2025年の投稿[322件]
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2025年11月18日(火)
2025年11月17日(月)
波瀾万丈でドラマティックな実録本。
さまざまな人がマッチングする出会い系サイトで、ひたすらに相手に合いそうな本をおすすめしまくるという、嘘みたいな本当の話。
一応、恋愛目的でない人もいて、同性と会うこともでき、友だち作りや人脈作りに利用している人もいるサイトらしい。
当たり前だが、ヤリモクや変態も一定数いて、いろんな種類の人がひしめいているカオスな空間。
別居中の夫との関係の悪化、そして大好きだった職場・ヴィレッジヴァンガードが本好きにとって居心地のいい場所ではなくなってきたという焦燥感に突き動かされ、本が大好きな自分が、これからどう生きるべきなのかを追いかける、思考の旅に出る。
自分の人生に本当に必要なものはなんなのか。
夫との関係をどう精算するべきなのか。
ヴィレヴァンを辞めて、その先に新しい仕事を見つけられるのか。
迷いながら、知らない人とカフェでひたすらに出会いつづける。
その先にある、人生の答えとは。
出会った人のなかには、一生ものの友だちになれる人もいれば、気が合ったのに一度しか会わなかった人もいる。
まるでこの世界の縮図を見ているようで、心が躍った。
自分もまた、かつてのヴィレッジヴァンガードが大好きだった人間なので、最近のヴィレッジヴァンガードが、はぐれもののための風変わりな本を売る場所ではなく、かわいいキャラの雑貨やアニメの推し活グッズを売る店になってしまったことは非常に残念に思っている。いつのまにか、ヴィレヴァンの本のコーナーにはめったに行かなくなったなあ……。
業績もよくないらしいし、なかなか厳しい局面に立たされているのだろうな。
なお、この作品はドラマ化もされており、サイトで出会ってよき友人になった遠藤さん役は森崎ウィン、夫役は竹財輝之助だった。
竹財さんってやっぱりこのポジションなんだ……!と納得感があった。なぜか破局が似合う。
ドラマの中身、どんな感じなんだろう。
わたしたちは狭い世間のなかで苦しんで右往左往しているけれど、一歩外に出れば、自分で思う以上にさまざまな人がいて、それぞれに別の生き方がある。
出会い系サイトでの出会いの先にあるかもしれない人生のヒントを探す、長い長い旅。
手元にある本を通して、その向こうにだれかの人生の真実を見つける。そんな壮大な一冊だった。畳む
#読書
2025年11月16日(日)
焼きそばを食べて帰った。
ここ数日、なんとなくメンタルがどんよりしているのだが、すこし気分転換になったかな。
メンタルどんよりのときは、節約やダイエットのことは忘れて、できるだけいろんなことに手を出してみようかと思っている。
2025年11月16日(日)
確かめてみると、やっぱり一音ずれていた。
かつて、ピアノを習っていたときの音階が体に染みついているというのが大きい気がするが、一度気にしだすとかなり気になる。
ネット検索すると、同じようにずれているという人がたくさんいた。
高い方にずれる人、低い方にずれる人、両方いるようだ。
昔使っていたピアノの調律がおかしかった、老化、薬の副作用、突発性難聴の一種などなど様々な要因があるようだが、病院で調べてもわからないことも多いようだ。
昔のピアノはちゃんと調律されていたし、ピアノの先生の家や学校でも弾いていたから、たぶんこれは違うのだろう。
今の自分がおかしいのだ。
音楽をやる人でなければ、生活に大きな影響はないのだろうが……できれば原因が知りたい。
正しい音に戻したいな。
2025年11月14日(金)
「Unspottable」にハマっている。
「Unspottable」は、非常にシンプルなローカル対戦ゲーム。
不規則に動くロボットの群れの中に、プレイヤーキャラが隠れている。
どのロボットが自分自身なのかは知らされていないため、まずは群れのなかから自分を探すところから始まる。
自分を見つけたら、今度は他のプレイヤーを見つけ、そいつにパンチを食らわせたら勝ち。
ロボットたちはロボットっぽい動きをしているのだが、「相手を殴りたい!」「目的を達成したい!」という欲望がにじみ出てしまうと、動きが人間っぽくなり、敵に自分の居場所がバレてしまう。
