2023年7月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

市川 沙央「ハンチバック」を読み終わった。
第128回文學界新人賞受賞作であり、第169回芥川賞候補作。

右肺を押しつぶす形で背骨が湾曲してしまっている井沢釈華は、重度の障害を持ちながらも、金にはまったく不自由しておらず、両親の遺したグループホームでコタツ記事のライターをやって暮らしている。
自らを「ハンチバック(せむし)」と呼ぶ彼女は、「健常者と同じように子どもを育てることはできなくても、産んで中絶するところまでは追いつきたい」「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」という赤裸々な欲望をTwitterで吐き出していた。
ある日、グループホームのヘルパー・田中が釈華への敵意を剥き出しにし、「俺も弱者ですけど」と吐き捨てる。
釈華への強い敵意と嫌悪感を持つ彼は、釈華が本音を吐き出しているTwitterのアカウントをウォッチし、その過激な内容に嫌悪をつのらせていたのだった。
重度障害を持って生きる釈華と、自称弱者男性の田中の関係は、いったいどこへ転がっていくのか。

強烈に頬を横殴りされたような衝撃を食らう小説だった。
作者もまた、主人公と同じ重度障害を持っているということで、私小説的な読み方もできそうだけれど、私小説として素直に読み解くには、内容が非常に過激でショッキングだ。
この作品ににじみ出ているのは「中絶のための妊娠(それによって健常者に近づきたいという切実な感情)」という欲望であり、性欲。そして、弱者男性(健常者)の暴力性。
しかし、その身勝手さや必死さが人間らしさや個性として強く立ち上がってくるので、不思議と釈華への嫌悪感はなかった。
むしろ、障害を持つ女性がそういう欲望を持っていることを知り、彼女を強く憎悪してくる田中の弱さが際立っていたかもしれない。
『弱者男性』をはじめ、全体的にネット用語っぽい言い回しが多いので、読む人によってはピンとこない表現もある。が、それを差し引いても、一度は読んでみてほしい本だった。

特に、紙の本と電子の本に関するくだりは一読の価値ありで、われわれが当然のように行っていた「紙の本は手触りがいいよね」「電子は置き場所を取らないからいいよね」などという議論が、実は健常者優位のマチズモ的価値観に依拠していたということがわかる。
目が見えること、本が持てること、ページがめくれること、読書姿勢が保てること、書店へ自由に買いに行けること。
この5点を満たさなければ、紙の本を読むことはできないと彼女は語る。
読書姿勢が保てない釈華にとっては、紙の本は憎悪の対象だった。
釈華の視点に立って見た世界は、わたしたちが普段見ている風景とはまったく違う色を見せる。
もし、田中と同じような理由で釈華を嫌悪するような読者がいるとしたら、そこには無自覚な差別が潜んでいるのかもしれない。
田中というキャラクターは、やまゆり園襲撃事件や小田急線刺傷事件のようなヘイトクライムを連想させるような人物造形になっていると思うけれど、それと同時に読者の本音を写し取るための装置のような扱いにもなっていて、興味深い。

#読書

「ドラゴンクエスト3」(PS4)をちょっとだけプレイ。
「まほうのたま」というアイテムが急に出てきて、心のなかではかっこよくて神秘的な水晶玉みたいなイメージだったんだけど、使ってみたらなんか思ってたのと違った。

ドラクエ3は、以前、SFC版で途中までやっていたが、おもしろさがわかるところまで進めずにリタイアしていた(かなり序盤)。
つまらなかったからというよりは、ハードが起動しづらくてやりづらかったからというのが大きい。
PS4なら気軽に起動できるから、ということで、バージョン違いでもう一度スタート。
ロマサガ2も、最序盤でよくわからなくてリタイアしてからの、再プレイで死ぬほどハマったというパターンだったので、ドラクエ3もそういう感じになったら嬉しいな。

投資の資金を捻出するために倹約週間をはじめているので、「すでにあるゲームのなかから、今遊ぶ作品を探して、無駄をなくそう!」というスローガンで積みゲーを崩すことにしたのだった。
いくら安売りで買ったとしても、値段分を楽しんでなくて放置されているとしたら、それは無駄だもんな……ということで。
すでにあるものを大切にすることで、出費を減らすというスタイル。
得意のGoogleスプレッドシートで、積みゲーの進捗リストでも作ろうかな。

