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2025年10月22日
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2025年10月22日(水)
今年の「キングオブコント」をちょっとずつ後追いで見ている。
当日はトム・ブラウン以降のネタしか見られなかったので、まずは前半戦を見ることに。
以下はやや愚痴っぽい感想。
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ファイヤーサンダーへのかまいたち山内さんの「ブラックなネタを使うときって、誰か笑っていない人がいるんじゃないのかなっていう危険性もあって」というコメントが称賛されていたけど、このコメントってある種のマジックワードでもあって、手放しに称賛するのはどうなんだろうか?と思った。
「キングオブコント」は、有名な賞レースの中では唯一と言っていいほど、ブラック系のネタが評価される場だと思っている。
審査員の飯塚さんがこの手のネタがそこそこ好きだから許容される率が高い、というのが大きいと思うんだけど、これまで高評価を受けてきたブラックなネタと、今回のファイヤーサンダーのネタのなにが違うんだろうか、という比較の部分は詳しく語られていない。
どこが「笑っていない人がいそう」な部分なのかが具体的に提示されていないのも、なんとなくモヤモヤする講評だなと思った。
このネタは、「殺人を犯してしまった芸人が、バラエティ番組に復帰を果たす」という筋書きであり、昨今の松本人志問題、あるいは東京よしもと芸人のオンラインカジノ問題などの芸人不祥事への風刺の意味を含んでいる気がする。
「どのくらいの罪なら復帰してもいいのか?」という線引きを大幅にずらし、「殺人罪で法律バラエティに復帰できるのはありえない」という極端さを笑いに変えている。
その風刺の仕方をブラックだと言っているのであれば、これはいかにもよしもと芸人っぽい保守的な考え方だなと思わざるを得ない。そういった風刺表現が機能しない業界だとしたら不健全すぎる。
そうなってくると、ネタを作ったファイヤーサンダーが非よしもと芸人であること、そしてこのネタに唯一の高得点をつけた飯塚さんが非よしもと芸人であることも含めて、意味深に思えるのだった。
芸人の不祥事はセンシティブだから、軽い気持ちで触れないでね。その話、テレビではやめてね。と言っているように感じてしまうという。
一方で、ネタの最後で共演者が本当に人を殺してしまう(死んだとは言っていないが、なんとなく死んでそう)という展開はかなりやりすぎの感があり、この殺人という展開そのものがブラックなのであれば、それは納得できるかもしれない。あと、最初の事件で殺された人に対しても扱いがかなり軽めなので、そこはよくないよね、というのもわかる。
ブラックというのを「社会風刺はダメだよ(=芸人の不祥事をネタにしないで、浜ちゃんの前で松本人志の悪口を言わないで)」という意味で取っている人と、「残酷すぎる展開はダメだよ(=ネタのなかで残酷に人を殺さないで、罪状を殺人にしないで)」という意味で取っている人がいて、どちらが正しい解釈なのかわからないのがモヤモヤの原因なのかな。
風刺だとしたら攻めていておもしろいと思ったのだが、なんとなく全体的に閾値を超えている感じがあるネタなのも理解できる。テレビの温度感、難しい。
個人的には、もうちょっとマイルドな描写にしてほしいとは思いつつも、芸人の不祥事を皮肉るという攻撃的な姿勢はおもしろかった。
そもそも、や団なんて毎回倫理的にスレスレのネタばかりやっているわけで、今回のファイヤーサンダーのネタにだけ「笑えない人がいるかもしれないと想像するべきだ」というコメントがつくのって、なんとなく不条理な感じがするんだよなあ。や団もファイヤーサンダーも、その毒が持ち味なわけだし。
もちろん、テレビに出つづけている人にしかわからない「ここからここまではOK。この先はブラックすぎる」というバランス感覚があり、それに基づいての判断だと推測するけれど、そこのところは詳しく聞きたかったなあ。言語化されていたら、もうちょっと腑に落ちたんじゃないかと。
ということで、ファイヤーサンダーだけで長々と語ってしまったが、まだまだ残りを見られていないので、つづきを見ていく。
リアルタイムじゃないと、なかなか一気見できないな。噛みしめてしまって。
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「キングオブコント」は、有名な賞レースの中では唯一と言っていいほど、ブラック系のネタが評価される場だと思っている。
審査員の飯塚さんがこの手のネタがそこそこ好きだから許容される率が高い、というのが大きいと思うんだけど、これまで高評価を受けてきたブラックなネタと、今回のファイヤーサンダーのネタのなにが違うんだろうか、という比較の部分は詳しく語られていない。
どこが「笑っていない人がいそう」な部分なのかが具体的に提示されていないのも、なんとなくモヤモヤする講評だなと思った。
このネタは、「殺人を犯してしまった芸人が、バラエティ番組に復帰を果たす」という筋書きであり、昨今の松本人志問題、あるいは東京よしもと芸人のオンラインカジノ問題などの芸人不祥事への風刺の意味を含んでいる気がする。
「どのくらいの罪なら復帰してもいいのか?」という線引きを大幅にずらし、「殺人罪で法律バラエティに復帰できるのはありえない」という極端さを笑いに変えている。
その風刺の仕方をブラックだと言っているのであれば、これはいかにもよしもと芸人っぽい保守的な考え方だなと思わざるを得ない。そういった風刺表現が機能しない業界だとしたら不健全すぎる。
そうなってくると、ネタを作ったファイヤーサンダーが非よしもと芸人であること、そしてこのネタに唯一の高得点をつけた飯塚さんが非よしもと芸人であることも含めて、意味深に思えるのだった。
芸人の不祥事はセンシティブだから、軽い気持ちで触れないでね。その話、テレビではやめてね。と言っているように感じてしまうという。
一方で、ネタの最後で共演者が本当に人を殺してしまう(死んだとは言っていないが、なんとなく死んでそう)という展開はかなりやりすぎの感があり、この殺人という展開そのものがブラックなのであれば、それは納得できるかもしれない。あと、最初の事件で殺された人に対しても扱いがかなり軽めなので、そこはよくないよね、というのもわかる。
ブラックというのを「社会風刺はダメだよ(=芸人の不祥事をネタにしないで、浜ちゃんの前で松本人志の悪口を言わないで)」という意味で取っている人と、「残酷すぎる展開はダメだよ(=ネタのなかで残酷に人を殺さないで、罪状を殺人にしないで)」という意味で取っている人がいて、どちらが正しい解釈なのかわからないのがモヤモヤの原因なのかな。
風刺だとしたら攻めていておもしろいと思ったのだが、なんとなく全体的に閾値を超えている感じがあるネタなのも理解できる。テレビの温度感、難しい。
個人的には、もうちょっとマイルドな描写にしてほしいとは思いつつも、芸人の不祥事を皮肉るという攻撃的な姿勢はおもしろかった。
そもそも、や団なんて毎回倫理的にスレスレのネタばかりやっているわけで、今回のファイヤーサンダーのネタにだけ「笑えない人がいるかもしれないと想像するべきだ」というコメントがつくのって、なんとなく不条理な感じがするんだよなあ。や団もファイヤーサンダーも、その毒が持ち味なわけだし。
もちろん、テレビに出つづけている人にしかわからない「ここからここまではOK。この先はブラックすぎる」というバランス感覚があり、それに基づいての判断だと推測するけれど、そこのところは詳しく聞きたかったなあ。言語化されていたら、もうちょっと腑に落ちたんじゃないかと。
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