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2022年10月28日
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2022年10月28日(金)
「ママタルトのラジオまーちゃん」(2022年10月25日)を聞く。
今回は、電話でのリスナー相談コーナーで、「漫才の作り方(急いで作るときのヒントの探し方)」の話をひわちゃんがしていて、漫才以外の創作にも応用できそうな話でよかった。
「お葬式」というネタをやろうと思っていたとすると、まずは「漫才 お葬式」でYouTube検索して、有名な漫才師のお葬式を題材にしたネタをチェックする。
サンドウィッチマンやトータルテンボス、ナイツなどの人気芸人のネタの話の流れをざっと見て、そのなかで、彼らがまだやっていないネタを探す。
人間の発想には限界があり、どうしても初手ではネタかぶりが発生してしまう可能性があるので、先に先人のネタを知っておくことで、意図していないネタかぶりを防ぐことができる。
また、○分ネタのなかで○回ボケているという回数も把握できるので、そのあたりはそのまま使わせてもらえば、テンポのいい漫才ができあがる。
お話の設定やプロットの流れ、テンポやボケの個数などを参考にしつつ、ボケやツッコミの内容は全部、まったく違うものにすげ替えていく。
この作業だけで、1時間くらいで漫才を作ることができる、という話だった。
もちろん、自分たちのやりたいことの軸がしっかりしていなければ成功しない手法だが、この作り方は非常にわかりやすい。
すごくロジカルなので、自分でやってみたくもなる。
創作とは、一からすべてを自分の力で作らなければいけないもので、他人の作品を参考にするなんてとんでもない……という思い込みは、創作をしない人のあいだで根強く残っているものだ。
しかし、たとえば研究論文の世界では『先行研究をある程度確認していること』は当然の前段階であるし、その前段階を経ている以上、意図しないネタかぶりは存在しえない。
また、推理小説の世界には、かなり細かいスパンでトリックの流行り廃りがあり、これを把握せずに新作推理小説を書くのは不可能であろう。
極端な例を挙げると、令和の時代に「針と糸で作った密室」や「凶器は氷だった」、「犯人が後ろ向きに歩いて雪密室を作った」などのトリックをなんのひねりもなく発表すれば、失笑されるだけでなく、現代推理小説を読んだことがない人間なのかと疑われても仕方ないだろう。
叙述トリックなども、片っ端からやられ尽くしたあと、やられていない方法を必死に探すフェーズに入ってきているので、生半可な内容では通用しない。
もちろん、通常の娯楽小説にも内容の流行り廃りはあるけれど、推理ものにおいては先人とのネタかぶりはほぼタブーとされているので、特に下調べが必要な分野だと思う。
下調べを重ね、すでに成功した作品の骨組みをコピーすることは、創作において有効な手法だといえる。
自分の作りたい分野でかつて、どんな作品が作られているのか。そして、どんな作品がウケているのか。
ウケる作品の特徴を掴み、その特徴のみを残し、内容をすげ替えて新しいものを作るという作業は、どんな創作にでも使える、オーソドックスなテクニックだ。
漫才もそういうふうに作られているのか、と知れたのが、すごく新鮮でおもしろかった。
#ラジオ
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今回は、電話でのリスナー相談コーナーで、「漫才の作り方(急いで作るときのヒントの探し方)」の話をひわちゃんがしていて、漫才以外の創作にも応用できそうな話でよかった。
「お葬式」というネタをやろうと思っていたとすると、まずは「漫才 お葬式」でYouTube検索して、有名な漫才師のお葬式を題材にしたネタをチェックする。
サンドウィッチマンやトータルテンボス、ナイツなどの人気芸人のネタの話の流れをざっと見て、そのなかで、彼らがまだやっていないネタを探す。
人間の発想には限界があり、どうしても初手ではネタかぶりが発生してしまう可能性があるので、先に先人のネタを知っておくことで、意図していないネタかぶりを防ぐことができる。
また、○分ネタのなかで○回ボケているという回数も把握できるので、そのあたりはそのまま使わせてもらえば、テンポのいい漫才ができあがる。
お話の設定やプロットの流れ、テンポやボケの個数などを参考にしつつ、ボケやツッコミの内容は全部、まったく違うものにすげ替えていく。
この作業だけで、1時間くらいで漫才を作ることができる、という話だった。
もちろん、自分たちのやりたいことの軸がしっかりしていなければ成功しない手法だが、この作り方は非常にわかりやすい。
すごくロジカルなので、自分でやってみたくもなる。
創作とは、一からすべてを自分の力で作らなければいけないもので、他人の作品を参考にするなんてとんでもない……という思い込みは、創作をしない人のあいだで根強く残っているものだ。
しかし、たとえば研究論文の世界では『先行研究をある程度確認していること』は当然の前段階であるし、その前段階を経ている以上、意図しないネタかぶりは存在しえない。
また、推理小説の世界には、かなり細かいスパンでトリックの流行り廃りがあり、これを把握せずに新作推理小説を書くのは不可能であろう。
極端な例を挙げると、令和の時代に「針と糸で作った密室」や「凶器は氷だった」、「犯人が後ろ向きに歩いて雪密室を作った」などのトリックをなんのひねりもなく発表すれば、失笑されるだけでなく、現代推理小説を読んだことがない人間なのかと疑われても仕方ないだろう。
叙述トリックなども、片っ端からやられ尽くしたあと、やられていない方法を必死に探すフェーズに入ってきているので、生半可な内容では通用しない。
もちろん、通常の娯楽小説にも内容の流行り廃りはあるけれど、推理ものにおいては先人とのネタかぶりはほぼタブーとされているので、特に下調べが必要な分野だと思う。
下調べを重ね、すでに成功した作品の骨組みをコピーすることは、創作において有効な手法だといえる。
自分の作りたい分野でかつて、どんな作品が作られているのか。そして、どんな作品がウケているのか。
ウケる作品の特徴を掴み、その特徴のみを残し、内容をすげ替えて新しいものを作るという作業は、どんな創作にでも使える、オーソドックスなテクニックだ。
漫才もそういうふうに作られているのか、と知れたのが、すごく新鮮でおもしろかった。
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