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2026年3月1日
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2026年3月1日(日)
ということで、「ズートピア2」を劇場で見た。
さすがにもうやっていないかと思ったけど、まだまだ上映中でよかった。
以下、がっつりネタバレありの感想。
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1もそうだった気がする(だいぶ前なのでうろ覚えではある、また見直したい)けど、現代社会の病理を動物たちの世界に落とし込むのがめちゃくちゃうまくて、それでいて子どもも大人も楽しめる娯楽作品に仕上げているのがすごい。
令和8年現在、世界中で起きている差別と排斥の連鎖。
「ズートピア2」はそれをど真ん中で風刺した映画だ。
差別や理不尽な暴力と戦うジュディ。そして、そんなジュディの命を守りたいと願うニック。
権力と絡み合った陰謀によって、差別はデマとともに拡大しつづける。
現実では、悪い権力者がこんなに簡単に倒れることはそうそうなくて、陰謀が暴かれてもデマは残ったりするものではあるのだが、それでも、すべての人たちがジュディのように生きることができれば、いずれよりよい世界にできるはず。
そんな希望を感じる映画だった。
ディズニーだからこそできる堅実な仕事なのかもしれないが、日本のアニメ映画のヒット作のなかに、こういう現代社会の病理を斬るような作品が非常に少ないのが悲しくもある。一番近いことをしていたのは高畑勲かな。他にもあるにはあるけど、ヒットした作品の数は少ない気がする。
がっつりメインテーマで……というのが、あまり見かけないのだよな。たぶん、探せばあるはずなので、あったら教えてほしくもある。
実写作品には、ドラマ・映画ともに社会派作品が増えてきているだけに、日本のアニメって、実はアニメファンが想定している以上に、精神面で未成熟なのではないかと悲観的に考えてしまうこともある。きっと、まだまだ伸びしろがあるということでもあるだろう。今後、もっと名作が出てきたらいいなあ。
そもそも、アニメを見る側がそういった毛色のものを望んでいなければ出てこない可能性もあるので、そこの兼ね合いも難しいと思う。
見る側が問題意識をちゃんと持っていなければ、骨太に作ってもヒットしないんだろうしなあ。
そう考えると、「ズートピア2」がちゃんと売れていることそのものが、現実の世界にとっても希望であるといえるのかもしれない。「この世界にはこういう問題がありますよね?」という制作者の問いかけに対して、「ある」と答えられる感性がなければ、これが売れることはないだろうから。
今作で興味深いのが、爬虫類という被差別階級の側に感情移入をさせつつ、同時に差別者であるパウバートの内心にも踏み込んでいること。
ここで処理を誤ると「作品が差別者に同情させている」、「差別を擁護している」と思わせてしまいそうなのだけれど、そうはなっていない。
むしろ、「差別はなぜ生まれるのか」という問題や、差別者たちのあいだで生じる同調圧力を表現していて、すごく深みが出たと思う。
恵まれた側に立つ者の全員を加害者と呼び、恵まれていない側に立つ者の全員を被害者と呼ぶのは簡単だ。でも、世界はそんな単純な構造ではできていない。パウバートは、差別や暴力を行使する側の存在でありながら、差別者たちのコミュニティにおいては弱者として蔑まれる。その迫害が、彼をさらなる暴力へと追いやっていく。ある意味では、彼も被害者の側面を持っている。
彼に「他と違うのは嫌だ」という感情が芽生えた原因をよくよく考えていけば、われわれが「気づかずに差別や加害へと踏み込んでしまう」その瞬間に気づけるかもしれないという気がした。ある意味、彼は視聴者側の心を映す鏡だったのかもしれない。
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令和8年現在、世界中で起きている差別と排斥の連鎖。
「ズートピア2」はそれをど真ん中で風刺した映画だ。
差別や理不尽な暴力と戦うジュディ。そして、そんなジュディの命を守りたいと願うニック。
権力と絡み合った陰謀によって、差別はデマとともに拡大しつづける。
現実では、悪い権力者がこんなに簡単に倒れることはそうそうなくて、陰謀が暴かれてもデマは残ったりするものではあるのだが、それでも、すべての人たちがジュディのように生きることができれば、いずれよりよい世界にできるはず。
そんな希望を感じる映画だった。
ディズニーだからこそできる堅実な仕事なのかもしれないが、日本のアニメ映画のヒット作のなかに、こういう現代社会の病理を斬るような作品が非常に少ないのが悲しくもある。一番近いことをしていたのは高畑勲かな。他にもあるにはあるけど、ヒットした作品の数は少ない気がする。
がっつりメインテーマで……というのが、あまり見かけないのだよな。たぶん、探せばあるはずなので、あったら教えてほしくもある。
実写作品には、ドラマ・映画ともに社会派作品が増えてきているだけに、日本のアニメって、実はアニメファンが想定している以上に、精神面で未成熟なのではないかと悲観的に考えてしまうこともある。きっと、まだまだ伸びしろがあるということでもあるだろう。今後、もっと名作が出てきたらいいなあ。
そもそも、アニメを見る側がそういった毛色のものを望んでいなければ出てこない可能性もあるので、そこの兼ね合いも難しいと思う。
見る側が問題意識をちゃんと持っていなければ、骨太に作ってもヒットしないんだろうしなあ。
そう考えると、「ズートピア2」がちゃんと売れていることそのものが、現実の世界にとっても希望であるといえるのかもしれない。「この世界にはこういう問題がありますよね?」という制作者の問いかけに対して、「ある」と答えられる感性がなければ、これが売れることはないだろうから。
今作で興味深いのが、爬虫類という被差別階級の側に感情移入をさせつつ、同時に差別者であるパウバートの内心にも踏み込んでいること。
ここで処理を誤ると「作品が差別者に同情させている」、「差別を擁護している」と思わせてしまいそうなのだけれど、そうはなっていない。
むしろ、「差別はなぜ生まれるのか」という問題や、差別者たちのあいだで生じる同調圧力を表現していて、すごく深みが出たと思う。
恵まれた側に立つ者の全員を加害者と呼び、恵まれていない側に立つ者の全員を被害者と呼ぶのは簡単だ。でも、世界はそんな単純な構造ではできていない。パウバートは、差別や暴力を行使する側の存在でありながら、差別者たちのコミュニティにおいては弱者として蔑まれる。その迫害が、彼をさらなる暴力へと追いやっていく。ある意味では、彼も被害者の側面を持っている。
彼に「他と違うのは嫌だ」という感情が芽生えた原因をよくよく考えていけば、われわれが「気づかずに差別や加害へと踏み込んでしまう」その瞬間に気づけるかもしれないという気がした。ある意味、彼は視聴者側の心を映す鏡だったのかもしれない。畳む
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