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「火曜ACTION! City Lives」の第1回を見た。

「街」という未知の巨大生物との共存を図る人類が、恐怖と寄り添いながら「街」という怪獣を愛していくモキュメンタリー・ドラマ。
モキュメンタリーといえばホラーという印象が強いけれど、本作はあくまでもドキュメンタリーのていでSFドラマをやるという形式を守っており、ホラー要素は控えめ。やや怖い描写はある。
モキュメンタリーにありがちなチープCGはほぼなく、本物っぽさが感じられる、いい雰囲気の映像に仕上がっていると思う。
仕方がないことなんだけど、モキュメンタリーで一番萎える展開だからなあ、「予算が少ないせいで、映像のクオリティがしょぼくて、視聴者が『これは現実じゃない』と気づいてしまう」というの……そこをきちんと回避してくれてるのはありがたい。

ヒーローのいない世界で理解不能な生物となんとか共存しようとするという展開は「ウルトラQ」っぽいし、巨大生物に番号をつけて人間が管理してレポートを書いているという設定はSCPっぽくもある。そのあたりの作風が好きな人にはハマりそう。
SCP民としては、映像がSCPの調査レポートのていで脳内再生される。

最近、超常的なヒーローのいない世界の怪獣描写がリアル寄りになってきている作品がちょこちょこあるのは、「シン・ゴジラ」の影響もあるんだろうな~と思っている。
あのときに『現実』と『怪獣』がより強く惹きあったような体感がある。

とりあえず、第2回以降も見てみる予定。

#視聴メモ

録りためた「ラヴィット!」(2022年12月5日分)を見る。

「なすなかにしのおじさんが教える大阪グルメツアー!」めちゃくちゃおもしろかった。
ラジオ父ちゃんでさんざん言っていたけど、SixTONESの髙地くんがボケにアグレッシブすぎて凄まじい。
芸人以外に食われそうになって焦る真空ジェシカ、という珍しい構図。
ジャニーズがどんどん芸人と渡り合えるようになっていく謎の番組、ラヴィット。

なすなかにしの引率保護者ぶりが光りつつ、伸び伸びとボケさせてもらえている真空ジェシカが見られてよかった。
なすなかにしが、真空ジェシカのボケにかぶせてボケをしてくれるのが愛情にあふれていてよい。
「真空ジェシカのお茶の間―ちゃん」の映像もあって嬉しかった。
真空ジェシカがすごく目立っていたわけではないけど、悪目立ちをしないで食レポロケになじむようになってきているのが嬉しい回だった。
こういう形でナチュラルに混ざれるようになってきているのは、なすなかにしの功績が大きい気がする。
昨年の「相席食堂」のときは、こんなふうになるとは思ってなかったなあ。

急に出てくる芸歴45年の大御所・パピヨンズにボケを振りまくる川北さんが好きすぎる。
川北さんが髙地くんのギャグに満面の笑みになっているシーンで、スタジオで「笑ってる~!かわいい!」と言われているくだりで、「真空ジェシカはブサイクだぞ!!よく見ろ!!」と怒っていた井口さんの姿が脳裏を駆け抜けていった。

#視聴メモ

「テレビ放送開始69年 このテープもってないですか?」(2022年12月27日~29日放送)を見た。

昭和の時代に放送された番組は、今はもう見ることができない。
でも、視聴者の家になら、昔の番組を録画したビデオテープがあるはず。
みんなの記憶の底に沈んでしまっている番組を掘り起こすため、いとうせいこうが送る新感覚投稿バラエティ番組。

以下、ネタバレありの感想。

視聴者から募集したビデオを流す……という体裁ではあるが、実際はモキュメンタリー・ホラー。
作中で何度も引用される、「坂谷一郎のミッドナイトパラダイス」という1985年に放送されたという番組は実際には存在しない。
第一夜の時点では、何の変哲もない深夜のつまらないコンプラ違反番組というノリなのだが、ミッドナイトパラダイスに送られてくる視聴者のビデオレターには徐々に違和感が混入していく。
第三夜にいたっては、いとうせいこうたちがいるメインスタジオの様子もおかしくなっていき……。

第三夜はSCPでありそうなノリなのだけれど、日本支部でSCPを書いている梨さんが脚本を担当しているということなので、本当に映像版SCPだった。
たぶん「ミッドナイトパラダイス」を見ることで発動するタイプの認識改変系SCP。
これ、「意味不明であることが怖い」という演出に見えるけど、実際は「意味がわかりそうになる(視聴者も向こう側に引きずり込まれかけている)」のが怖いんだと思う。
ギリギリのところでわからないから途中で戻っては来るけど。絶妙にわかりそう。
「あ、第一夜・第二夜のビデオレターで見たあれってそういうことだったんだ?」と一瞬納得しそうになったからな……危ないよな……。

BSとはいえ、普通にテレビでこれが放送されていたのはなかなかチャレンジャーだと思う。
「見える怖さ」よりも「見えない怖さ」のほうが強い(そして見えないことへの理由付けも丁寧である)のがテレビ向きなのかもしれないなー。
モキュメンタリーとしてのリアリティもかなり強固で、本当にこういう番組ありそうなんだよな~という実感が伴っているのもいい。

あと、「昔の番組を現代のディスプレイに映すためのサイドカットの黒帯って、そもそもそれ自体がすごく怖くない???」という発想が出た時点で、ホラーとしては大勝利だと思う。
昔の番組というだけでもけっこう怖いのに、ダメ押しのように番組に付属している「黒帯」そのものを恐怖の対象にしているのがおもしろい。
今後も、あの黒帯のなかになにか『いる』可能性が拭えなくなってくる、悪魔じみた発想。

ただ、この手の怪異の正体が水子であるという設定は非常にありがちで、そこはマイナスかもしれない。
もっと意味のわからない不気味なもののほうがよかったなー。畳む


#視聴メモ

「あちこちオードリー」(2023年1月11日)を見た。

ゲストはマヂカルラブリーとランジャタイ。
地下から這い上がってきた者同士、地下トークが盛り上がる。
もう十回以上は聞いている気がするランジャタイの結成エピソードや、地下芸人時代の劇場の話などに花が咲く。
劇場の話で盛り上がりすぎて、佐久間さんから「中野twlの話やめろ」というカンペが出たあたりが好きすぎる。

まったく同じ結成エピソードでも、周囲にいる人の反応によって食べやすさが変わるような気がするんだけど、野田さんの合いの手は絶妙で、この人がテレビの人気者である理由がわかるように思えたなー。
地下芸人たちの保護者としての存在感が強かった。
若林さんも「ダメな子やこじらせている子たちの保護者」っぽいイメージがあるし、ランジャタイにとってすごくいい布陣だった。

