2025年6月10日の投稿[1件]

赤川次郎「死者の学園祭」を読んだ。
終わってから細かいところを考えていくと「それはおかしいんじゃ……」という部分もあるんだけど、その場の勢いだとめちゃくちゃおもしろいんだよなあ。

現在では「一般小説」「ライトノベル」「ライト文芸」「ヤングアダルト」「少女小説」と非常に細分化されてしまっている文芸の分野だけれど、当時の赤川次郎はたぶんすべてにまたがるような存在だったんだろうなー、と思わせる。
まだ分けられていない存在だったからこそ、子どもも大人も楽しめるのかもしれない。

「顔のない十字架」ほどではないにしろ、「死者の学園祭」もアダルトだったり不適切だったりする描写はある。
けれど、当時のヤングアダルトとしては、これくらいならオーケーという感じだったんだろうなというおおらかさも感じる。
イケメン教師と生徒がサイレント結婚してるとか、現代だとすごく怒られそう。そもそも、できないだろ!という気持ちもある。

基本はいつもの赤川サスペンスなんだけど、学園祭のパートが凝っていて好きだったなー。誰が犯人なのか、わかりそうでわからないのもよかった。
この調子で赤川次郎マラソンしていきたいなあ。
「顔のない十字架」を超える作品や、それっぽい作品があるかどうか見ていきたいんだけど、どうやら「顔のない十字架」は赤川次郎的には異色の作品っぽいので、もしかするとこれ系を探すのは大変なのかもしれない。畳む


#読書

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