#ゲーム

「グッド・オーメンズ シーズン2」が公開されるらしい。
海外ドラマをほとんど見ない自分が、珍しく夢中で見た作品だ。
小粋なブラックジョークとおしゃれな画面づくりが光っていたと思う。
今のうちに、シーズン1を復習しておくべきかもしれない。



最近ハマっているYouTubeのジャンルのひとつに、文具DIY系がある。
ロルバーン改造や100均の材料のみでの縫わないポーチづくりなど。
気軽にできそうなDIYネタがおもしろい。

と言っても、見ているだけで、自分ではほとんどやらない。
以前にも書いたけれど、リングノートやシステム手帳のページをこまめに整備したり取捨選択したりすることは自分のもっとも苦手とする分野だ。
不得手だと理解したため、リングのついたノートやルーズリーフは基本的に買わなくなった。
ロルバーンも、外見が好きなので文具店では必ずチェックするが、買うことはめったにない。
情報は順番や種類や優先順位に関係なく、すべて1冊のノートで管理する。同時に使う冊数はむやみに増やさないし、途中でいらないページを捨てたりはしない……というのが、ノートを作るうえでの基本方針だ。

自分では苦手でできない(やらない)作業だから、それをこなしている人のYouTubeを見るのがすごくおもしろいんだと思う。
ロルバーンの表紙やページをバラして適切に管理できる人の頭のなかはどうなっているんだろう。
きっと、理路整然としているはずだ。
そのきっちりした感じに憧れるけれど、自分には絶対に向いていない。
手に入らないものだからこそ、見ていてわくわくするんだろう。

#視聴メモ

オトメイト「ゆのはなSpRING!」(PlayStationVita)、トロフィーコンプ。
4人目は宏太、5人目は直昌、そして最後にノーマルエンドで〆。
ルートバレは一応隠しで。

宏太はピュアで大変よかった。
石田彰に乙女ゲームで出会う機会があまりなかったので、破壊力が高く感じた。
ここだけ、温泉旅館というよりもグルメ漫画みたいになってるのも好きだったな。

直くんはたぶんダメだろうと思っていたが、やっぱり合わなかった。
乙女ゲームにおける『メガネ+ドジっ子+精神的に幼い』の属性が当たりだった試しがない気がするのだけれど、この傾向をどうにかしているゲームはあるのかな……。
『メガネ+ドジっ子』の組み合わせから導き出されるのって、たいていの場合は腹黒だったりヤンデレだったりして、イマイチなんだよなあ。
人気投票でもこの手のキャラは最下位であることが多い気がして、もったいない感じがする。

ノーマルエンドはおまけシナリオ的な感じで、かなり好き。高平と宏太が特によかったなー。畳む


全体としては、共通ルート長めではあるんだけど、共通ルートのなかでも細かい分岐が用意されていて、それぞれのキャラによって問題解決方法が違うので、実質個別ルートと言ってもいいような作りになっているのが斬新だった。
共通ルートって、周回では選択肢以外全スキップになってしまいがちな部分なんだけど、そこをあえて周回するたびに別のシナリオに変貌するようにしているという概念が新しいと思った。作り込みが半端ない。

分岐が多いのにバッドエンディングが存在しないシナリオというのも、案外なかったので楽しかったなあ。
どこをどう進んでも、ちゃんとハッピーエンドになるというのが、やや物足りないけれど、安心感があってよかった。
ヤンデレなし、キャラの死亡なし、ギスギスや嫉妬バトルなし。
嫉妬イベントはたまにあるけど、メインシナリオに食い込むほどのものはなかった体感。
この陰りのなさ、唯一無二の存在感だなー。

攻略対象としてはやっぱりダントツで高平が好き。
時点で宏太、梅さんがよかったかなあ。
シナリオ的には高平と金太郎が丁寧で好きだった。

#ゲーム

「ウルトラマンブレーザー」の1話を見る。
30分間を戦闘のみで使い切るという豪勢な構成になっていて、満足度が高かった。
人間関係とかは来週以降、という感じなのかな。