地下芸人時代の野田さんが「エンタの神様」に出たい気持ちが強すぎて、劇場に視察に来ているエンタスタッフの目にとまるため、己の理念を曲げてまでエンタっぽいネタをやっていたが、あまりにも地下深くだったため、エンタのスタッフは来ていなかったという話が好き。

東野さんが「心のブレーキをつけることで、おれはテレビ出演における自分を制御することに成功した。おまえはどうする?」と真剣に助言をしてきたのに、「東野さんがつけたなら、ぼくはつけないで変な方向へ行きます」と国ちゃんが即答して、変な空気になったのもよかったな。これぞ国ちゃんという感じがした。

#視聴メモ



「ママタルトのラジオ母ちゃん」でよく出てくる「偉い! 天国行き!」の元ネタが気になっていたのだが、よく探してみると、公式YouTubeに上げてくれていた。
すべてを肯定してくれる釈迦とひわちゃんの声が合いすぎて、大好きだ~。
ほぼほぼ素のひわちゃんと変わらないのもすごい。
最終話のオチで現世につながっていくのもいいなあ。よく見るとママタルトもいる。優しい世界。
自分も天国行きを目指したいぜ。

#視聴メモ

「チェンソーマン」第4話のエンディング曲。
「知らない歌手だけど、この曲の感じは絶対ボカロPだろ!!??」と思ったら、本当にボカロPだった。
かわいらしくて、パワーちゃんに合ってていい曲。ギュルギュルする伴奏の感じがいい。
今まででいちばん好き!!と言いたかったが、いちばんは2話の曲かな。



2話は映像的にもオシャレで気だるくてすごく好きで、毎週これが流れても全然かまわないなと思った。

#視聴メモ

「霊媒探偵・城塚翡翠」第1話を見た。

本格ミステリベスト10で1位だった原作の実写化。
幸いなことに原作未読なので、まっさらな気持ちで楽しめそうでワクワク。
1話の時点ではトリック的には凡作なのだが、「すべてが、伏線。」というキャッチコピーなので、最終的に全部をひっくり返すタイプのやつのような気がして、大変に期待している。

原作は表紙だけはよく見たことがあって、「こんな美女を実写で再現するの、無理では?」という印象だったのだが、実際は半端ない外見再現度になっててすごかった。
バディの瀬戸康史と合わせて、非常に絵的に映える感じでムード作りがうまい。
それを活かすような美麗な演出にもなっており、絵作りセンスのあるドラマだと思う。続きが楽しみ。

#視聴メモ

「ランジャタイのがんばれ地上波!」(2022年10月4日)見た。

「ランジャタイもういっちょ」が終了し、さらに削除までされてしまい、悲嘆に暮れていたが、地上波でも「もういっちょ」とあまり変わらないことをしていた。とても安心した。
ナレーターが野沢ダイブ禁止だったり、一般人のおじさんが高橋英樹と互角にバトルしていたり、テレビ朝日系列の番組なのにいつまでもフジテレビを見つめていたり、最高のカオスだったぜ……。

ランジャタイが勝手に画像をコラしたり変な似顔絵を描いたりしていじりまくっていた人たちが、ランジャタイが売れると本当にランジャタイの前に出現してしまうという奇天烈なバグ、いったいなんなんだろうね……。
オール阪神巨人、ダウンタウンぐらいなら同じ芸人だからまだ理解できるが、なんだかんだで西川貴教とも高橋英樹とも共演しているの、奇縁すぎておもしろいよなあ……。
たぶん、もともとは絶対に会わないと思っていたからいじっていたんだと思うんだけど。すごい勢いで売れているな……。

「ランジャタイのがんばれ地上波!」「イワクラと吉住の番組」「ホリケンのみんなともだち」という癒やししかない火曜日のバラバラ大作戦の並び、最高だなあ。
バラバラ大作戦のなかでの自分の興味のある番組が、今期はほぼここだけに集中しているので奇跡を感じる。
木曜日もやや気になるけど、火曜日の3本だけで満足感がありすぎるからこれだけでもいいかも。

#視聴メモ

「しくじり先生 俺みたいになるな!!」#145(2022年9月30日)見た。

最近、密かに結婚したという芸人を見つけ出す緊急企画「婚狼〜KONROU〜」前編。
フルポン村上、コットン、ランジャタイ、そして納言安部という六名のなかから、たったひとりの本物の既婚者を見つけ出せ!という人狼風企画。

すでに結婚しているというていで、嘘の嫁とのなれそめやノロケエピソードを出していくという企画なのだが、リアリティの生み出し方にかなり落差があり、今回落ちていったふたりは非常に嘘くさかったのでさもありなん……という感じだった。
『嫁さんは現在もその職場で働いている』という設定なのに、職場の場所を具体的に話してしまったりとか、「それは倫理的に&テレビ的にないだろ!!!」という凡ミスがあり、このあたりは簡単に見抜ける入門編だったんだろうなと思う。
丁寧に作った嘘の内容を詳しく話しすぎてバレるの、おもしろいな……。

単純に考えて、結婚って、たいていの場合は人生で一回しか経験しない(何度もするものではない)ので、こういうまったく経験したことのないことを想像でぜんぶ考えるのってめちゃくちゃ難易度高いんだろうな、と思った。
その人の結婚観や恋愛観が見えるのが楽しいし、ゲームとしても純粋におもしろい。
テレビドラマや友人のエピソードからまるまる引っ張ってくるくらいでないと、どうしてもボロが出るよな……。
ただエピソードが本当っぽいだけか否かでなく、「こういう性格の人だから、こういう人を好きになって、恋のエピソードを語るときにはこういう表情になるはずだ」「こういう立ち位置で語るはずだ」というようなところまで、キャライメージと照らし合わせて想像しながら見ているので、そこに沿うようななれそめエピソードを作るのって超難しいだろうなあ。
本人がやっているブログやTwitterの内容と矛盾しているせいでバレる、とかもありそうだし。
そういう意味で、キャラのイメージと噛み合っていて、さらに本当っぽくもある村上さんと国ちゃんは上手だと思う。

企画を知ったときには村上さん一択だと思っていたのだが、実際見てみるときょんさんがすごく本当っぽかった。
でも、こんな本当っぽいやつが本物だったら番組的におもしろくないから、むしろ嘘なのでは……?という、高度な心理戦が始まっている。
西村さんはどうしてもウッソンの嘘村のイメージが強くて、なにをしても嘘っぽいなと思ってしまう。顔芸がおもろいのも嘘っぽさを補強していてずるい。おいしいポジション。

