2024年6月23日の投稿[2件]

グラニフのTシャツが好きだ。
最近は外に柄もののTシャツを着ていくことはあまりないのだが、汗をよく吸うし、肌触りが最高だし、洗濯を重ねても新品のようにシャキッとしているので、寝間着や部屋着にちょうどいい。
今は一着だけ部屋着用グラニフを用意しているのだけれど、洗い替えもグラニフにしたくて、公式通販を眺めている。

寝間着や部屋着は、誰にも見られないからボロボロの服でもいいかな?とずっと思っていたけど、部屋でくつろいでいるときこそ、いい布を使っている服で快適に過ごしたほうがいいのでは?と考えを改めている。
むしろ外にボロボロの服で出ていっている気がする。よくない。

松原利光・青崎有吾「ガス灯野良犬探偵団」の1巻を読む。
19世紀末ロンドン。
路地裏で浮浪児として暮らすリューイが出会ったのは、変わり者の探偵・シャーロック・ホームズだった。
リューイは、浮浪児を見下すホームズに憎しみを抱きつつも、ホームズの『猟犬』として働くことを決意する。
浮浪児と探偵。不可思議なバディの謎解き合戦がはじまる。

ホームズのパスティーシュはどうしても、ワトソンとホームズというバディにフォーカスした話になりがちなイメージがあるが、「ガス灯野良犬探偵団」には今のところ、ワトソンは出てこない。
ホームズは開業したばかりという設定なので、おそらくはワトソンと出会う前のホームズの話だ。
そして、主人公のリューイはおそらく未来の世界での「ベイカーストリートイレギュラーズ(ベイカー街遊撃隊)」の一員という。
ありとあらゆる人間から暴力を振るわれ、蔑まれ、それでも路地裏で生き抜いていく浮浪児たちの人生を追いながら、ホームズとの交流を描いていくのがおもしろい。

パスティーシュって、原典に忠実である必要はないけど、「原典におけるこのパートを切り取っています、こういうリスペクトがあってやってますよ」という目的が明確だと、作品としての質が上がると思う。
パスティーシュでありながらホームズを主人公にしない、ワトソンを配置しないなど、変則的でありながら、それでいてきっちり時間軸を決めて原典ホームズに差し挟む話をやっている。
この力加減がたまらなくて、続きが気になっている。

#読書

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