2024年7月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
2024年7月25日(木)
2024年7月24日(水)
『恋愛漫画』なのか、『ホラー漫画』なのか。
1巻からずっと、絶妙なグラデーションのなかにこの物語はあった。
しかし、ここへきて、『恋愛』こそが『ホラー』の中核にあったということがわかってきていて、戦慄する。
お互いの心の深い部分まで熟知したふたりは、必然的に体を求め合う。
『恋愛漫画』としては完璧な終着点なのだが、『ホラー漫画』としては、その終着点こそが、最悪の悲劇となる。
こうなることは、数巻前からわかっていたはず。
でも、いざその状況になってみると非常に怖い。
丁寧に積み重ねてきた彼らの大切な日々が、状況を悪化させる元凶だったことがわかりはじめて、この漫画がどこへ走っていくのか、非常に気になる。畳む
#読書
2024年7月23日(火)
とはいえ、古くても必要そうなメールもあり、条件指定が難しい。
とりあえず今回は、
・年代で絞る ex.「before:2019」など
・未読だけを選択する
の条件で、3万件ほどのメールを削除した。
あと、絶対に不要なタイプのメールは差出人で絞り込んで全消しするのも有効かも。
通販したときのログのメールなど、もしかすると必要かもしれないものも含まれていたが、まあ、今まで既読になっていないわけだし、いいかな……ということで、サクッと諦めて断捨離。
定期的にこの条件で消していけば、そこそこ節約にはなるかなー。
しかし、まだ未読が6万件以上ある。
きれいになるまでの道のりは長そうだ。
#片付け
2024年7月23日(火)
毎日更新という決まりをここまで守ってこれて、素直に偉いと思う。
どうでもいい内容の日もあるし、書き直したいような文体の日もあるけれど、これからもできるだけつづけられたらいいなあ。
2024年7月22日(月)
シルバーからコツコツと勝ってここまできたので、嬉しい~!
負けて下がってしまったケンも、またぼちぼちやりたいな。
とりあえず、今はラシードでどこまで行けるか試してみたい。
ゴールド3あたりから、ラッシュを制するものがすべてを制する雰囲気があり、ラッシュの練習しなきゃなあ……と食らうたびに思うのだけれど、まだラッシュは全然使っていない。
よく言えば伸びしろ、悪く言えば怠慢。
カプくじのラシードのポスターがかっこよくて、ほしすぎる!!
と思ったけれど、さすがにこの確率のものに手を出すのは怖すぎるので、そっと諦めた。
ソシャゲのガチャ含め、ランダム商法には極力手を出さないことで心の平安を守っているところがある。
当たらなかったときの心の荒みっぷりがすごいから、どんなジャンルでも、推しが確定しているときだけ買うことにしている。
しかし、ついつい欲望に負けて手を出してしまうときはある。
先月だったか、ローソンのカリスマブロマイドが大量にダブったのに伊藤ふみやさんが一回も出なかったとき、それだけで闇堕ちしていたなあ……もうやらないぞ。と言いつつ、たぶんまたやる。
#ゲーム
2024年7月20日(土)
まだ数枚しか食べていないが、かなり美味な予感。
サクホロ系もザクザク系もおいしいぞ。
友人はしょっぱい系のが入ったほうを購入していたが、そっちもおいしそうだった。
クッキー缶は贅沢なので、買いすぎないようにしていきたい……と思いつつ、やっぱりかわいいし、おいしいし、好きだなあ。幸せがいっぱい詰まっている。
銀座は怖いところだと思っていたけど、駅の周辺は意外と普通だった。よかった。
#買い物
2024年7月19日(金)
総プレイ時間が108時間を超え、ランクマッチはゴールド星4になった。もう少しでプラチナになれそう。
最近は勝つためのNG行動について考えている。
インパクト祭りしない、ぶっぱしない、飛ばないなど、ひとつひとつは当たり前のことなんだけど、焦るとついやってしまうんだよなー。手癖になっているからよくない。
ワールドツアーはひたすらレベリングのターン。
豪鬼とベガに弟子入りするのに、たぶんレベル80くらいは必要なのでは……?と推測して、一日に一レベルは上げていこうかなと思っている。今はレベル67。
やることを忘れがちなので、ワールドツアーのTODOリストでも作っておこうかと思う。
・ミッション:スタイルを極めし者 のためにレベル上げ モブをしばく
・ミッション:シャドルー基地潜入 のためにレベル上げ モブをしばく
・アバターアイテム集め ドロップ持ちのモブがいたらとりあえず殴っておく
・アルバイトで強化用の金策 ひたすらスクラップ工場
・すべてのアイテムを一個ずつ集める ショップめぐりとドロップめぐり
・今後強い敵が出たときのために回復ドリンク集め ドロップ持ちのモブがいたら(以下略)
・鍵集め なんかやたら多くて面倒そうなのでこれはやらないかも
・その他、埋めていないミッションを埋める
