2023年11月3日の投稿[2件]

節約に関する本で、「貯金額や節約法は絶対に他人と比べないようにする。過去の自分と比べるだけ」というようなことが書いてあるのを、むかし見た。そこのくだりだけ、妙に印象的に覚えている。
子どもがいたり、結婚していたり、多額の収入があったり、親の介護があったり、実家が太かったり、借金があったり、無職だったり……それぞれに経済的事情は違うのに、他人と比べるのはたしかにナンセンスだ。
「一ヶ月の食費◯円生活! これができない家庭は浪費!」というようなマウンティングが匿名掲示板で行われているのを見るたび、「胃袋の大きさや労働量、周辺に安いスーパーがあるかどうかや、買い物できる時間帯の自由度、家族編成によるでしょ!?」と理不尽に思っていた。
こういう、自分とは条件の違う人の打ち出した金額を真に受けるのは、やめたほうがいいんだろう。
どこかの誰かと比べるのではなく、浪費していたころの自分と比べて、今は浪費していないし、まだこの先も進化する……という姿勢はポジティブだし、見習いたい。

そして、「他人と比べるのではなく、過去の自分と比べる」という感覚は、普段の生活においても大事だと思った。
たとえば、この毎日書く雑記は、きょうで約700日つづいている。
内容のクオリティはともかく、習慣として持続させるのに、けっこう頑張っているはず。
しかし、同じことを3500日つづけている人と比べたら、1/5しか頑張っていないことになる。
この人に「まだ700日しかつづいていないんですか?」とマウンティングされたら、たぶん腹が立つだろう。自分は劣っているのかなー、と落ち込むこともあるかもしれない。

でも、昨日の自分からしてみると、きょうは1日増しの記録になる。
明日はさらに1日増し。明らかに上を行っている。
もし、なんらかの理由があって更新できず、途中で連続記録が途切れてしまっても、別の日にしれっと再開してしまえば、そのときは、総合的な日数では、昨日の自分よりも上にいるということになる。常に、今の自分が一番すごいのだ。
この調子で、他人と比べるのではなく、自分を超える!というメンタルで、自己肯定感を上げていきたいなー、とぼんやり思った。
「他人と比べて優越感/劣等感を得る」という行為は麻薬なので、完全になくすことはできないはずだけど、できるだけ機会を減らせば、健康によさそうだ。



「Enter the Gungeon」を、だいぶ前にPSStoreの無料配布でもらった。
もらったこと自体をすっかり忘れていたが、ふと起動してみたらすごくおもしろいゲームだった。

弾幕シューティング+ダンジョン探索という、なさそうでなかった組み合わせが独創的。
弾幕シューティングは空を飛ぶ自機が多いので、地に足をつけて歩きまわったり、壁を使って弾除けしたりというのは、あまりない操作感だった。
ゴリゴリの弾幕シューティングは正直、玄人向けすぎるジャンルで、自分には難しすぎると常々考えていた。玄人でない人向けに、多少の救済措置があると嬉しいなとも。
「ネコネイビー」や「ムラサキ」などは丁寧に救済措置を入れつつ、固有のカラーがあってよかったのだけれど、ガンジョンもなかなかにニクい救済措置にあふれている。
弾幕は序盤は易しめで、ダンジョン内で手に入る銃の種類によっては、下手くそでもサクサク先に進めたりする。

それでいて、シューティングの楽しさはきっちり残しているし、ドッジロールによって無敵状態で弾を避けたり、フィールド上の弾幕を全消しするアイテムがあったりと、初心者にも楽しくシューティングができるシステムが整っている。

シューティングというほぼ玄人しかいないジャンルの内側にいる作り手は、こういう親切さを無視しがちだと思うんだけど、だからこそ、きっちりと親切さがあるゲームを見ると、優しさを噛みしめてしまうな。
ちょっとずつ、攻略してみたい。

#ゲーム

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