2024年6月19日の投稿[1件]

「Detroit: Become Human」、7時間プレイ。
なんとなくクライマックス風の展開になってきた。
コナーとハンクがいいコンビすぎる。ふたりとも幸せになってほしい。死なないでくれー。

このゲーム、選択肢を選んで未来を変えるアドベンチャーゲームなのだが、『絶対に正しい選択』が存在していないというところがおもしろい。
どの選択肢を選んでも、誰かを傷つけたり、自分が損をしたりするようにできていて、正解っぽくても正解ではなかったりすることが多い。
Aさんに好かれる発言はBさんに嫌われる、というような構造がよくできている。

プレイヤーの倫理観を揺さぶる選択の連続。
その揺さぶりこそが、シナリオの核である『変異体』の象徴となる。
主人公である3体のアンドロイドが人間らしいふるまいをするのは、彼らが変異体であるからだが、彼らの内側にはプレイヤーという本物の人間が潜んでいる。
プレイヤーは機械ではないし、シナリオの未来も知り得ないため、当然、人間らしい、ブレた選択をしつづける。
プレイヤーが人間らしい(機械らしくない)選択をすることによって、変異体としての個性がどんどん確立されていく……という構成、あまりにもうますぎる。

人間は、自身の人生の中で、常に正しい選択をしつづけることはない。
間違えながらも先に進むことしかできず、やり直すことは叶わない。
そのブレや間違い、一貫性のない行動こそが、機械ではなく人間である証なのだ。
仮に、最初から攻略サイトなどを参照して『絶対に正しい選択』をしつづけたなら、それはもはや唯一無二の「Detroit: Become Human」ではないのだろう。単なる、どこにでもあるアドベンチャーゲームになってしまうはず。
間違いをそのままにして先に進む。間違ったことを後悔しながら、必死に修正を重ねていく。
その後悔こそが、このゲームにおいて、もっともおもしろい体験かもしれない。

#ゲーム

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