2022年5月6日の投稿[1件]

メガレンジャーの話をしようとすると、いつのまにかメガシルバーへのラブレターになっていることに気がつく。

メガシルバー・早川裕作は、理想の大人だと思う。
自分とは違う立場のものに共感し、優しく寄り添うことができる。
世の中の道理を知っている。
しかし、自分の属している組織が、いわゆる正論では動かないということも同時に知っている。
彼には、正論では動かない不条理な上司や組織に対して、正論ではない方向からアプローチする柔軟さがある。
波風を立てずに、組織のなかで生き抜く力がある。
やりたいことは基本的に我慢しないけれど、自分のせいで他人に迷惑がかかりそうになったら、すぐに引く。

そして、圧倒的に強い人間でありながら、心の幼い子どもたちに同じ目線で寄り添ってあげていて、そういうところも好きだ。
大人の組織のなかで生きながら、子どもには子どもの世界があり、それを尊重するべきだということもわかっている。
子どもの考える力の邪魔をしないで、彼らを正しい方向に自然に導いていく。
強者でありながら弱者の気持ちがわかるのは、ヒーローの証だろう。

I.N.E.T.の気難しい大人たちと、メガレンジャーという純朴な子どもたち。
それらのちょうど中間に立つことができる、大人の心と子どもの心を同時に持っているようなキャラクター設定がすごく魅力的だ。
子どもたちから見ても、ノリノリで一緒に遊んでくれて、なにをやっても応援してくれる、理想の兄貴分だろう。
久保田博士が理想の『親』として描かれている一方で、早川裕作は理想の『兄』なのだと思う。
久保田博士から見た裕作が、メガレンジャーと変わらない悪ガキのような扱いなのもまたいい。

ここまでスーパー戦隊の大人キャラにふさわしい人はこれまで見たことがなくて、すごく惚れ込んでいる。

#特撮

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