一番恐ろしいのはジョーカーである国ちゃんがガチだった場合なのだが、たぶん国ちゃんはこういう形で奥さんのプライベートを売るようなタイプではないんじゃないかな、と思っている。
自分のプライベートならサクサク売っていきそうだけど、結婚したばかりの嫁さんにそれはしない気がするなー。
ただ、最初に「嫁さん」と呼んだあとに、次のシーンで「奥さん」と言ったのはすごくリアリティがあって好きだった。
他の人たちがほぼほぼ「彼女」と呼んでいるなか、急に「嫁さん」「奥さん」という距離の近いフレーズが出てきて、「そうだよ、結婚しているならその呼び方のほうがしっくりくる!」と思った。新婚っぽくはない呼び方ではあるけども。
国ちゃんの撮ってきた写真をおもしろおかしく加工してくれたのが奥さんなんですよ、というエピソードも、絶妙にありそうだし、嘘だったとしても国ちゃんが自分で加工しただけなので、隙がなくてうまいよなと思う。特になにかと矛盾するとかもなさそうだし。知的な戦略である……。

#視聴メモ

「アルコ&ピースのメガホン二郎」(2022月9月24日分)見た。

真空ジェシカとサツマカワRPGの大喜利力で、教科書に出てくる英語を力技翻訳してみよう!という企画。
三者三様に大喜利翻訳を披露するのだが、川北さんの世界観が常にバグってて怖いのが好きすぎる……。

一番笑えたのは、芸人ネタが理解されなかったサツマカワさんが、スタッフとマネージャーに罪をなすりつけようとし、スタッフ側も反論し、最終的に平子さんに長々と説教をされたくだり。
サツマカワさんの好きなところは、ネタが理解されなくてスタジオが変な空気になったあとで、力技で変な空気そのものを笑いに変えようとしてくれるところだ。
大喜利における場外乱闘がすごくうまい、という印象がある。
変な空気になってしまったあとの対処法を、ある程度わかっているっぽいのがわくわくするよな~。
変顔したりシュンとしたりしているだけで充分に笑える、愛嬌という武器があるのもずるい。

#視聴メモ

「ホリケンのみんなともだち」#46(2022年9月13日)を見る。
真空ジェシカに根ホリ葉ホリ・完結編。

ランジャタイのときもおもしろかったけど、ホリケンと若手との距離感があまりにもよくて、相変わらず好きな番組だ。
「先輩芸人が、最近売れている若手芸人を呼んで話をする」という番組形式とは思えない、本当の友だちのように対等で気さくなホリケンの語り口が好きすぎるんだよな。

前編は、別の場所で聞いたような気がする話が多かったのだけど、後編はホリケンが川北さんの肩を持ちまくり、ふたり分のボケパワーでガクさんを困らせるというオモシロ展開になっててよかった。
やっぱり、ボケ2:ツッコミ1の構図は好きだな……。

川北さんのボケをガクさんのツッコミで終わらせるべきところを、ボケの内容をホリケンが全力で愛を持って肯定することで話が終わらなくなるというバグ。
ツッコミをしてもホリケンがバンバン蒸し返すせいで、いつまでもその話題が続いていくという地味な地獄がしみじみといい。味があるなー。
川北さんが存在しない兄の話をする、ガクさんが「こいつ兄いないんですよ」とツッコミを入れる……という流れに対し、「え、でも見えてたかもしれないじゃん」「お兄ちゃんの名前はなんていうの?」とどんどん架空の兄を掘り下げていくホリケン……というくだりが最高。

川北さんの論理的なボケとホリケンの感覚的なボケが合わさった結果、どういうツッコミが正解なのかわからなくなってしまうネタコラボのぼやけ方も楽しすぎる……。なんだったんだろ……。
ネタコラボが終わったあとに、ホリケン側が「ごめんね。ありがとう」と言ってくるのも意味がわからなくて好きすぎる。普通、逆だろう。

#視聴メモ

「ラヴィット!」(2022年9月7日分)見た。

ラヴィット!のロケ収録って、ネタ本体はあまりやらない印象があるので、最初だけヨーグルトの冒頭をやって、あとはワイワイロケ、くらいのさじ加減を予想していたのだが……まさかの、かなり長い間ネタをやる展開。
さらに、ネタの時間が終わり、ヨーグルトの食リポがはじまってからも、ぴろさんは延々とゴリラであいうえお作文しつづけ、結局最後までネタを演じきったという……
キュウの世界観を壊さない出演ですごくよかったと思う。
スタジオでもゴリラのあいうえお作文を柴田さんがやってくれて嬉しい。

ラヴィット!は水曜日のレギュラーメンバーが一番好き。
キュウ以外の部分も、安定の盛山いじりが炸裂して最高だった。
「盛山さん『で』……ゲフンゲフン、盛山さん『と』遊びたいので……」のくだり好き。
すゑひろがりずのヌン活ロケも三浦殿が楽しそうでよかった。

ラッピーのきぐるみの顔の部分に謎の手形がついていて、川島さんに指摘されて「身だしなみが……すみません……」としおらしく謝っていたシーンがテンション上がった。
ラッピーをややエッチな目で見ているので、ふとした拍子に見せる隙の部分にニヤリ……としてしまう。最低の人間。

#視聴メモ

「証言者バラエティ アンタウォッチマン!」(2022年8月22日放送分)を見る。

今回は「オードリー春日プレゼンツ 学生お笑い出身芸人SP」ということで、「学生HEROES」出身の真空ジェシカ、さすらいラビー、ストレッチーズの三組の紹介。
大学時代の映像と現在のネタを両方披露するという贅沢な構成で、すごくよかった。

1⃣真空ジェシカ「だるまさんがころんだ」/「マンションの管理組合」
2⃣さすらいラビー「友だちが欲しい」/「電話」
3⃣ストレッチーズ「卒業式」/「水かけ論」
の六本立て。学生時代のネタがフル尺ではないのは残念だが、雰囲気だけでも味わえて嬉しい。

真空ジェシカの学生時代のネタ、作風としては現在とほとんど変わらない理屈っぽい感じなのだが、最後に高速で「真空ジェシカ!」と言いながらふたりで腕をバッテンにするという謎のフェーズがあってオモシロだった。
超短い版ジャンガジャンガみたいな……。
「あれ、またやらないの?」と言われて「やんないです。恥ずかしいんで」と言い切る川北さんが楽しい。