相変わらず、ウルトラマンのミニチュア特撮は見ごたえがあるなあ。土煙の感じが好きすぎる、と見るたびに思う。
CG一辺倒ではなく、肉弾戦のよさをガッツリ前面に押し出してくれるのが嬉しすぎるよなー。CGは添えるだけ。

#視聴メモ

オトメイト「ゆのはなSpRING!」(PlayStationVita)をプレイ。
この手の王道ラブコメ乙女ゲーム、実はほとんどやったことがなかったかもしれない。
DS時代まで遡るといくつかあるけど、VitaとSwitchがメインフィールドになってからは、死んだり殺したりするようなゲームしかほぼほぼやっていないような気がする。

さびれた温泉旅館を立て直す若女将として、旅館の面々とともにお客さまの悩みを解決していくという、人情+お仕事もの。
個性豊かなお客さまエピソードが豊富で、恋愛そっちのけで共通ルートのお悩み解決を楽しんでしまう。
内容の話は一応つづきから。


攻略対象は通常4人+隠し1人。
初手は無難に金太郎、2周めは入るつもりがなかったのにうっかり入ってしまった隠しルート、3週めは本命の高平を攻略。
共通ルートがかなり長めに取ってあるので、共通でまったく出番のない隠しキャラはややパンチ弱めだった。
声優と外見はかなりよかったのだが、やっぱり交流期間が短すぎる気がする。
乙女ゲームの幼なじみルートは、めちゃくちゃいい夫婦か手抜きの地雷かの究極の二択だと勝手に思っているんだけど、金太郎はめちゃくちゃいいほうの幼なじみだと思った。
仲が良すぎて家族同然の幼なじみであるがゆえに、双方が好意を伝えられなくなってしまうのいいよね……。

本命キャラである高平は、期待を裏切らない出来で大変素晴らしいシナリオだった。これがグランドフィナーレでもいいんじゃない!?というくらい。
温泉旅館ものにおいて一番燃えるのは買収とライバル旅館との対決だと思う。
そこらへんを高平のエピソードにきれいにまとめたうえで、さらにED1とED2でまったく違う方向性を持たせているところがよく練られていて、作り込みが凄まじい。
ヤンデレ一歩手前まで行ったあと、最後には純愛に落ちるのもバランスよくて好みだった。意外性をもたせつつ、きっちり王道へと戻していくのがいい。
引き続き、残りの2人を攻略していきたい。畳む


#ゲーム



松井証券の公式YouTubeで公開されている「学べるラブリー」がおもしろい。
順番に見ているのではなく、おもしろそうな回や実用できそうな回からつまみ食いしているのだが、普通にバラエティとして見やすく、最終的に全部見てしまいそう。

M-1優勝前にマヂカルラブリーを自社YouTubeに起用している先見の明もすごいが、現在に至るまで、多忙なふたりがずっと出続けてくれているのも素晴らしい。
だんだんとこなれてきているのか、芸人以外のメンツも、シーズンが進むに連れてバラエティがうまくなっていくのが見ていて楽しいのであった。
最近は投資家枠がふたりに増え、ふたりの掛け合いを見たり、投資スタイルの違いを語ったりしていて、奥行きが出た感じがする。

武藤さんへのインタビュー もすごく興味深く読んだ。
YouTubeで生き残るための戦略の細やかさがよくわかる。
これからも更新されつづけてほしい。

#株

暑い。暑すぎる。
きょうの埼玉は38℃を記録していた。
外に出なければいけない用事があったので、汗だくになりながらひたすらに歩いた。
まだ7月だというのに、この暑さ。これからが心配すぎる。

歩く合間に、日経が出している「やさしい株式投資〈第2版〉」という本を読んだが、暑すぎて脳がゆでダコになっているので、難しい説明はあまり頭には入らなかった。
株の仕組みや証券所の仕組みなど、あまりにも初歩的すぎて、他の株の本には書かれていないようなことの説明が丁寧にされていたので、そこはよかったと思う。

