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2025年12月10日
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2025年12月10日(水)
葦原大介「ワールドトリガー」29巻を読了。
ふわっとしたネタバレありの感想。
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ようやく閉鎖環境試験が終了。いや~、長かったな。
実際、「閉鎖環境試験が長すぎてやめた」と言っている人もちょこちょこ見かけるけど、個人的にはもっと見ていたかったなあ。
ここまで、ひとりひとりのキャラクターがどういう人物なのかということを丁寧に描いてきているわけだけど、閉鎖環境試験はその積み重ねへの答え合わせとしてすごく気持ちのいい話だった。
完璧なように見える人にも裏側に欠点があり、外側から冷徹な評価が下される。
当たり前だが、完璧な人なんていないのだ。
「この人ってこういう人だよね」という読者のイメージと、A級隊員たちからの「こういう人であるなら、こういう問題点があるよね」という評価が交わるとき、まったく新しい視点とおもしろさが生まれる。
閉鎖環境試験は、いわば、23巻までの物語を読んできた読者へのご褒美のような存在だと思っている。
ボーナストラック的なイメージもあって、23巻までを読んでいない人がいきなりここを読んでも、たぶんよくわからないと思う。少なくとも、試験に参加しているメンバーがどの隊のどういうポジションの人なのかという知識は必須。
ここからは新たな試験が始まるわけだけど、次はどんな試験になるのか、気になるなあ。
みんなの新たな一面が見られてすごくよかった閉鎖環境試験なんだけど、一番印象的だったのは水上先輩と諏訪さんかなあ。
水上先輩のことを今まであまり意識していなかったので、「この人、こんなクセ強な人だったんだ!?」という驚きが大きかったなあ。
みんなの欠点が露呈していくなかで、諏訪さんの欠点だけがほぼ出てこなかったのは逆に怖かった。諏訪さんの株がストップ高になってしまう……! 年齢のわりに人間ができすぎている。
29巻ではイコさんが好きすぎて困った。生駒旋空はコピーできないっていうくだりもめちゃくちゃいいんだよな……実はすごい人かもしれないイコさんから目が離せない。
能力的に優れている部分は今回はあまり出てこなかったけど、遠征という極限の環境に必要なのって、イコさんや太刀川さんみたいな底抜けの明るさを持つ素直な人なんじゃない?と心から思う。
あと、地味に成長したよなあと思うのは香取さんだったり。閉鎖環境試験は香取隊の成長の物語でもあったんだよなあ。
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みんなの欠点が露呈していくなかで、諏訪さんの欠点だけがほぼ出てこなかったのは逆に怖かった。諏訪さんの株がストップ高になってしまう……! 年齢のわりに人間ができすぎている。
29巻ではイコさんが好きすぎて困った。生駒旋空はコピーできないっていうくだりもめちゃくちゃいいんだよな……実はすごい人かもしれないイコさんから目が離せない。
能力的に優れている部分は今回はあまり出てこなかったけど、遠征という極限の環境に必要なのって、イコさんや太刀川さんみたいな底抜けの明るさを持つ素直な人なんじゃない?と心から思う。
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