ロボットたちの動きを真似して擬態しながら、相手を探し出してパンチする。
ルールはそれだけで、複雑な操作はなにもいらない。技術もいらない。
シンプルゆえに奥深くて、ついついプレイしてしまう。中毒性があるゲーム。
#ゲーム
2025年11月13日(木)
「絶対におもしろい!」と予告の時点で確信していた組み合わせ。
このふたり、めちゃくちゃ落ち着くなあ……。
ここ最近、芸人ラジオとの向き合い方にすこし悩んでいる。
ネタが大好きで聞いているラジオでも、ちょっとの倫理観のズレやノレないネタが増えるだけでテンションが下がっていったりする。
聞いている番組の数はかなり減っている。
そんな迷いのなかに舞い降りた「孤独アジト」。
かなり安心して聞ける番組になりそうだと思う。
井口さんの「芸人と話している時間が一番楽しい!」「家にいてもつまんない!」という姿勢がいいんだよなあ。元気が出る。
こちらは井口さんを見ているだけで楽しい。
そんな井口さんのコメディアンっぷりに冷静にツッコミを入れていく吉住さんもすごくいい。これは今後も楽しみ。
#ラジオ
2025年11月12日(水)
自分のメンタルはもつのだろうか……と戦々恐々としつつ。
なんとなく、月に一回か二回は劇場で映画を見たいな~と思い、意識的にムビチケを買っている。
11月後半はガルクラ総集編の後編、12月上旬はペリリュー。
あと、埼玉の民としては「平場の月」のご当地映画具合を確かめたいところなのだが、これは11月のうちに見ないと厳しいのかな。なお、内容はまったくわかっていない。
#映画
2025年11月11日(火)
なんとなく通りすがりに入ったので、口コミなどは特に見ずに。
チヂミと石焼きビビンバを頼んで、おいしく食べた。
接客の雰囲気はイマイチな感じだったが、味はよかったと思う。
帰ってきてから口コミを調べたら、★1のオンパレード。
主に、接客の態度が悪い、食べている途中なのに皿を下げられる、味もおいしくない、厨房で韓国語で悪口を言われていた、などなど、評価はさんざんだった。
なんだこれは……。
味はおいしかったけどな……と思いつつ、なんとなく怖いのでもう行かないかもしれない。
たしかに、食べ終わった瞬間に皿を下げられたのはちょっと気になった……ずっと怒っているような調子だった……など、口コミを見たあとで情報を補完すると違和感が思い出される自分が怖い。完全に情報に踊らされている。
口コミを見ない井之頭五郎スタイルになれれば、もっといろんな店が楽しめるのではないかと思う。でも、やっぱり口コミは見てしまうな。
2025年11月10日(月)
オモコロライターのマンスーンさんが、30歳まで無職だった自分の人生について語るエッセイ。
独特の文体、詩情のある文章と、無職という特殊な状況がうまく噛み合っていて、じんわりしみるエッセイだった。
おもしろいのは、料理に対して非常にアクティブで、凝った海苔弁当を作ったり、チャパティを焼いたり、ちゃんと油で揚げたポテトチップスを夜な夜な親に隠れて作ったりなど、無職らしからぬ丁寧な調理をずっと行っているところ。
こういうマメなところが無職脱出につながったのだろうか。
無職って、意外と詩的な状態なんだな……と新しい発見ができる一冊だった。
#読書
2025年11月10日(月)
だが、自分のようなモサい人が行ってもいいのか、どんな服装で行くべきなのか、よくわからなくて保留になっている。
どうにか調べて、行きたいなあ。
2025年11月9日(日)
どの店のシュトーレンが届くかはおたのしみ。
12月の上旬に勝手に届くらしい。
シュトーレン購入が毎年の恒例行事になってきていて、すこし嬉しい。何がくるかなあ。
#買い物
2025年11月7日(金)
「ACE COMBAT7: SKIES UNKNOWN」のSPミッションをやり終えた。
本編とノリがあまりにも違いすぎる……!
「ドラえもん」と「映画ドラえもん」くらい違うぞ!
本編はわりとまじめでリアリティのあるキャラが多かったのだが、DLCはテンションの高い漫画的なキャラがいっぱい出てきて、会話を見るだけでも飽きない。本編もこのノリでもよかったのでは。
特にトーレス艦長の狂人ぶり、ラスボスぶりは凄まじい。こんなん一回見たら忘れられないよ!!!