早坂吝「しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人」を読了。

久しぶりに早坂作品を。
さすがの早坂節で、大変すばらしい本格推理だった。
パズラー大好きな本格フェチにはかなりおすすめ。
逆に、重厚な推理ものが読みたい層にはまったくおすすめできないピーキーさも併せ持っている。

序盤から違和感があって読みづらいなという描写が頻出するのだが、すべてが後々になって効いてくるタイプの伏線なのが凄まじい。読みはじめたら必ず最後まで読むべき作品。

トリックの根幹を為している要素は意外と古典的で、古き良き要素をきちんと新しい作品に仕上げているのがいい味を出している。
これは、今年度の本ミスにも食い込んでほしいな。

古き良き講談社ノベルス、あるいは古き良きメフィスト賞の作風の正当な後継者だなあ、としみじみと思う。
ただ美しいだけではなく、喜劇のおかしみを含んでいるような、本格推理という枠組みを全力で楽しんで遊んでいるような余裕がたまらない。
デビュー作からコンスタントにこの作風で出しつづけている持久力もすごいし、やっぱり好きな作家さんだった。
これまでに読み逃しているぶんも遡って読みたい。

#読書

芸人ラジオ生活が充実している。
6月は、情熱スリーと煩悩ガール、ラジ父、マヂラブANN0、オーライパパあたりをよく聞いていた。
定期的に聞くものが自然と入れ替わるのだが、しばらくすると聞かなくなったものに戻ってきたり。
季節とともに、聞くものが移り変わっていく。同じものを聞きつづけることこそが価値だと思っていた頃もあったが、最近はその移り変わりを楽しむのもいいかもしれないと思っている。

#ラジオ

「アンデッドガール・マーダーファルス」の第1話を見た。
原作は以前から気になっていたけど、設定が異質すぎて踏ん切りがつかず、読んでいなかった。
1話は前座な感じで、まだ本題には入っていない気がするけど、全体に漂う厨ニで退廃的な雰囲気はすごくよかった気がする。なんだか懐かしい感じがした。
とりあえず、つづけて見てみようかな。

#視聴メモ

呉勝浩「爆弾」を読んだ。
「このミステリーがすごい!(2023年)」と「ミステリが読みたい!(2023年)」の二冠。そして第167回直木賞候補作。

些細な傷害事件で野方署へと連行された不審な男、スズキタゴサク。
野方署の面々が、明らかな偽名を名乗るその男を尋問していると、「十時に秋葉原で爆発がある」と男が予言した。
直後に本当に爆発があり、彼は「霊感で爆発の場所がわかった」とうそぶく。
彼の予言した場所が次々と爆発するなか、警察は彼の真意を探るため、その場で尋問を続ける。
果たして、スズキタゴサクは爆弾魔なのか? 東京が火の海になる前に、止めることは可能なのか?

ノンストップのジェットコースターミステリーで、得体のしれないスズキタゴサクの気持ち悪さが際立っている。
スズキを取り巻く群像劇の様相が楽しく、場面がころころ移り変わって、それぞれの思惑が語られるのが熱い。
この先どうなるのか、爆弾は何個残っているのか、すごく気になってどんどん読み進められた。
読後感はあまりよくなく、モヤモヤが残るビターなエンディング。
全体的に映画にすごく向いている筋書きなので、たぶん数年以内に映画化されると思う。
ちょうど2時間半くらいできれいにまとまりそうだし、映画になったら盛り上がるだろうなー。

#読書

桐谷広人「桐谷さんの株主優待のススメ」を読んだ。
優待廃止がやや流行っている昨今、優待株にはあまり興味がないので、テクニック面や銘柄紹介はあまり参考にならなかったが、メンタル面は他の株の本とは違う視点のように思えて、興味深く読めた。

基本的に、人は儲けるために株を買うので、普通の株の本には儲けるための買い方や失敗するときのパターンなどが簡素にまとめられている。
また、投資のための節約法などが書かれていることも多い。
ミスをすると大損するというリスク管理のイメージが強く、どちらかというと、クールだったりネガティブだったりするトーンになりがちだ。
損切りはきっちりすること、狼狽売りしないこと、四季報を正しく読むこと、マイボトルを持参して節約すること、固定費を見直すこと、儲けても生活のレベルは落とさないこと……などなど、あれはダメ、これはダメ、という制約の話がどうしても多くなる。