あとはやっぱり、この三組だとストレッチーズが強すぎる。
やや癖強めでキモキャラの印象が残るさすらいラビー、最近はあえて癖をひどくしているように見える真空ジェシカ……のあと、最後にたどり着くのがストレッチーズなの、見やすさが際立つよな~。
キャッチーで、王道のわかりやすさがあり、しゃべりも実力派、大会優勝経験も豊富……という圧倒的な存在感で、すでにベテランの風格があるのがすごい。
コント漫才やキャラ漫才に頼らなくても、しゃべりだけできっちりおもしろいのが最高。
特に、水かけ論のネタは何度見てもおもしろいし、間のとり方が完璧なんだよな~。

#視聴メモ

暑すぎて日中の記憶がない。
冷房を全開でまわしているのに、自室の温度が34℃ある。
さすがに無理だ。布団の上で転がっているしかない。
これからの夏が不安である。

朦朧としながら、「星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー」を流し見した。
ギンガマンは見たことないので、メガレンジャー後日談のおいしいところだけつまみ食いしようという魂胆で見たのだが、久保田博士や裕作さん、I.N.E.T.のメンバーやヒネラーなどは出て来ず、メガレンジャー目当てだとちょっと物足りない。
せめて博士くらいは出してくれてもいいのに……。
たった一人のネジレジア残党・ヒズミナはけっこうぐっと来たけど、冷静に考えるとシボレナをあれだけ溺愛しておきながら、他にも同型のアンドロイドを作っているのってどういう心境なんだよ!!!怖い!!!という気持ちになる。どんな設定なんだろう……。
ギンガマンの魔法をメガレンジャーの科学で解析するという展開は熱かった。
健太がひとりきりで浪人しているのはしみじみと寂しい。頑張れ。
高校を卒業しているはずなのに学ランみたいな服でウロウロしている耕一郎はおもしろい。いつまでその感じの服で生きていくんだ。
ラストシーンでゴールテープのはるかうえを飛び越えていく健太、という絵が好きすぎた。
最終回よりも後の話ということで、メガボイジャーじゃなくてギャラクシーメガでの出撃だったのもせつないな~。
メガボイジャーのほうが好きなんだけど、もうメガボイジャーは戻ってこないということなんだろうか。

#視聴メモ

TBSドラマ「石子と羽男 -そんなコトで訴えます?-」の第1話を見た。

新井順子P×塚原あゆ子Dという「MIU404」のタッグで送る、リーガルドラマ。
「MIU404」の大ファンとしてかなり楽しみにしていたが、スタートダッシュに乗り遅れてしまった。
脚本は「TIGER & BUNNY」の西田征史。

4回司法試験に落ちた東大卒の石頭パラリーガル・石子と、1回で司法試験に合格した高卒弁護士・羽男というデコボココンビが、身近にありそうな法律トラブルを協力して解決していく……という筋書き。
第1回は、盗電、そして職場でのパワハラ告発。
依頼人、どこかで見た顔立ちだぞ……?と思ったら、万丈龍我だった。
めったにドラマを見ないので、彼を仮面ライダーと由利麟太郎でしか見たことなかった。突然出てきてびっくり。
ライダー俳優がこの時間帯のドラマで活躍していると、非常に嬉しくなる。

印象的なのは、加害者かもしれない人への想像力の働かせ方。そして二項対立で物事を済ませない姿勢だ。
この手の法律ものは『片方を悪人にする』ことで簡単に解決できてしまう物語になることが多い印象なのだが、第1話では加害者を放り出すことなく、徹底して依頼人として取り込む姿勢が示される。
そこに、人間関係を断絶させない努力を感じた。
法律は人間関係を円滑にするためのものであり、誰かを疎外するためにあるものではない……という理念がこういう脚本を可能にするんだろうと思う。
加害者に見える人物への歩み寄りの姿勢は「MIU404」でもちょこちょこ感じていたけど、今回はより意識的にそういうふうにしているのではないか。
被害者に同情することはすごく簡単だし、そういう物語をパッケージングしてそれっぽく見せるのも、おそらくよくある手法だ。
しかし、ひとりの視点からだけ物事を眺めると、どんな事象でも歪みが生じるし、全体が見えない。
「彼はどうして、盗電しただけの男に100万円を払わせようとしたのか?」
「彼はどうして、パワハラをするに至ったのか?」
悪者に見えた人物の視点で物事を見る努力をすることで、視点が切り替わって世界が広がっていく感覚が気持ちいい。
被害者/加害者という二項対立のみではなく、そこにいる個人そのものを直視することによって、リアリティが増している。

ちょうど、ブレイディみかこのシンパシーとエンパシーの話について考えていたところだったので、そこへこういう物語が現れたのはタイムリーだった。
人間は自分の好きなものへ感情移入をしたがるもので、被害者には積極的に感情移入をするけど、加害者にはやろうとしない。
反射的に、やりたいように感情移入をするのはシンパシーだ。
シンパシーを重視する社会では、加害者の実像を考えたり、加害者の目線で思考をするだけで「加害者に肩入れするのか」と叩かれたりもする。
しかし、物事の全体を見るためには、加害者のように見える人の感情や状況を想像するのは必要なことだ。
想像したくないような相手へと思いを寄せていくのは、反射ではできない。この努力や能力はエンパシーと呼ばれる。
弁護士として、依頼人のみならず、それ以外の人のことを想像すること。
特に、もっとも感情移入をしたくない相手へと歩み寄っていくことが、彼らの道を切り開いていくかもしれないのだとしたら、それはとてもわくわくするし、おもしろい。

#視聴メモ

「眠れぬ夜は AIさんと」(2022年7月6日)を見た。

国ちゃんが出る!という情報だけ見て録画して、再生してみたらマジメな番組だったのでビビった。
いろんな業界で働いている人の仕事の悩みにフォーカスし、それぞれのつらい気持ちに寄り添うというお悩み相談番組の流れで、一番最後に国ちゃんが登場。

いったい、どんな悩みを話すんだ……!?
とドキドキしたが、「ほとんど悩むことがない、だいたい寝たら忘れる」と身も蓋もない回答。
でも、いつになくシリアスなトーン。
どうやったら悩まずに済むか?という問い掛けに、
「人生に走馬灯というものがあるとすれば、悩んでいる走馬灯よりも楽しい走馬灯が見たい。だから、自分は悩まないで楽しく過ごしている」と答えていて、この答えはTHE・国ちゃんという感じですごくよかった。

