2025年12月7日の投稿[1件]

映画「ペリリュー 楽園のゲルニカ」を劇場で見た。

かわいらしい絵柄で描かれる、旧日本軍の集団狂気と、ペリリュー島で起こる悲劇の顛末。
島の美しく静かな自然と対照的に、人間たちの愚かさは加速していく。

この絵柄だからなんとかしがみついて見ていられるというか、実写で見たらめちゃくちゃしんどいだろうなと思う。
2025年の12月、不安定な世界情勢のなかでこの映画が放映されているということの意味を考えたくなる。

ひとりひとりは正気であったとしても、集団に放り込まれ、極限状態に置かれたら正常な判断はできなくなる。
殺さなくていい同胞を殺しながら、本土では終わったはずの戦争をいつまでも続行する。
1947年の悲劇を終わらせるために必要なのは、死んだ上官の命令を無視し、軍の美学を捨て、投降する勇気。
しかし、思い込みによって洗脳された彼らにとって、投降はもっとも難しい選択だった。

つらすぎてもう二度と読みたくないと思った名作「総員玉砕せよ!」をまた読みたくなったりもする。そんな映画だった。畳む


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