桐谷さんの本にもそういったことは書かれているのだけれど、どちらかというと「どうやって楽しく暮らすか?」という部分にかなり大きくフォーカスしていて、そこが高配当株投資やインデックス投資の本とは毛色が違う。
読者ターゲットとなっているのが定年後のサラリーマンという点も大きいのだろうが、「楽してたくさん儲ける」のではなく、「優待品で生活を豊かにする」ことが目的で、出費にことさら厳しくしたりするギスギスした感じはない。
ゲームとして優待を楽しんでいるうちに、いつのまにか出費がなくなっている、といった感じ。
こういうトーンで株の話をするのは、非常に異質。
値動きを細かく追ったり、損切りしたりすることをすべて諦めるという強気の姿勢で、ただ楽しむだけの株式投資というポジティブな投資スタイルを打ち出している。
エンジョイすることを重視しているため、お金を使わずに優待を受け取ることのできるクロス取引はしないなど、自分が気持ちよく過ごすために全力を尽くしているところもいい。
儲けだけが目的なら、クロス取引したほうがお金が減らないのだからいいじゃないか、という論調になりそうなものだけど、楽しく企業を応援することが目的だから、そういうことはしないということか。

優待には複利がないし、値動きを追わない&損切りしないのは非常にリスキーだと思うので、こういう姿勢で株と相対することは自分にはまだ考えられない。
しかしながら、株式投資をする目的は、本来はお金を手に入れるためではなくて、自分の未来をよりよくするためだったはず。
お金だけがたくさんあっても、使い道が充実していなければまったく意味がない。
そういう意味で、優待を使い倒して人生をどんどん明るくしていく桐谷さんの姿勢はすごく輝いて見えた。
配当は結局再投資に回るだけでお金以外になにも生み出さないかもしれないが、優待は届いたその日から楽しいもんなあ。

#読書

「ZAZYの週明けにイチャモン」(2023年7月3日)を聞く。
ゲスト:お見送り芸人しんいち。

ふたりの本音バチバチバトルがおもしろい。
田津原理音のR-1後の展開が盛り上がっていないなど、外側への毒も吐きつつ、ZAZYのリスナーにしんいちさんが噛みついたりと、安定して刺激的なラジオだった。
R-1芸人が大会後に仕事をもらえていない系のトーク、せつないけど、語り口がうまくてすごく笑える。
ZAZY&しんいちコンビはちょこちょこテレビで見かけるし、サツマカワさんとアキトさんもそこそこ見かける気がするんだけど、田津原さんはあまり見ていないので、どれくらい平場でやばいのかがまだ体感できていない。
平場が弱そうなのは、もう見るからにそんな感じだけども……。

いつ聞いても男性ブランコの悪口(?)を言っているの、笑ってしまうんだよな。
「男性ブランコは喧嘩をしてくれないから嫌い! あまりにもいい人すぎる! 仕事外で会ってもまったく変わらないいい人……!」という主張が繰り広げられているとほっこりする。
男性ブランコの、喧嘩やプロレスがまったく向いていない人柄が見えるのがいいなあ。

#ラジオ

一年の半分が終わったらしい。
まったく実感がない。
いろいろな面で、ぱっとしない半年だったなー。
残りの半年は楽しく過ごしたい。

「マヂキタ大草原」の第3回(2023年6月30日分)を見る。
第2回までは録画していたのだが、第3回は突発的だったので録画できず、TVerで見ることに。
第3回はホラー特集。2ちゃんねるオカルト板、検索してはいけない言葉、ホラーフリゲ、びっくりフラッシュなど。懐かしいものや場所がいっぱい。
川北さんは相変わらずおとなしかった。「SEXスタート!」のときだけははっちゃけていたが、これはいつのまにか持ちネタとなってしまったのか?