これを実践するのはかなり難しいと思うんだけど、国ちゃんがそうしているというだけで、自分もそうなりたいと思う人は多いだろう。

スタジオにいる平子さんからなにかツッコミがあるんじゃないかと予想していたけど、特になにも反応はなく、その後も普通に進行していった。
「リフォーマーズの杖」もなんとなくいつもとは違うマジメさがあるけど、やっぱりEテレというフィルターを通すことで人間の見え方や演出が変わるんだろうな。

#視聴メモ

「イワクラと吉住の番組」(2022年7月5日分/EP13)を見る。

ずっと推しのいない人生を送っていたが、Snow Manにドはまりして人生が変わった!というイワクラさんの話を吉住さんがひたすら聞く。
推しができるだけでここまでテンションが変わってしまうのはすごいなー。
「ラヴィット!」をリアタイするために早起きして、自炊までできるようになったというのもすごい。
そして、ライブビデオの謎の『間』を三回も連続で見せられたのはめちゃくちゃ笑った。
回数を重ねるごとに、吉住さんがどんどん引いていっているのがおもしろすぎる……。

自分は、そこそこ好きな芸能人や2.5次元の推しはいるけど、ここまで強い三次元の推しというのはいたことがない気がする。
まず、推しなんてものを作って、炎上したり急死したり不倫したり引退したり逮捕されたりしたらあまりにもショックだし耐えられないから……と思うと、理性のブレーキがかかって、なかなか踏み切れない。
「わたしの推しは絶対に炎上したりしません!!!犯罪もしません!!!」と言い切れるほどには好きじゃないし信じていない、本気じゃない、ということなのかもしれない。

ランジャタイや真空ジェシカは好きだし、Creepy Nutsも大槻ケンヂも戸田宏武も好きだけれど、彼らのすべてを無条件で推せるほどに理性を捨てられたことはたぶんないのだと思う。
あくまでもネタやラジオや楽曲が好きなだけで、本人そのものを強く推しているか?というと微妙である。
理性を捨ててまで追いかけられる推しが見つかったら、自分もイワクラさんのように人生のすべてが変わるのだろうか。気になる。

#視聴メモ

「テレビ千鳥」(2022年7月7日)を見た。

マヂラブ野田、ランジャタイ国崎、男性ブランコ平井、真空ジェシカ川北の4名が子どもにウケそうなおもしろヒーローをつくるという企画。
お笑い世紀末みたいなメンバーすぎる。
しょっぱなから「野田がいちばんちゃんとしてほしい」とお願いする千鳥。
後輩にかっこいい背中を見せながら、後輩たちが暴走しないように制御しなくてはならないという謎の重荷を背負わされ、野田さんに凄まじいプレッシャーがかかる。
野田・平井という比較的トガリ系のメンツがマトモ枠として呼ばれているのがシュールすぎる。
「川北はまずいです、まだちょっと早いかもしれないです」と千鳥に進言してくる野田さんの落ち着きが一番おもしろいかもしれない。有能な参謀っぽい。
最近、地下芸人集団の引率の先生みたいなポジションになっているのをよく見かける気がする。

野田・平井・川北・国崎 というどんどんおかしくなっていく出順なのが楽しい。
川北さんだけがコンプラ的に完全にアウトな「赤ちゃん結婚罪で逮捕された水泳帽の男」というヤバそうな設定のキャラをやってて、笑いとかではなく「これなに? ヤバ……」という変な空気になってるのが通常運転の川北さんすぎた。
「ヒーローが子どもに大人気すぎて、ファン(赤ちゃん)に手を出してしまいました……」という設定なのだが、実際にファンに手を出している人が言うと妙に生々しいので、本当にやめたほうがいいと思う。見た目も設定も怖い。
一番最初に自分の手に手錠をかけてしまったせいで、その後のアイテム選びに難儀しているくだりが一番笑えた。

川北さんのあとだと、国ちゃんはすごく普通に見えるというマジック。
「有吉の壁」にいそうな和風キャラで、わりといつもの国ちゃんだった。
伴奏が長すぎて怒られる芸風とか、安定してて好き。
「長い!」「もうやめろ!」と言われてこそのランジャタイ。
千鳥ももはやランジャタイに慣れてきているのか、OPで「こいつは『バケモン』やからな」の一言で存在をスッと流していて、笑ってしまった。
その一方で、真空ジェシカにはまだ慣れてないんだな……。

優勝は平井さん。
スイカの絵面のインパクトがすごくセンスあってよかったよなー。
ちゃんと良心的な結果になってよかった。
赤ちゃん結婚罪だけは優勝でないだろうということはわかっていたが……。

#視聴メモ

「るてんのんてる」(2022年7月1日分)を見た。

今回は、「笑いを操れ!最新AIを使った新感覚お笑い賞レースが開幕」。
参加している各芸人が事前に自分のネタを分析して「ウケ予想グラフ」を作成し、客の笑いの量を判定するAIによって笑い声を分析する「AI判定グラフ」とどれくらい一致するかを競う賞レース。
「ウケた人が勝ち」ではなく「グラフと一致させた人が勝ち」というルールがおもしろい。

参加者は、真空ジェシカ、カベポスター、金の国、くまだまさしの四組。
それぞれ漫才、漫才、コント、ピン芸で勝負していた。
ウケをグラフに変えると、細かいグラフであればあるほど、どうしても本来の笑いと予定していた笑いとのあいだに時差が生じてズレてしまう。

カベポスターはかなり緻密に笑いどころを計算していたが、出だしのギャグが思っていたよりウケなかったことで動揺して早口になってしまい、すべての予定がちょっとずつズレていくという事態に……。
この企画に対して一番まじめに向き合っているグラフだったので、微妙なズレがすごく残念。

なお、一番不利なのは、たぶんピン芸。
くまだまさしの、お客さんに話しかけながらじわじわと反応を引き出していくという、ライブ感が強く予測が難しいギャグスタイルと、予測どおりに笑いを操るというコンセプトはかなり相性が悪かった。
これはそういうスタイルだから仕方ない……としか思えない。

そして、ブッチギリで中間第一位を取った真空ジェシカのやり口が知的な裏技で、本当におもしろかった。
客の「ウケ」を細かい時間で予測するのは本当に難しい。
ウケた直後にお客さんが急に静かになるわけではなく、あまりにもおもしろいとずっと笑っていたりもする。
客の質によっては思ったよりウケないこともある。
しかし……客が「ウケてない」時間を予測するのはめちゃくちゃ簡単である。
笑わせようとしなければいいだけだから。
つまりこの賞レース、理論上は「わざとウケさせない」時間で大量コンボを稼ぐことで簡単にクリアできることになる。