「100万人を殺すことで1000万人を救う狂人」から、「ただ100万人を殺したかっただけの人」に突然格下げされるのがおもしろかったなー。
海の底に沈んだ戦艦のなかから奇跡的に生還したり(なんと2年間も海の底にいたという)、砲撃への愛情が強すぎる砲撃大好きおじさんだったり(腕もめちゃくちゃいい)、艦長のために死を選ぶ仲間がたくさんいたりと、カリスマと実力を兼ね備えた狂人だった。
プレイヤー目線で見ると、どう考えてもヤベえやつだし会話も通じなさそうなのだが、どうしてここにカリスマ性が生まれるんだろう……怖いね……。
安元洋貴さんの怪演もキャラに合っていて、よすぎた。
最後、命乞いするわけでも、泣き叫ぶわけでもなく、高笑いしながら海に沈んでいくのも記憶に残りすぎる……これによって、本当に後戻りできないくらい壊れた人だったというのがわかる。
トリガーの鏡写しとして配置されているキャラらしいのだが、さすがに、こんなやつと鏡写しにされるのはトリガーとしても迷惑だと思う。荷が重い。
トリガーは無口なので、なにもコメントしていないけど。どう思ってるんだろうか。
トリガーの相棒として大活躍のカウントも、本編のときよりも明らかにテンションが高くて楽しそうだった。どうしてこんなにテンションに落差があるんだ。
本編では、懲罰部隊が好きすぎて、ロングレンジ部隊にはあまり愛着がなかったのだが、DLCをやったら、こっちの部隊も好きになってきた。チョロいぜ。畳む
#ゲーム
2025年11月6日(木)
粗品さんのキングオブコント講評がおもしろかった。
飯塚さんの「芸人が芸人を演じるのは評価しない」という審査に関しての掘り下げが特に興味深い。
個人的には、このコメントにはそこまで引っかからなかったんだけど、SNSでは引っかかった人が多かったんだな。
「漫画家を題材にした漫画はよほど頑張らないと売れない」みたいな話。
粗品さんは審査員をどんどんやってほしいなと思うのは、こういうロジカルな評価ができるから。真面目に評価しつつ、プロレスもできるのが熱い。
お笑いが好きすぎて、全部をシステムとして俯瞰して見られるようなところがすごいなと思う。
粗品さんの姿勢は、倫理的にはどうなの?と思うときもあるんだけど、倫理的なあれこれよりもお笑いが好き、という軸は一貫しているのだよな。
準決勝と決勝の審査の乖離の話も論理的だなと思った。
「芸人を題材にしたコントは禁じ手」という流れで行くと、3年連続で芸人を登場させているファイヤーサンダーがいつも優勝を逃すのも、芸人という要素が足かせになったりしているんだろうか。
元祖いちごちゃんがすごく好きだったから、ここで褒められてて嬉しかったなー。あの間がいいんだよなあ。畳む
#お笑い
2025年11月5日(水)
「爆弾」でハードルが上がりすぎている。
あー、スクリーンでおもしろい映画が見たいぜー!
#映画
2025年11月4日(火)
野木亜紀子と大泉洋のタッグ!ということで、期待値はかなり高かった。
ほのぼの不条理系かと思いきや、かすかな毒を見せる1話。
そして、まさかの後味悪めエンディングに落ち着いた2話。「TRICK」かと勘違いするほど後味が悪かった。
1話は「野木亜紀子がこんなかわいらしい世界観におさまっているわけない……なにかある……」と思っていたのだが、2話で一気に距離を詰めてきた感じがした。
ただ、どこへ落ち着くのかはまだまだ予測できないという。
思っていたより不穏すぎなかったな。まだほのぼのの範疇には入っている。
「この話、どこへ向かってるの?」とハラハラドキドキさせる展開のキーとなっているのは、やっぱり岡田将生だと思う。世界を滅ぼしたいと思っていそうにも見えるし、本当のヒーローのような表情にも見える、なんか絶妙なバランスで不穏な演技をしているんだよなあ。
人生で負けた人たちを集めて、善行で世界を救わせる? なんで? なにか別の目的があるのでは?