番組内容は相変わらずノスタルジーに満ちていて、アラサーにはかなり刺さるのではないかと思う。
今回の『インターネット・ホラー』という特集テーマは当時のネットをよくわかっている感じで、好きだったなー。
あのころのインターネットは、存在そのものがホラーだった。
今と違って、向こう側が見通せない不透明なものに満たされていて、手を入れると異世界に連れて行かれるような感触があったと思う。
すこし覗き見ただけでも、自分のパソコンを破壊されたり、ガチの死体画像が突然出てきたり、本当か嘘かわからないオカルトな書き込みが満ちていたりして、直接的に非日常に繋がっている気がした。
眠れないほど怖いのに、ついついページを開いては見てしまう日々だった。

令和のインターネットは、いつのまにか、現実と地続きで、非現実世界には接続していないようなクリアな場所となっている。
手を突っ込んでも、そこからきさらぎ駅には行けないし、ブラクラもないし、正体不明の死体画像もほとんどない。
戦争の写真も、自殺中継の映像も、生々しくリアルだ。ネットに死の香りが満ちているのは変わらないけれど、オカルトの香りはいつのまにかなくなってしまっていた。いつからそうなっていたのかは、なぜか思い出せない。
もしかすると、あのころ感じていたような得体のしれない恐怖は、令和にはもう体験できないのかもしれない。人生で感じられる恐怖の上限を超えていくような、現実と嘘の狭間にあるインターネット・ホラーは、もうここにはないのかも。
そんな郷愁にふけってしまうような内容だった。

「マヂキタ大草原」、そろそろネタが切れるころかもしれないけど、この調子で突き進んでほしいなー。

#視聴メモ

きょうは、体調が悪くてぐったりしていた。
FF16をちょっとだけ進めたり、横になったりして過ごす。

こうしてここで日記を書いていると、どうやら体調の悪い日は定期的に巡ってくるらしいということが把握できるので、すこし気持ちが楽になるかも。
「体調もメンタルも悪い。世界の終わりだ~!」と騒いでいるような日は、世界の終わりでもなんでもなく、一定の周期で当たり前に存在しているのだ……と理解しているだけでも、過ごし方が変わってくるような気がする。

株取引を始めてから2ヶ月が経過した。
毎日、株のチャートと含み益と経済ニュースサイトを眺めて、ハラハラしながら過ごしている。
最初の数日で4600円損切り、さらにしばらくして4400円損切りし、6月の半ばまではほぼ損しかない地獄の状態で回していた。
その後、一念発起して安定した株を中心に買い増しして、含み益が約30000円、配当金予定が年間32000円というところまで持ち直した。
2ヶ月のビギナーにしては、頑張って増やしていると思う。

が、含み益も配当金も、あくまでも絵に描いた餅であり、利確するまでは存在しているわけではないという部分には気をつけないといけないんだろうな。
ある日突然暴落したら、消えてしまうかもしれない、儚い含み益の30000円。
ある日突然減配したら、手元に来ないかもしれない、夢の配当金の32000円。
でも、アプリの上では利益として確かに存在しているのだった。
ここから、仕事をやめても生きていけるくらいにまで増えたらいいなー。

#株

2023年6月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する



桜井さんのYouTubeのファミリーベーシックについて話している回がおもしろかった。
なんとなくいつもよりもテンション高めなような気がする。
「なんてきれいなんだあ……」のくだりが好きすぎるなあ。
毎回、専門的な話のはずなのに、専門外の人でも楽しく見られる動画ばっかりで、楽しい。



ずっと気になっていた「ウルトラマンブレーザー」がようやくはじまる!!
しばらくウルトラマンは見ていなかったのだけれど、今回は硬派っぽく、おもしろそうな雰囲気なので見てみたい。
とりあえず、録画予約を入れておこう。

青山美智子「赤と青とエスキース」を読了。
2022年の本屋大賞第2位の作品。
一枚の絵と『赤と青』のイメージを巡る連作短編集。
最終章に向けてパーツをひとつひとつ丁寧に配置していく構成が見事にハマっていて、長い旅路を読者が一緒に追体験しているような読後感で、すごくよかった。
サクサクと一日で読めるくらいの文量でありながら、人間の一生を追いかけていくようなスケールで、好きな雰囲気だったな。
本屋さんで平積みされているときに印象的に思っていた表紙も、内容を読んでから改めて見てみると意外に情報量が多くて、センスがあまりにもよすぎると思った。大好きな表紙。
初読みの作家さんだったけど、他の作品も読んでみたくなった。