真空ジェシカが作成したグラフは、「最初の3分の2ほどは客が笑わないようにひたすら川北がよくわからないことを話し続けてガクは何もしない。ラストで急に話の方向性を変えて大笑いに持っていく」というものであった。賢い。
これなら、グラフの転換点がひとつしかないので、時差が生じる可能性があるのもその一回のみ。
他の芸人たちがちょっとの時差でグラフの曲がるタイミングの予想を外しまくってコンボがつながらないのを見ると、この攻略法が唯一無二の勝利の方程式だということがわかる。
最後の大笑い部分で失敗したらゼロ笑いになりかねない危険なスタイルだが、「グラフに合わせた人の勝ち」なので、そうなったとしてもコンボ数ナンバーワンは確実に取れそう。

しかし……これで勝った場合、見ている側には満足感がまったくないので、賞レースとしては最悪の展開なのでは……!?というハラハラ感もある。
こういうRTA的な発想が普通に出てくるの、楽しすぎるな……。

いったい、来週の第2ラウンドでどんな決着がつくのか。
トップの真空ジェシカは逃げ切れるのか。
続きがめちゃくちゃ楽しみだ。
個人的には、ここでカベポスターが逆転して、きれいに終わってほしい。

#視聴メモ

「あちこちオードリー」(2022年6月29日分)を見る。
今回は、「トリオのリーダーSP! 東京03飯塚&ハナコ秋山&四千頭身後藤が来店!」ということで、トリオならではの人間関係の悩みを、まじめなリーダーたちが語り尽くす。

「あちこちオードリー」が大好きなのは、芸人が芸の裏側でなにを思い、なにを悩んでいるのかという、仕事をする人間の心の内側をあぶり出すような構成であること。今回は特によかった。
前々から、「ネタをつくる人」と「ネタをつくってもらう人」の間に生じる温度差や摩擦についてはすごく興味があった。
コンビの場合は5:5だけど、トリオの場合は「ネタをつくる人」のほうが少数派になることが多いはず。
そういう状況で何が起きるのかということを、ベテランの飯塚さんがわかりやすく語っていて、おもしろかった。

三人とも芸に対してすごくまじめで、自分のネタに強い愛着を持っている。
それゆえ、ネタをつくらない相方のルーズさや無神経さへの不満を募らせる。
しかし、そんな相方の魅力を理解できるのもまた、相方のみだ。
「豊本はなにもしないのにみんなに気に入られている」とさんざん嘆いたあとで、「最近、豊本がおもしろくなってきているから、豊本の存在感を強調するような台本を書いてみている」と語る飯塚さんからは、ふたりの相方に対する愛情が特に強く感じられた。
相方である前に友だちでありたい、という言葉も好き。

意外と興味深かったのは、四千頭身の後藤さんだった。
芸の岐路に立たされている迷いや悩みがすごく強く出ていて、それを隠さずにボロボロと出していっていたのがいい味出してたなあと思う。
それに対して、「三年くらいしたら石橋のターンが来る。今は都筑のターンだから邪魔してはいけない」と冷静にアドバイスした佐久間さんも好きすぎる。
「石橋のターンが来たときに、石橋を信じて推すのがリーダーの役割」という助言もすごくおもしろい。
いわゆる「じゃない方芸人」のような言葉もあるし、相方が馬鹿売れしていたら嫉妬してしまいそうな気がしていたけど、チームメイトが売れているときに、実力を信じて送り出すのもひとつの役割なんだという仕事論はとても好きだ。

#視聴メモ

「川原くんのクイズさん」(2022年6月28,29日)を見る。
天竺鼠の川原さんがMCというだけでふつうのものが出力されるわけがない予感しかしないが、クイズに答えるのは真空ジェシカとランジャタイのみ。
他、ロケのツッコミ役としてとろサーモン村田……という、楽しさしか含まれていない布陣で送る、へんてこクイズ番組。

まともにツッコミができる人がスタジオにはガクしかいないため、全体的にふわっとした変な雰囲気で進んでいくのがおもしろすぎる。
VTR中には国ちゃんがワイプでツッコミを入れまくるレアな場面もあり、おいしい番組だったと思う。
普通のバラエティ番組でははぐれものやイロモノとして扱われている人たちが、勢ぞろいして『メイン』として出てくるというだけで、こんなにおもしろいのか……という驚きがある。

「マヂカルクリエイターズ」も似たような変人大集合のコンセプトが好きな番組だが、ちょっと身内ネタが強すぎたような気もしていた。
今回はそこまで身内しかわからないネタではなくて、よりおもしろかった。

#視聴メモ

「しくじり学園 お笑い研究部」(2022年6月3日分)
#130:【ランジャタイ持込企画】海外で活躍したいを考える!!ジム・キャリーに憧れる国崎がお笑いで世界を制する大作戦!
を見た。

1ミリも海外で活躍したいと思っていなさそうな国ちゃんが、海外でウケそうな企画を持ち込む回。
近頃、平場のランジャタイは同じネタをひたすら懲りずに繰り返すルーティンになってしまっているため、あまり目新しさはないと思っていた。
が、どうやらいつのまにか一巡して、「国ちゃんの定番ギャグは早めに切り上げ、そのあとで伊藤ちゃんの不器用さをいじる」という新しいフェーズに入ってきているようだ。

今回の「国ちゃんのカラスのパフォーマンスを伊藤ちゃんにやってもらったら、ダンドリを無視するしテンポもおかしくて、場の空気が変な感じになる」という流れは神がかっていたと思う。
国ちゃんが横からアテレコしているのも、くだらなくておもしろかった。
国ちゃんと一緒に教室を出ていったら、入る直前に扉を閉められて入れなくなるのも好き。

国ちゃんのギャグを伊藤ちゃんにやってもらうことで、国ちゃんの唯一無二の存在感も引き立つし、いい方向性かもしれない。
「話が通じなさそうな人の隣に普通そうな人がいるので絡んでみたら、実はその人のほうがはるかに変だった」という流れはすごく汎用性ありそうでいい。
ほぼほぼ国ちゃんギャグの一点突破だったバラエティの雰囲気が、ちょっとずつ変わってきている。

#視聴メモ

「バカ桁TV」(2022年5月24日分)見た。
マヂカルラブリーと錦鯉がMCとなり、気になる疑問を愚直に数と量で検証するドッキリ番組。

①食リポの仕事で行く店行く店 全く同じ味の料理が出てきたら 何軒目でコメントが被る?
②映画のエンドロールがいつまでも終わらなかったら 一体いつまで見ていられる?
③毎朝同じ寝起きドッキリをくらったら 何日目でリアクションをやめる?

