける傾向にあるだろう。
「正直不動産」を見ていてスカッとするのは、本音の自分の能力や感情を相手に伝えて、それをそのまま理解してもらえる、現実では実現しづらい希望が見えるからなのかもしれない。
#視聴メモ
重いし、ポイント制度の実態がよくわからなくて怖いわ!!!
いつのまにかたまっているポイントをいつのまにか使っていて、使うとなぜかわからないが不幸になる……ホラーだ……。
まだ6話だというのにこんな重苦しい話をやっていて、さすが井上敏樹……これからどうなるんだよ……。
雉野つよしの桃井タロウに対するコンプレックスを掘り下げるために1話まるまる使うというエグさ。
平凡な人間ほど、環境が変わると性格が大幅に変わってしまうというリアルな恐怖もあり、それゆえにどこにいても変わらないタロウのよさが引き立っていて、彼の特別な存在感が光る。
雉野が調子こいたときの『嫌な人』の描き方のエグさがすごく敏樹っぽいんだよな……。
「ぼくは子どもの頃からなにをやってもだめだった。だから得意なことがないんだ」
「おれはなんでもできた。だから得意なものがない。似ているな……おれとあんたは」
こんなことを対面で言われたら普通はブチギレてしまうと思うが、皮肉やイヤミではなく、本当に心の底から『似ている』と思っているであろうタロウだからこそ、こういう言われ方をすると身に染みる。
タロウが職業に大きいも小さいもないと言い、自分がやっている宅配便の仕事を貶められることに嫌悪感を示している様子だったのも印象深い。
真逆の立場でありながら「得意なものがない」という共通項をあえて捉える価値観と、宅配便の仕事とコンサルの仕事の間に上下や大小はないと考える価値観は、どこかでつながっている気がした。
こんなに人間味がなくて不気味なのに、どうしてだかずっと眺めていたくなる魅力的な主人公・桃井タロウ。
彼がいるだけで、ただただ先が気になるのだった。
1話1話がずっしりしていて考えさせられるし、設定もちょっとずつしか開示されないので、飲み込むまでに時間がかかって、なかなかリアルタイム放送に追いつけない。
続きは気になるので、引き続き追っていきたい。
#視聴メモ