#読書

今年も「次にくるマンガ大賞」の季節がやってきた。
が……なんと今年はコミックス部門にちゃんと読んでいる作品が一作もなかった。
いつのまにか、漫画の流行を追えなくなっている自分を痛感する。
かろうじて「ラストカルテ」と「君と綴るうたかた」は序盤だけ読んだことがあるというくらい。
「ラストカルテ」、かなり読み応えがありそうで気になっている。続きを読もうか検討中。

Webの方は好きな作品が何作品かあったので、こちらだけ投票しようかなと思う。
昨年から引き続いてのノミネート「鍋に弾丸を受けながら」、丁寧にふたりの関係性を描いている意欲作「あらくれお嬢様はもんもんしている」、単行本が出たら絶対に買おうと思っていた「スクールバック」、1巻だけ読了しててすごく好きな雰囲気だった「とくにある日々」。

あらもんがノミネートされているのがとにかく嬉しい。
第一印象は「最近よくあるエロコメ?」という感じだったんだけど、話が進むに連れて、エロの話ではなく純愛の話になってきていて、大変おもしろい。
体の関係や性欲が先行してしまった結果、恋愛がやりづらくなってしまう話が大好物なので、めちゃくちゃど直球に好みなんだよな。
昨年はかなり順位が低そうだった「鍋に弾丸を受けながら」、今年はランキングに入ってくれますように。
こちらも唯一無二の漫画なので、みんなに読んでほしい。

#読書

久保帯人「BLEACH 獄頤鳴鳴篇」を読む。

本編終了後、新しい護廷十三隊によって、戦死した隊長の葬儀の後に行われる儀式「魂葬礼祭」に呼ばれることになった黒崎一護。
しかし、その儀式には実は明かされていない裏の意味があって……というお話で、尸魂界の闇が垣間見えるエピソード。
どことなく、初期のBLEACHっぽくもあるかも。
これから新しい話が始まって、すごく盛り上がりそうな予感に満ちた終わり方で、この雰囲気で続きがないとか、嘘だろ!?と思わずにはいられないのだが、BLEACHらしい終わり方のような気もする。

しかし、ザエルアポロってめちゃくちゃ便利なキャラだよな。
だれと話していてもどことなく滑稽でおもしろいし、師匠の筆が乗っているように思える。
BLEACHのギャグパートとシリアスバトルパートをうまーく兼任してくれて、イケメンなのにどこか致命的に気持ち悪くて絶妙な存在感で、最高のキャラ。

#読書

定期的にPlayStationVitaの乙女ゲームを買い増ししている。
今回のラインナップは「遙かなる時空の中で6 幻燈ロンド」「ゆのはなSpRING!」「剣が君 for V」の3本である。3本とも1000円前後で買えて、評価も高めなので、コスパはかなりよさそう。
Switchで全部入り版を買ったにも関わらず、「Vitaでも幻燈ロンドやりたいよ~!!」という願望に従ってダブり買いするという遙か6大好き人間。村雨さんと梓ちゃんが永久に好きだから……。

Vitaの乙女ゲームはもうこの先新規タイトルが増えることはないので、終わりが見えるまでずっと買い続けるかもしれないなー。
プレミアがついているタイトルもいくつかあるのがネックだけど。
プレミア系を先に買ったほうがいいような気がしつつ、ついつい安いものから集めてしまうな。

#ゲーム

「FINAL FANTASY XVI」、4時間くらいプレイ。
ストーリーの先が読めなくて、すごくおもしろい。
これはネタバレ厳禁タイプのゲームのような気がするなー。
アクション面も適度に難易度が高くて、気の抜けない感じになっている。
クライヴがすごく真面目な人で、主人公として今のところ好感が持てるのもいいなー。