の三本立て。
ドッキリは苦手だけど、精神を追い詰めるような内容ではなかったので、楽しんで見られた。

ガチの映画好きのこがけんが、1時間以上、偽物のエンドロールをちゃんと見てたのが好感度高まりすぎた。
途中でヘンにふざけた内容のエンドロールになったせいで席を立ってしまったが、ずっとメイキング映像を流していたら立たなかったんじゃないか……?と思う。
まじめだ……!
映画の監督とプロデューサー全面監修のもと、偽のエンドロールを本物っぽく作り込んでいたのが丁寧な仕事ぶりで、好き。

真空ジェシカ・ガクの寝起きドッキリは、適応するのが早すぎておもしろい。
ガクは以前に「世間に存在している森羅万象を経験するために芸人をやっているので、仕事にNGはない。もっといろいろな仕事を経験したい」というようなことをラジオで話していた気がするんだけど、まさにその言葉に偽りない仕事ぶりだったのではないか。
こんなにもドッキリのコンセプトと相性がいい人も珍しい。
そもそも、常にドッキリをしているような相方と組んでいるしな……普段とそんなに変わらない気がして、見やすい……。
ヘッドスパのお店でガクが寝起きドッキリをやっている隣で、平然と施術を楽しんで気持ちよくなってしまっている川北という図がよすぎる。これぞ真空ジェシカ。
このドッキリ、ガチで毎日続けてしまうと寝不足になって体調を崩しそうなので、「同じ日に何度も仕掛ける」ことで日数を極力減らして回数稼ぎをしているあたりに良心を感じた。

#視聴メモ

「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」第12話を見る。

嘘をつくと本当に死んでしまう体質の桃井タロウが、良かれと思って真実を口にしてしまったせいで周囲の人達が不幸になっていく。
どうにか正直なままで上手に生きていく選択をしようと努力する……という筋書きで、コンセプトが完全に「正直不動産」であった。
偶然の一致なんだけど、今回のメインキャラの一人、タロウの同僚の男の名前が「キリヤマ」(漢字はどう書くのかわからなかったが)なのも「そんなの、正直不動産じゃねーか!!!」と思った。
正直不動産は嘘つきが後天的に正直になってしまって苦労するという話だけど、桃井タロウは生まれながらにこの状態だというのがあまりにも悲劇的で、嘘に満ちた社会をどのように生きていくかという現実の世界の問題そのものにも思えてくる。

自分の口にした真実の暴力性に思い悩んだタロウがソノイに相談しに行くという熱い展開で、来週はこのソノイとタロウとの絆がメインになっていく。
敵陣営と味方陣営が、そうとは知らないままつながってしまう展開、井上敏樹の得意技っぽい。
タロウって、自分の持つ暴力性を気にするような性格だったんだなあ……という驚きもあるし、嘘を見抜くことが上手な猿原と、真実かもしれない可能性を勝手に捨てないタロウというふたりの対比も美しく、見ごたえのある回だった。

正義のヒーローに必要な資質とは、他人の嘘を見抜くという名探偵のような能力ではないし、他人を片っ端から疑うような人間性でもない。
どんなに嘘っぽくても、1%でも真実である可能性があるなら、相手を信じぬく力なのだろう。
きららを最後まで信じきれたのは、ドンブラザーズのなかでただひとり、タロウだけだった。
この事実は、やっぱりタロウこそが本物のヒーローで、それ以外の四人はまだ『お供』にすぎないということを指し示しているんだろうか。

なお、12話にしてようやく合体がお披露目された。
キジブラザーのパーツが、存在しなくてもロボ自体は稼働できるような位置にあるのが、「キジブラザー、離脱か代替わりするんじゃないか?」と常々疑っている人間からすると、かなり不穏である。
剣は別のものを調達できそうだし、翼もなくてもどうにかなりそうだよね……。

#視聴メモ

今日付の「ラヴィット!」についにランジャタイが初登場したので、そのあたりだけつまみ食いで見る。
たまたま録画していたおかげでちゃんと見られた。録画してよかったぁ~~~!!

NON STYLEのマイホーム探しのロケで、家の中のいたるところにランジャタイが潜んでいて、「有吉の壁」方式で突然コントをはじめるという形式になっていて、食レポやスタジオとの直接の会話などはナシ。
朝番組だからといって特に変わることのない、いつもどおりのランジャタイであった。鬼太郎ネタといやらしいコントローラーのネタが好き。

スタジオにいる花澤香菜が「真空ジェシカきっかけでラヴィットにハマりました」と言ってスタジオを沸かせたあと、ランジャタイのコントにドはまりして、「珍味を求めてるんですね」と川島さんにツッコまれてるのがよすぎた。
ランジャタイと真空ジェシカ、珍味だったのか……。
これからもちょこちょこ出てくれると嬉しいな。たぶんスタジオには来ないんだろうけど。

#視聴メモ

「ラヴィット!」に真空ジェシカがゲストで来ていた回(2022年5月4日分)をようやくフルで見る。
前回の炎上にめげずにマイペースにやりきっていて、すごくよかったんじゃないかと思う。
ガクが常にどこか不安そうにしているのも、おもしろさを増強するんだよな……。
「ビストロ丸焼きの俺」がぶっちぎりの最下位だった後に「じゃあぼくも、レギュラー降格ですか……?」といけしゃあしゃあと言う川北さんが好き。
このなかで一番レギュラーから遠い男が勝手にレギュラーヅラしてる……。

ボードゲーム紹介コーナーで、錦鯉、オズワルド、マユリカ、すゑひろがりずも出ていて、盛りだくさんな回だった。
見取り図のロケにインディアンスきむが単品で出てくるくだりもいい。
「このあと、M-1決勝出場芸人が登場……!?」的なアオリが出たあとに、きむが単品で出てきて見取り図にボコられるという現象、それだけでオモロだな……。
一番の見せ場で「ヤー!」とすさまじくしょうもない雄叫びをあげるのもきむらしいダメダメぶりで、よすぎる。

毎日暗いニュースとワイドショーばかりで、朝は特にそういう内容を見たくない感じのご時世になってきている。
そんななか、ラヴィットの「ニュースなし! ワイドショーなし!」「日本でいちばん明るい朝番組」のアオリはとても頼もしい。
このコンセプトが大好きだ。

休みの日はちょうど寝ている時間で、仕事の日は出勤している時間帯なので、なかなかリアルタイムでは見られないんだけど、当たり回はかなり多そうな感じで、ちょこちょこ見ていきたいお笑い番組になりつつある。録画して作業用に流すのもよさそう。