と邪推させてくるのがおもしろい。
親交を深める前に相手の本心を知ることができる先回りのエスパーと、好きになってはいけない偽りの妻。恋愛との食い合わせが悪すぎるエスパーのスキルで、妻の心を救うことはできるのか。そして、常に無条件に自分を慕ってくれる彼女を好きにならずにいられるのか。
読心のエスパーと恋愛という組み合わせが凄まじく不穏で、絶対になにか起きるという予感を巻き起こしているのがいいな。
続きも楽しみだ。畳む
#ドラマ
2025年11月3日(月)

エースコンバットとファントム無頼にハマっているので、本物の飛行も見たいな……ということで。
初めてなので、フル参加ではなく、ブルーインパルスだけ見られれば、という遅めの時間に入場したが、周辺の道も含めてすごく混雑していた。
30分ほど待ち、ブルーインパルスの飛行がはじまった。
すこし遠めの場所からにはなったが、かなりの迫力があった。かっこいい!
帰りに記念ステッカーも購入し、大満足で帰宅。
また行きたいな。
オープニング飛行も見たいけど、朝早くから行くのはかなり大変そうなんだよなあ。
#イベント
2025年11月2日(日)
かなり露悪的かつ不謹慎な部分もあるため、「国宝」のような大ヒットにはならないかもしれないが、サスペンス作品としてはかなり良質。
安易な感動要素やキャラ萌え要素などに頼っていないところが無骨で熱い。
原作既読勢として、原作通りの不穏な感じが出ていて楽しめた。
酔っ払って自販機を壊すという些細な容疑で逮捕された男・スズキタゴサクが、『霊感』によって爆発事件を予言する。
予告された場所は時間通りに爆破され、警察は彼の予言が本物であると確信する。
この男が犯人であることを前提に密室での取り調べを行うのだが、本名不明、職業不明、住所不明、自称記憶喪失、予言以外の供述はデタラメばかりという八方塞がり。
それでも、警察は彼の霊感にすがるしかない。
果たして、スズキは本当に爆発事件の犯人なのか?
爆弾はいったいあと何個あるのか?
なんといっても佐藤二朗の怪演が凄まじい。佐藤二朗を見るための映画。
どうしても、福田組でちょけてるときの印象が強すぎるんだけど、福田組じゃないときは凄まじい演技力を発揮するんだよなあ……と、改めて確認した。
スズキタゴサクも第一印象は相当にふざけたオッサンなので、ちょけ系の演技の延長上にありそうかと思いきや、そのふざけっぷりもシナリオの深い部分に関係しているという。
実は全然ふざけてないんだ、という仕掛けがいい。
あと、山田裕貴も名演だったと思う。
こういう犯罪を阻止しようとする話って、熱血や感動の方向に話を振っていきそうなもの。
だが、山田裕貴演じる類家という男は、むしろ事件が深刻化するたび、感情を失っていくような表情をしていた。感情をオフにすることで頭脳を研ぎ澄ませているような印象。
目の奥になんの光もないような感じ、すごかったなー。
徐々に、類家のなかにあるスズキタゴサク的な部分が見え隠れするのがゾクゾクして、おもしろい。
ドアップになったときに青ひげが見えたりするのも、たぶんスズキに寄せるための演出なんだと思うが、攻めてるなあと思った。
イケメン俳優の青ひげ、今の技術なら消せると思うのだが、むしろ見せていくんだ、という。畳む
#映画
2025年11月2日(日)
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2025年10月31日(金)
最近、小説にハマっている村田沙耶香さんのエッセイ。
小説作品がかなり尖っているけど、ご本人はどんな方なんだろうか?と気になっていた。
とても愛らしくて、ちょっと天然で、それでいて小説に含まれているあの尖りの片鱗は感じられる。めちゃくちゃ好きなテンションだった。
今年読んだなかでナンバーワンのエッセイかもしれない。
かわいいのに、どこか異様で、あの世界観がちょこちょこ見えるのが最高。
かつて好きだった少年漫画の主人公の話、すごく気になるんだけど、誰のことなんだろう……。
この漫画かな?と思う候補はある。
ここに出てくる条件である程度絞れそうだけど、よくわからず。めちゃくちゃよさそうな漫画なので、読んでみたいなあ。
文庫版だと加筆もあるらしくて、文庫でも読みたくなる。畳む
#読書
2025年10月30日(木)
お金と飛行距離を稼ぐトロフィーがあるので、それをめざしてキャンペーンモードを周回したり。
マルチで対戦してボッコボコにされたり。
勲章集めをしたり。
やることがたくさんあって楽しい。
どうやら、シリーズ全体のファンには7はそこまで人気でもないっぽいんだけど、7のテンションが好きすぎて、やりかけの4があまり進んでいないという状態。4もやるぞ!