小さいおつかいクエストから読み取れる情報量が多いのも、非常に丁寧な作り。
RPGにおけるおつかいクエストって、たいていの場合、あまり意味のない内容であったりすることも多いんだけど、FF16のおつかいクエストは世界観の掘り下げであったり、ベアラーという存在の意味に関するものであったり、メインストーリーに必要なパーツの一部分となっているのが、すごく興味深いなあ。
おつかいにメタ的な必然性があるというか。

ということで、まだ4時間だけどすごく楽しめている。
この調子で、ラストまでまんべんなく盛り上がるストーリーだといいなあ。

#ゲーム

株の勉強が楽しすぎて、英語の勉強をサボっている。
株は勉強すればするほどお金がもらえるけど、英語は特になにももらえないので、優先順位が下がっていくのだった。
一応、月に1~2冊、多読用の教材を読んではいるが、それでもかなり少ない気がする。
ほんのすこし前まで、毎日TOEICの演習問題を2時間解いていたのに。
今は、その2時間で株チャートを眺めて過ごしているのか。
改善が必要な気がする。

「囲碁将棋の情熱スリーポイント」(2023年6月20日分)を聞く。

急にHORIのコントローラーの話がはじまり、「あんなにお世話になっていたのに、おれたちはHORIのことをなにも知らない」と絶望しつつ、HORIのことを徐々に知り、歩み寄っていくという謎の感動展開。
確かに、現在もHORIのコントローラーでゲームをしている身としても、HORIという会社のことはまったく知らないな……。
今回もおもしろいネタメールがたくさん来ていた気がするのに、最終的にHORIのことしか記憶に残らなかった。恐るべしHORI。
HORIの設立が1970年だったというのが一番驚きだった。
ファミコンよりも歴史の長い会社なのに、『ファミコンの非公式コントローラーを勝手に作っている会社』みたいなイメージでいつまでも捉えられてしまっているの、変な因果だな……。
最近ゲームを始めた人や、ゲーム界隈にすごく詳しい人はたぶんそんなイメージは持っていないんだろうな、というのも味わい深い。
来週以降もHORIの詳細情報が送られてきそうで、楽しみ。

#ラジオ

久しぶりに「ウルトラストリートファイターⅣ」の対戦モードで遊んでいるが、やはりおもしろい。
アドンとケンがメインでたまに春麗とエレナ……というようなキャラ構成だったんだけど、ここ数日はいぶきとブランカにチャレンジしている。

いぶきはできることがあまりにも多くて以前に挫折していたんだけど、やっぱりわくわくが詰まっていていいな。アドンはやること少ないからなー。
ブランカはアドンと似たような突進技が多いので、大胆に動き回れる楽しさがある。
ためキャラが苦手で敬遠していたんだけど、改めて触ってみるとおもしろい技構成だった。
ただ超必殺のコマンドが難しいので、これはトレモ籠もりが必要かも。

世の中は「ストリートファイター6」に沸いているというのに、なぜか4をエンジョイしてしまっているのであった。6も買いたいなあ。

#ゲーム



「ダイタクの60分漫才~2022 夏~」を見た。あまりにも短い60分で、大好きすぎる。
「60分もあるから、休憩はさみつつ、ゆっくり見ようかな~」と再生しだして、「よし、そろそろ15分くらい経った気がするから休憩しよ」と飲みものを取りに行こうとしたら、すでに35分経過していた。恐ろしい。
漫才の名手はたくさんいるけど、60分ぶっつづけで漫才してもきっちりおもしろさを保てる人ってなかなかいないんじゃないか?と思う。トーク力と構成力が高いんだろうな。

すでに知っているネタもあるのだが、そこに至るまでの流れが違うから新鮮に見られる。
家族の恥を暴露しまくりながら「言うな!」とツッコむくだりはダイタクの鉄板ネタだが、やっぱり何度見てもおもしろい。
サンリオのくだりも好きだったなあ。キティちゃんの漫才の完コピにまで踏み込んでいったのがおもしろすぎる。
二段ベッドの話や6畳しかない部屋に2人で住んでいたころの話、なぜか下着を共有していた話などなど、踏み込めば踏み込むほどに双子ならではの生活感がにじみ出るのがいいよなあ。
めちゃくちゃ楽しい60分だった。

#お笑い

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