2022年9月26日の投稿[1件]

ウルトラマンオーブ第22話「地図にないカフェ」を見た。

ジャグラスジャグラーとの最終決戦を一旦脇に置いて繰り広げられる日常ギャグ回……かと思いきや、非常に味のある回になっていて、「こういう回がもっと見たい……!」という気持ちになった。

SSPは、地図にないカフェ『ブラックスター』の噂を聞きつけ、調査を開始する。
解析の結果、カフェにたどり着いた一同だったが、店長も、客も、どこか様子がおかしい。
壁に貼られた客の写真のなかには、かつてジェッタと絆を育んだ馬場竜次の姿が……。
一度訪れた地球人は二度と訪れないと言われているこのカフェは、地球以外の星からやってきた異星人たちの憩いの場だったのだ。
店長は、きょうで店を閉め、地球を去る決意をしていた。
地球を『沈みゆく星』として見限った異星人たちが、侵略を諦めて船に乗って宇宙へと旅立ち、お客が来なくなってしまったからだ。
かつてはいろんな仲間が集う場所で、ガイやジャグラーも常連客だったのだが……客が減りすぎて、もはや商売が成り立たない。
みんな、夢をあきらめて去っていく……。
しかし、地球侵略の夢を諦めていない者が、ひとりだけ残っていた。店長の相棒のノーバだ。
地球を去るくらいなら、と巨大化して暴れるノーバに同化し、一緒にオーブと闘う店長。
オーブに敗北したノーバは死に、残された店長は地球で新たな商売を始めることを決める。

地球を侵略しにやってきた異星人たちにも、やすらぎの時間がある……という視点がまず楽しい。
そのカフェのマスターは、迷い込んだ地球人にも、侵略を目的とした異星人にも、そしてウルトラマンオーブであるガイにも、別け隔てなくおいしいコーヒーをふるまってくれる。
地球は侵略する価値のない星であるという話は以前にもちょくちょく出てきていた気がするけど、本当にみんなに見限られているんだな……というリアリティも含め、おもしろい回だった。
カフェの雰囲気もすごくよくて、このカフェの中では対立する勢力だったとしても闘いはない、というのも好き。
ガイとジャグラーがここでどんなふうにコーヒーを飲んでいたのか、という気になる部分をあえて描いていないのもセンスがいいと思う。
地図にない都市伝説を探し求めるという設定は、SSPの本来の任務っぽさもあり、わくわくする回だった。

#特撮

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