#ゲーム
2025年10月29日(水)
ムビチケを買うことで、「見たかったアレがもう始まってたのに、いつのまにか終わってた!」という機会損失を避けるのが目標。
と言いつつ、ムビチケを抱え落ちしたら笑ってしまうな。かなりあり得る。
手元に現物で存在することで、忘れづらくはなっているはず。絶対行くぞ!
#映画
2025年10月28日(火)
今年も、フースーヤの激疲れインタビューの季節がやってきた。
これを見ないと、M-1グランプリは始まらない。
フースーヤがすごいのは、何度同じネタを繰り返してもおもしろいというところ。
むしろ「またこれ来た~!」でもう一度盛り上がる。
毎年、違うネタを繰り出している人たちもいるし、真面目にインタビューに答えている人たちもいるなかで、何度見ても安心感があるというのが最高。
これも例年通り、そのうちリンク切れになるのだが、見直したいのでここにそっと貼っておくという。
ふと思い出して、ytvのときの粗品さんとの対談動画も見ていたんだけど、お笑いが大好きすぎる3人の濃密トークが最高だった。
最近の賞レースだと、ネタはめちゃくちゃおもしろいけど平場は弱めかセンス系というメンツがそこそこいて、それはそれで好きなのだが、霜降りとフースーヤは平場が非常に強いし、会場全体の空気を見て調整する力があるのが熱いんだよな。
東京に来るかもしれないという話も出ていて、夢が広がる。
お笑い界のSNSプチ炎上案件に対して「ばりしょうもない戦争起こってるやん」の一言でスパッと切れるところも、さっぱりしてて好きだったり。
#お笑い
2025年10月27日(月)
第173回直木賞候補作のイヤミス短編集。
「火のないところに煙は」がおもしろかったので期待しすぎたのか、やや肩透かしだった。
イヤミスとしてはよくできていると思うんだけど、どんでん返しをすることによって、それまで読者が心のなかで構築していた感情のストーリーが崩れ去ってしまうため、イヤミスのイヤの部分が削がれるタイミングがあって、もったいないなと思った。もっとイヤミス部分にがっつり振ってほしかった。
抱っこ紐のバックル外し事件、外国人就労差別問題など、社会派っぽい題材に触りつつも、あまり掘り下げていないのも物足りなさが残った。
これで、第173回直木賞候補作を半分読み終わったことに。
あと3作品で全制覇できるし、読んでみようかな。
ただ、大長編っぽいのが残ってしまっているので、挫折しそうな気もする。畳む
#読書
2025年10月26日(日)
2025年10月25日(土)
ふと思い出す、好きなミュージックビデオ。
筋肉少女帯「サボテンとバントライン」。
歌詞も映像もめちゃくちゃ好きで、定期的に見たくなる。名曲だよなー。
「オーケンって、もしかしてすごくイケメンなんでは!?」と初めて気づいたのも、実はここかもしれない。懐かしいな。
つらい日も、楽しい日も、青春の日々のなかには、いつも筋肉少女帯がいた。
電車の中で、MDウォークマンから流れるオーケンの声が、あのころの自分にとっては心の支えだった。
大人になった今も、そのことを忘れないでいたい。
#音楽
2025年10月24日(金)
オモコロでハチクロを読む読書会が開催されていて、軽い気持ちで見始めたら、ハチクロに関するいろんな思い出がブワーッと襲いかかってきた。すごかった。
間違いなく、自分の人生において10本の指に入る漫画なんだよな。
ギャグのなかにあるからこそ光るシリアスの感覚とか、みんなが一時的に同じ場所に集まるけど、流れていく時間の中でどんどん離れていくところとか、10巻という絶妙な巻数でまとまっているところとか。
語りきれないほどの愛着がハチクロにあって、その愛着の存在を久しぶりに思い出してしまった。
当時から野宮さん推しなんだけど、オモチャンでも野宮さんの評価が高くて嬉しかったな。
また読み直したい、ハチクロ。
#視聴メモ
2025年10月23日(木)
ということで、ざっくりと自分用に感想をメモしておく。
■1組目 ロングコートダディ 「もぐどん」(最終順位:1位)