#視聴メモ



アニメ「パリピ孔明」のOPテーマの原曲を公式がアップしてくれていた。
アニメのバージョンもいいけど、原曲はより軽快で、アガりそうな感じでいいなー。

何気なく見始めて、リアルタイムより少し遅れて追っている「パリピ孔明」だが、個人的に好きな関係性の男女バディもので、すごく楽しめていると思う。

きょう見た回では、R-指定をモデルにしているとしか思えない、陰キャで長髪でフリースタイルバトル三連覇したラッパーが出てきた。
さりげなく、「歌手でもDJでも」というセリフが出てきていて、英子がいなかったら、DJとバディを組むかもしれない可能性を示唆しているあたりもRさんっぽさを感じさせる……。
赤兎馬さんは呂布カルマあたりなんだろうか。顔立ちも近い気がする。

#視聴メモ

「正直不動産」4話を見る。

事故物件にどうしても住みたい事故物件婆さんとの戦いと、マンションを売るノルマとの戦いを同時進行する回。
原作では見た記憶がない話。あんこ業者のくだりは記憶にあるけど……。
忘れてるだけなのか、読んでいないのか、微妙だ。

いい話だけど、妙に事故物件を美化した話だった気もして、そこはちょっと引っかかる。
事故物件と一括りに言ってるけど、自殺・事故はともかく、殺人系の事故物件は自分も殺される可能性があるからイヤじゃね……?と本筋とは関係のないことを思っていた。
エレベーターが途中の関係ない階で止まるのも、霊現象ではなく防犯的な意味でちょっと怖いし、修理されずにそのままになってるとか嫌すぎるよなぁ……女性の一人暮らしだったら絶対引っ越しちゃうよ……。

それはそれとして、相変わらず、画作りがきれいで見やすいのが大好き。
いつもの屋上で、視聴者と桐山に背を向け夕陽を見ている永瀬、表情の見えない永瀬を呆然と見つめる桐山……というシーンがとてもよかった。
毎度、光の使い方が好きすぎる……センスいいな~。

事故物件ババアの役を風吹ジュンさんがやっていたけど、相変わらずお綺麗で存在感があった。久しぶりに見たなー。
小学生の頃に「はみだし刑事情熱系」の大ファンだったので、愛着のある女優さんだ。

#視聴メモ

「くりぃむナンタラ」(2022年5月8日放送分)を見た。
錦鯉らで検証!「もうええわ」を言わなかったら漫才はどうなる?

錦鯉、コロコロチキチキペッパーズ、モグライダー、かもめんたるが出演。
ツッコミ担当が、漫才中に『締めのセリフ』を言わずに相方を放置したら何が起きるのか?という、以前にギャラクシー賞を受賞したドッキリ実験。
ドッキリ企画は苦手だが、これは漫才という特殊な演目の構造に対しての興味深い実験になっていて、見ごたえがあった。

困惑して別の漫才で使っている締めのネタや一発ギャグを連続で繰り出すまさのりさん、戸惑いながらキレまくるナダル、無秩序なエピソードトークをお客さんに話しまくって芝さんの出方を待つともしげさん。

ここまではある意味予想通りなのだが、最大の見所はラストのかもめんたる。
番組予想では、「う大さんは『ネタの鬼』なのでネタ中にマジギレするのではないか?」という感じの扱いだったのだが、実際は漫才の世界観を保ったままで、もとのネタに存在しない新たな展開をやるという胆力を見せていて、すごくおもしろかった。
かもめんたるの漫才が好きな人は必見。

錦鯉、コロチキ、モグライダーの三組はあまりアドリブが効くタイプではないし、決められた漫才の型をすごく大事にする人たちなので、どうにか『かつて、別の場面で使った型』を流用することでしのごうとする。

しかし、かもめんたるはもともと、漫才を演劇の一形態として捉えている。
槙尾さんが締めのセリフを言わないというハプニングに対し、最初は「次に言うセリフをこっそり耳打ちする」ことで対処しようとするが、通じない。
すると、う大さんが自分の力で展開を変えて、即興劇によってどうにかしようとする……他の三組とは明確に違う姿勢を打ち出している。
『漫才』という型にこだわりつづける限りは、ツッコミがきれいに場を終わらせなければネタが終わらない。そういう伝統に頼ってしまっているからだ。
が、『演劇』であれば、他の出演者が場を補強することで持たせることができる。
その場の空気を壊さず、完成度を高めようとする姿勢がよかったと思う。
まさのりさんやナダル、ともしげさんは「こんなのはおかしい、早く終わらせたい」と強く思っていたのに対して、う大さんは「もっと即興でいろいろやりたい」と思っていそうなのも楽しい。
う大さんの漫才へのこだわりを、すごく効果的に演出している番組だった。

#視聴メモ

「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の第6話を見た。

重いし、ポイント制度の実態がよくわからなくて怖いわ!!!
いつのまにかたまっているポイントをいつのまにか使っていて、使うとなぜかわからないが不幸になる……ホラーだ……。

まだ6話だというのにこんな重苦しい話をやっていて、さすが井上敏樹……これからどうなるんだよ……。
雉野つよしの桃井タロウに対するコンプレックスを掘り下げるために1話まるまる使うというエグさ。
平凡な人間ほど、環境が変わると性格が大幅に変わってしまうというリアルな恐怖もあり、それゆえにどこにいても変わらないタロウのよさが引き立っていて、彼の特別な存在感が光る。
雉野が調子こいたときの『嫌な人』の描き方のエグさがすごく敏樹っぽいんだよな……。

「ぼくは子どもの頃からなにをやってもだめだった。だから得意なことがないんだ」
「おれはなんでもできた。だから得意なものがない。似ているな……おれとあんたは」
こんなことを対面で言われたら普通はブチギレてしまうと思うが、皮肉やイヤミではなく、本当に心の底から『似ている』と思っているであろうタロウだからこそ、こういう言われ方をすると身に染みる。

タロウが職業に大きいも小さいもないと言い、自分がやっている宅配便の仕事を貶められることに嫌悪感を示している様子だったのも印象深い。
真逆の立場でありながら「得意なものがない」という共通項をあえて捉える価値観と、宅配便の仕事とコンサルの仕事の間に上下や大小はないと考える価値観は、どこかでつながっている気がした。
こんなに人間味がなくて不気味なのに、どうしてだかずっと眺めていたくなる魅力的な主人公・桃井タロウ。
彼がいるだけで、ただただ先が気になるのだった。

1話1話がずっしりしていて考えさせられるし、設定もちょっとずつしか開示されないので、飲み込むまでに時間がかかって、なかなかリアルタイム放送に追いつけない。
続きは気になるので、引き続き追っていきたい。

#視聴メモ

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