2024年3月11日の投稿[2件]
2024年3月11日(月)
2024年3月11日(月)
「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」を見た。
うーん、これはなかなか評価が難しい映画かもしれない。
途中まではかなりおもしろく見ていたのだが、ドラえもん映画としてはちょっと求めているものと違うかなと思う。
以下はネタバレが含まれる感想。
新ドラオリジナル作品に関しては、「ひみつ道具博物館」と「南極カチコチ大冒険」が大好きで、かつ、「宝島」と「月面探査記」で非常にがっかりして映画を見に行くのをやめてしまったという経緯がある。
評価軸としては、物語としておもしろいかどうか以外に、「ドラえもん映画らしさをどこまで守っているか」、「ドラえもんの設定をどこまで理解しているか」という部分を重視しているのかもしれない。
「空の理想郷」は物語としてはそこまで悪くないし、テーマ性も独自でおもしろい。
伏線の回収は非常に丁寧で、ゲストキャラも魅力的……といいこと尽くしのように思えるのだが、「ドラえもんらしくないな」「ドライだな」と思うシーンが随所にあって、最終的にイマイチな印象になってしまった。がっかりしてばかりだった「宝島」に比べたらいい映画ではあるけど、やっぱり満足度は低いかな。
いろいろ言いたいことはあるが、一番気になるのは、ラストシーンでソーニャを一度殺してしまったくだり。
この展開が、映画ドラえもんとしてはグロテスクすぎると思う。
一気に、「そこまでしなくても」という気持ちになってしまった。
ドラえもんは、『青くて耳がない』からドラえもんたりえる。
作品によって理由は違えど、耳をかじられたこと、青くなってしまったことも含めて、個性だ。
ドラえもんが爆死したけど、メインチップが残っていたから、来週からは『黄色くて耳のある』ドラえもんの体でリスタートしますね!と言われたら、それは違うでしょ、とみんな思うはず。
ドラえもんはドラえもんの体でこれまで生きてきたからこそ、大量量産型ではない、自分だけの心と個性を持っている。そんなロボットだ。
なのに、「空の理想郷」は、ゲストキャラに関してはメインチップさえ残っていれば再生できる、ロボットだから体は変えていい、という価値観を持ち出してくる。
この認識はたしかに理屈としては正しいが、歪であり、やりすぎだと感じる。
自分の命を賭してまで、みんなを助けるという展開も、児童向け作品でやるのは一世代遅れているのではないか。
2000年代くらいならいいかもしれないけど、令和では全員が助かるルートを模索してほしい。
あくまで個人の好みの話であって、物語的必然性の話ではないが、ソーニャを殺すくだりは本当に不要だと思う。
ゲストキャラにやっていいことの範囲を超えている感じがする。
彼が非常にいいロボットとして描かれているからこそ、死と再生を美談として扱うエンディングにもやもやしてしまう。
ただ、ここでこんなにもやもやするということは、『ドラえもんとソーニャという二体の猫型ロボットが友情を育む』というメインストーリーに関しては成功している、という証拠でもある。
細部は丁寧に埋められている箇所が多く、雑な映画ではまったくないんだよな。そこがまた複雑な気持ちにさせる。
「映画ドラえもん」に自分がなにを求めているのかを映し出す、リトマス試験紙のような映画といえるかもしれない。畳む
#映画
うーん、これはなかなか評価が難しい映画かもしれない。
途中まではかなりおもしろく見ていたのだが、ドラえもん映画としてはちょっと求めているものと違うかなと思う。
以下はネタバレが含まれる感想。
新ドラオリジナル作品に関しては、「ひみつ道具博物館」と「南極カチコチ大冒険」が大好きで、かつ、「宝島」と「月面探査記」で非常にがっかりして映画を見に行くのをやめてしまったという経緯がある。
評価軸としては、物語としておもしろいかどうか以外に、「ドラえもん映画らしさをどこまで守っているか」、「ドラえもんの設定をどこまで理解しているか」という部分を重視しているのかもしれない。
「空の理想郷」は物語としてはそこまで悪くないし、テーマ性も独自でおもしろい。
伏線の回収は非常に丁寧で、ゲストキャラも魅力的……といいこと尽くしのように思えるのだが、「ドラえもんらしくないな」「ドライだな」と思うシーンが随所にあって、最終的にイマイチな印象になってしまった。がっかりしてばかりだった「宝島」に比べたらいい映画ではあるけど、やっぱり満足度は低いかな。
いろいろ言いたいことはあるが、一番気になるのは、ラストシーンでソーニャを一度殺してしまったくだり。
この展開が、映画ドラえもんとしてはグロテスクすぎると思う。
一気に、「そこまでしなくても」という気持ちになってしまった。
ドラえもんは、『青くて耳がない』からドラえもんたりえる。
作品によって理由は違えど、耳をかじられたこと、青くなってしまったことも含めて、個性だ。
ドラえもんが爆死したけど、メインチップが残っていたから、来週からは『黄色くて耳のある』ドラえもんの体でリスタートしますね!と言われたら、それは違うでしょ、とみんな思うはず。
ドラえもんはドラえもんの体でこれまで生きてきたからこそ、大量量産型ではない、自分だけの心と個性を持っている。そんなロボットだ。
なのに、「空の理想郷」は、ゲストキャラに関してはメインチップさえ残っていれば再生できる、ロボットだから体は変えていい、という価値観を持ち出してくる。
この認識はたしかに理屈としては正しいが、歪であり、やりすぎだと感じる。
自分の命を賭してまで、みんなを助けるという展開も、児童向け作品でやるのは一世代遅れているのではないか。
2000年代くらいならいいかもしれないけど、令和では全員が助かるルートを模索してほしい。
あくまで個人の好みの話であって、物語的必然性の話ではないが、ソーニャを殺すくだりは本当に不要だと思う。
ゲストキャラにやっていいことの範囲を超えている感じがする。
彼が非常にいいロボットとして描かれているからこそ、死と再生を美談として扱うエンディングにもやもやしてしまう。
ただ、ここでこんなにもやもやするということは、『ドラえもんとソーニャという二体の猫型ロボットが友情を育む』というメインストーリーに関しては成功している、という証拠でもある。
細部は丁寧に埋められている箇所が多く、雑な映画ではまったくないんだよな。そこがまた複雑な気持ちにさせる。
「映画ドラえもん」に自分がなにを求めているのかを映し出す、リトマス試験紙のような映画といえるかもしれない。畳む
#映画
ということで、「Bloons Adventure Time TD」を3年ぶりに起動。
アドベンチャー・タイムのキャラクターが風船を割るゲーム。
難易度は骨太で、なかなかやりがいがある。
2020年からプレイしているのだが、難しすぎて詰まっていた時期があり、合計プレイ時間は33時間くらい。
使用するキャラクターや装備によって、攻略方法がかなり多彩に変化するのがおもしろいんだよな。
自分は今のところ、フレイムプリンセスとアイスキングで一掃する方法を取っている。
キャラごとの風船の数を評価するトロフィーがあるので、本当はもうちょっとバラすべきではある。
3年ぶりでも変わらず楽しいゲームで、安心した。
#ゲーム