2024年の「花屋」のネタと同じく、なんとな~くリアルにちょっとだけ嫌なことを言う人を題材にしたコント。
ただ、個人的にはこの構造なら「花屋」のほうが良ネタだったなあと思ってしまい、あまり楽しめなかった感もある。ロコディのファンタジー系のネタがそんなに得意ではないのかも。リアルな描写がうまいから、リアル系で振り切ってほしいんだよな。
■2組目 や団 「餃子」(最終順位:2位)
いつもどおりの安定したや団。構成が巧みで、いい感じに伏線回収してくれる気持ちよさ、伊藤さんの異様なキャラなど、通常運転だったのだが、四年連続ともなると、通常運転だけでは優勝までは駆け上がれないのかと思わせる難しさがあった。ついつい、これまでの良ネタと比べちゃうんだよなあ。
■3組目 ファイヤーサンダー 「復帰」(最終順位:同率5位)
攻めに攻めた風刺ネタで、残念ながら5位。攻めすぎてあまり伝わっていなかったが、伏線回収や、溜めに溜めてから真実を明かしたりする構成がおしゃれで好き。来年もいてほしいな。
■4組目 青色1号 「石井さん」(最終順位:4位)
そこまで強い印象を残す話ではなかったのだが、最後まで見てから考えると、今回の大会で唯一と言ってもいいほど、良心的でまじめな、地に足のついたコントだった。ほかがぶっ飛びすぎていて、逆に貴重な枠だったのではないかと思う。仮屋さんの存在感がよすぎた。遅効性の輝き。
■5組目 レインボー 「女芸人」(最終順位:3位)
一巡目で一番おもしろかったと思う。なんとなくゴールは見えているのに、ふたりの関係がどうなるのか気になるわくわく感。応援したくなる恋模様。飲み会のリアルな空気。今回、リアルなコントがすごく少なかったせいもあって、これが1位でもよかったのでは?という気持ち。
■6組目 元祖いちごちゃん 「試飲販売」(最終順位:9位)
間を駆使した独特の雰囲気のコントで、すごく好きだった。M-1もそうだが、こういうのんびりした時間の使い方をすると、ボケ数が少なくなるから、賞レースではかなり不利に働くんだよな。
なんとなく、M-1で「POISON GIRL BAND」を見て「おもしろいのに、なんでこんなに順位低いの!?」と思ったという、昔のことを思い出した。
もう一展開あったらすごく跳ねたかもしれないと期待してしまった。
■7組目 うるとらブギーズ 「俺のレール」(最終順位:8位)
こ、これは見るからにダメだろ~!ダレてる~!と思わせるハラハラネタ。攻めすぎている。
しずるのもそうだけど、ワンアイデアで突き進むにはキングオブコントのネタ時間は長すぎると思う。
台本を覚えるのが大変そうなネタだった。
■8組目 しずる 「LOVE PHANTOM」(最終順位:5位)
このぶっ飛びっぷりで5位なのは正直笑ってしまう。
なにかの番組で見て、印象的なネタだなと思ってはいたんだけど、賞レースでやるネタではないよなあ。
話の筋書き的にはすごく気になるだけに、筋書きではない方向でネタを引っ張っていったのがもったいなかった。
「ダレながら一曲やりきる必要性はあったのか?」という冷静な疑問を抱く自分と、「でも、一曲やりきってるのが一番おもしろいんだよな」と思う正直な自分がいる。
これは初見で輝くネタだから、すでに見たことのある人が会場内にあまりにも多くてウケなかったんだと推察する。
あと、ネタの後の平場が今大会で一番おもしろくて、やっぱり一真さんが好きだなあと再確認した。
■9組目 トム・ブラウン 「おでき」(最終順位:7位)
いつものトム・ブラウンの世界観。
この感じがすでにその場にいる芸人たちにちゃんと共有されていて、賞レースでそこそこ認められているのが人徳というか、なかなかできることじゃないよなあと思う。
やっているのがトム・ブラウンじゃなかったら、最下位なのでは?という。
ある種のブランドのようになってきているのがすごい。
■10組目 ベルナルド 「カメラマン」(最終順位:10位)
10組目に、そしてトム・ブラウンの直後にこれはしんどいぞ!
