2025年12月30日の投稿[1件]

秋津駅のパラレルワールドという都市伝説があるらしい。
西武鉄道の秋津駅から、JR武蔵野線の新秋津駅のあいだには、古めの商店街のような道があって、いろんなお店がある。5~10分ほど歩くとそれぞれの路線へと乗り換えすることができる。
乗り換え時にちょっと長めに歩かせるのは西武鉄道のポリシーらしく、西武線の乗り換えではよくあることだったりする。駅の周辺の商店街を発展させるためらしい、という噂をたまに聞くが、公式見解なのかどうかはよく知らない。雨の日は最悪だろうなあ。

この乗り換えのために歩いている最中に、異世界に迷い込んでしまったという報告が都市伝説界隈では多いらしい。存在しないコンビニに行ってしまったとか、道に迷って乗り換えできなくなってしまったとか。
これ、すごくおもしろい。というのも、秋津駅の周辺って、いかにも異世界っぽい感じなのだ。
秋津駅から新秋津駅までの道のりは、何度も直角に道を曲がったりするし、ちょこちょこ脇道があったり、路地裏にはやっているのかよくわからない古いお店がたくさんあったりする。
今もあるかはわからないが、めちゃくちゃ薄暗いのにすごくおいしいハンバーグの店があって、その店も異世界っぽさがあった。
駅前も昭和チックな古めのお店が多くて、なんというか、『ぽい』んだよなあ、と思う。
やたらと店が多いし、潰れたり、新しいのができたりしていることもよくあるから、そのなかに『ないはずのお店があった』という現象にも説得力がある。

西武線の乗り換えといえば、東武東上線川越市駅から、西武新宿線の本川越駅までもそこそこ歩かされる。
しかし、この道はほぼほぼ直線で、曲がり角がない。
そして、店も少ない。
明るい道をひたすらまっすぐ行くだけ。
人通りと車通りだけがやたらと多く、人混みのなかを進んでいく。
同じような乗り換えだけど、「本川越駅のパラレルワールド」はたぶんないんだろうな。

新秋津駅から秋津駅までの道を歩いた人たちが、「なんか、この乗り換えって変だよなあ」「なんとなく、これって『異世界っぽい』よなあ」という思いを共有し、それを『秋津から異世界に行った話』として出力していくという現象がおもしろくて、なんかいいなあと思うのだった。
曲がり角、路地裏、ひしめく居酒屋やラーメン屋。
そんな街が見せる隙のようなものが、人を異世界へと向かわせるのだろうか。

#オカルト

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