異様でグロテスクな世界観は完全にトム・ブラウンと同系統であり、そうなってくるとトム・ブラウンよりも脚本が粗いということがすごく目立つ。
雰囲気がけっこう好きだったんだけど、点数がまったく伸びなくて切なかった。
もうちょっと早い出番だったら最下位ではなかったのでは、と思う。
表情の見えない着ぐるみは不利、という法則も働いている気がする。
ファイナルステージ
■1組目 レインボー 「タクシー代多めに貰おうとする女を成敗する男」(最終順位:3位)
これ、ファイナルステージで一番好きだった。ただ、審査でも言われていたけど、一巡目の飲み会のテンションを期待して見てしまうと、まったく違う方向に転がっていくので、もったいない感じもある。
ネタのタイトルが長すぎて笑った。
■2組目 や団 「小料理屋」(最終順位:2位)
かなり嫌な感じの部分が長く続くネタで、オチもなかなかブラックでビビった。これを2本目にしたのは攻めてるなあ。
手品のくだりの伏線回収がすごく好きだった。
ああいう細かい回収がおもしろいんだよな。
■3組目 ロングコートダディ 「警察泣いてる」(最終順位:1位)
衝撃のオチだった。が、ファイヤーサンダーとしずるがラストで人を殺してしまった(推定)のに対し、ロングコートダディはあくまでも「撃たれた」ところでとどめていて、ちゃんとポップに終わらせているのが印象的。このポップさが優勝につながったのかな。
ブラック系やグロ系、ワンアイデア系のネタを連続で見たあとなので、ロングコートダディの健全さがセーフティ的に働いたようにも思えた。
総括
5組目まではふつうの大会だったと思うんだけど、6組目から魔界に突入して、そのまま戻ってこなかった気がした。なんなんだ、この順番。
後半に青色1号がいたら、反動でバク跳ねしていた可能性もあるのでは。
変な大会だったなあ……。
来年も、や団とファイヤーサンダーと青色1号が見たい。
あと、シティホテル3号室やさすらいラビーも見たい。
来年は魔界ではなく人間界で開催してほしいような、また魔界が見たいような、ふしぎな気持ちだ。畳む
#お笑い
2025年10月22日(水)
当日はトム・ブラウン以降のネタしか見られなかったので、まずは前半戦を見ることに。
以下はやや愚痴っぽい感想。
ファイヤーサンダーへのかまいたち山内さんの「ブラックなネタを使うときって、誰か笑っていない人がいるんじゃないのかなっていう危険性もあって」というコメントが称賛されていたけど、このコメントってある種のマジックワードでもあって、手放しに称賛するのはどうなんだろうか?と思った。
「キングオブコント」は、有名な賞レースの中では唯一と言っていいほど、ブラック系のネタが評価される場だと思っている。
審査員の飯塚さんがこの手のネタがそこそこ好きだから許容される率が高い、というのが大きいと思うんだけど、これまで高評価を受けてきたブラックなネタと、今回のファイヤーサンダーのネタのなにが違うんだろうか、という比較の部分は詳しく語られていない。
どこが「笑っていない人がいそう」な部分なのかが具体的に提示されていないのも、なんとなくモヤモヤする講評だなと思った。
このネタは、「殺人を犯してしまった芸人が、バラエティ番組に復帰を果たす」という筋書きであり、昨今の松本人志問題、あるいは東京よしもと芸人のオンラインカジノ問題などの芸人不祥事への風刺の意味を含んでいる気がする。
「どのくらいの罪なら復帰してもいいのか?」という線引きを大幅にずらし、「殺人罪で法律バラエティに復帰できるのはありえない」という極端さを笑いに変えている。
その風刺の仕方をブラックだと言っているのであれば、これはいかにもよしもと芸人っぽい保守的な考え方だなと思わざるを得ない。そういった風刺表現が機能しない業界だとしたら不健全すぎる。
そうなってくると、ネタを作ったファイヤーサンダーが非よしもと芸人であること、そしてこのネタに唯一の高得点をつけた飯塚さんが非よしもと芸人であることも含めて、意味深に思えるのだった。
芸人の不祥事はセンシティブだから、軽い気持ちで触れないでね。その話、テレビではやめてね。と言っているように感じてしまうという。
一方で、ネタの最後で共演者が本当に人を殺してしまう(死んだとは言っていないが、なんとなく死んでそう)という展開はかなりやりすぎの感があり、この殺人という展開そのものがブラックなのであれば、それは納得できるかもしれない。あと、最初の事件で殺された人に対しても扱いがかなり軽めなので、そこはよくないよね、というのもわかる。
ブラックというのを「社会風刺はダメだよ(=芸人の不祥事をネタにしないで、浜ちゃんの前で松本人志の悪口を言わないで)」という意味で取っている人と、「残酷すぎる展開はダメだよ(=ネタのなかで残酷に人を殺さないで、罪状を殺人にしないで)」という意味で取っている人がいて、どちらが正しい解釈なのかわからないのがモヤモヤの原因なのかな。
風刺だとしたら攻めていておもしろいと思ったのだが、なんとなく全体的に閾値を超えている感じがあるネタなのも理解できる。テレビの温度感、難しい。
個人的には、もうちょっとマイルドな描写にしてほしいとは思いつつも、芸人の不祥事を皮肉るという攻撃的な姿勢はおもしろかった。
そもそも、や団なんて毎回倫理的にスレスレのネタばかりやっているわけで、今回のファイヤーサンダーのネタにだけ「笑えない人がいるかもしれないと想像するべきだ」というコメントがつくのって、なんとなく不条理な感じがするんだよなあ。や団もファイヤーサンダーも、その毒が持ち味なわけだし。
もちろん、テレビに出つづけている人にしかわからない「ここからここまではOK。この先はブラックすぎる」というバランス感覚があり、それに基づいての判断だと推測するけれど、そこのところは詳しく聞きたかったなあ。言語化されていたら、もうちょっと腑に落ちたんじゃないかと。
ということで、ファイヤーサンダーだけで長々と語ってしまったが、まだまだ残りを見られていないので、つづきを見ていく。
リアルタイムじゃないと、なかなか一気見できないな。噛みしめてしまって。畳む
#お笑い
2025年10月21日(火)
村上春樹をあまり読まない人生を送ってきた。
たまには、なにか読むか……ということで、一日で読めそうなボリュームのこちらをチョイス。
自伝的エッセイで、ハルキ・テイストではない話だが、好きだったなあ。
村上春樹が、そんなに仲のよくなかった父について、淡々と語っていくというエッセイ。
主観的な情報ではなく、父親についての客観情報をもとに家族の歴史を解説しており、エッセイなのに、感情が控えめですごく丁寧に読ませる。
家族エッセイって、仲のいい人(あるいはすごく悪い人)について語らなければいけないような先入観があるけれど、実はそんなに仲がよくなくても、距離感があっても、物語はあるんだぜ、という肩肘はらない感じも好きだった。
親と仲がよくない人、そんなに交流していない人はきっとそれなりにいるはず。
だけど、やっぱり、他の人と比べてしまって、その事実自体に引け目がある人は多いと思う。
でも、仲のいいばかりが家族ではなく、別に仲よくなくてもいいんだ。そこにはたしかに、思い出がある……と当たり前のことを確認させられる。そんなあたたかいエッセイだった。畳む
#読書
2025年10月20日(月)
シリーズ18冊目なのだが、どうやら話の間に入っている外伝がたくさんあるようで、「意味ありげに出てくる知らないキャラ」が増えてきた。上遠野浩平作品では知らない人が急に出てくるのはよくあることなのだが、そろそろ外伝を読まないとまずいかもしれないという気持ちもある。
と思いつつ、やっぱり本編が気になって、本編を読んでしまうのであった。外伝もたぶん買ってあるはずなのだが、つい。
さて、「さびまみれのバビロン」は、すでにこの世にはいない『イマジネーター』水乃星透子の影響を受けたまま、運命に縛られている者たちの物語。
お話としては原点回帰感があり、イマジネーター好きとしてはおいしい巻だった。その代わり、統和機構の話は少なめ。
死してなお、あまりにも強大な『世界の敵』でありつづけている強キャラ感がたまらないんだよな。
衰退したバビロンの街と、すでにいない水乃星透子にすがる者たちの姿を重ね合わせているタイトルもよすぎる。
次に本編を読むか、そろそろ外伝に行くか……悩みどころだ。とりあえず本編全制覇したい気持ちもある。畳む
#読書
なんとなくの好奇心で3分再生してしまったが、中身はふつうのヒーリング音楽だった。特にどうということもない曲で、背景には美しい花火の動画が流れている。
コメント欄を見ると、「わたしに◯◯したあの人が去りますように」という呪詛が大量に書き連ねられており、動画そのものの胡散臭さを指摘するコメントは見当たらなかった。
まだまだ自分の知らない世界があるんだな、と思った。