・スタイル育成と好感度上げ 全員MAXを目指す
ということで、まだまだやることがたくさんあるワールドツアーなのだった。
これをやって、なにか技術的に身になるのかと問われると特にそういうことはないんだけど、キャラが好きだからというのと、バトルハブでアバターバトルをしたいからという理由で続けている。
#ゲーム
2024年7月18日(木)
その人の問題を解決するための旅を提供する、トラブル旅行社シリーズの第一作。2020年刊行。
安定の廣嶋玲子さんなので、おもしろくないわけがないのだが、今回は挿絵もめちゃくちゃかわいくて、描き込みが細やかで、しかもカラー挿絵多数ありという嬉しい一冊。
家族みんなで飲もうとしていた珍しい外国のジュースを、気づかずに飲み干してしまった時川大悟。
このままでは、食いしん坊の姉に怒られてしまう。あわてて街に探しに出かけるが、同じジュースはまったく見つからない。
そんな大悟のもとに、ふしぎなフクロウが現れる。
フクロウに導かれてたどり着いたのは、問題解決のための旅行会社であるトラブル旅行社。
トラブル旅行社が提供する「砂漠のフルーツ狩りツアー」に参加すれば、まったく同じジュースを作ることができるという。
大悟は、わけもわからぬままに、砂漠へと旅立つことになるのだった。
「砂漠のフルーツ狩りツアー」というかわいらしいタイトルからは想像もつかない、砂漠のキャラバンでの過酷な旅の様子がおもしろい。
唯一、料理が得意な主人公の大悟が、その料理を武器に砂漠で生き抜いていくという展開も痛快で、気持ちよかった。
料理の内容も、日本の料理をそのまま出すのではなく、現地の食料で作れるようにアレンジしているのが詳細に描写されていて、おいしそうだった。サボテンのジャム、いいなー。
今まで読んだ廣嶋玲子作品の中で一番好きかもしれない。
こんなにおもしろいのに、まだ3冊しか出ていないらしい。2巻以降も読みたいな。
#読書
2024年7月18日(木)
角川スニーカー文庫から2002年に発売された、古典部シリーズの第2作。
文化祭に出展する、クラス製作の自主映画を見せられる、古典部のメンバーたち。
ミステリ映画のはずなのだが、被害者が死亡するシーンで本編が終わっており、解決編が存在しない。
犯人は誰で、トリックはなんなのか? 脚本家の意図するものはなにか?
折木奉太郎はこの謎を解き、正しい解決編を導けるのだろうか?
2作目にしてここまで仕上がっていることがあるのか……!?と驚く。
「秋期限定栗きんとん事件」が本当に好きで、毎度、あの感覚を求めて米澤穂信を読んでしまうのだが、これはかなり近いのではないだろうか。
『青春』は、砕け散るからこそ美しいし、愚かだ。
ミステリとして非常に丁寧な筋立てながら、人間の心情をきっちり描いているのが興味深い。
また、『日常の謎』(あるいは『非・日常の謎』)という存在へのメタ的言及を行うために『日常の謎』を構築するという手法も、凝っていて読み応えがある。
『探偵』という存在が持つ暴力性や、他者の気持ちを顧みない愚かさなど、『本格推理』や『探偵』という枠組みへの批評ともなっており、非常に短くて読みやすい250ページのなかに、ここまで要素を詰め込んでいるのは凄まじいと思う。ちょっと後期クイーン寄りの雰囲気が好き。
ここから、奉太郎がどういう人になっていくのか、気になるなあ。畳む
#読書
2024年7月17日(水)
含み損になっていたときもあったが、これでもとが取れる。
はるやまの優待は、割引券が2枚と、商品交換券が1枚。
割引券は正直使わないかもしれないのだが、好きなシャツがもらえる交換券が嬉しい。
ただ、はるやまのお店に行かなければいけないというのがやや緊張する。近所に店舗がないため、まずは店舗探しから始めなくてはいけないのだった。
#投資
2024年7月16日(火)
「これって……ジャンケットバンクそのものじゃないのか!?」と戸惑うほどに、ジャンケットバンクの原型だった。構成がそっくりである。
でも、ジャンケットバンクのほうが明らかにこなれているし、絵もすっきりしていて、こうやって徐々に作品がおもしろくなっていくのか……!という驚きがあった。
一応はダーツの漫画なのだが、登場人物全員がダーツを百発百中させられる技術を持っているという前提のもとに進んでいくため、早々にダーツの話ではなく心理戦の駆け引きになっているのが意外でおもしろい。
そういえば、ジャンケットバンクも、一流のギャンブラーはダイスの目を簡単に揃えられるよ、というシーンがあったなあ。あれはイカサマなのかガチなのかは不明だったけど。
1巻の終わりがトンデモ展開だったので、2巻以降を買おうかは悩んでいるのだが、この頭脳バトルは先が見たい。
#読書
2024年7月14日(日)
最初はバトルハブ、肩慣らししたらランクマして、疲れたらワールドツアーのレベリング。最後に気になるコンボをトレモで練習。
これだけで一日のゲーム時間が終わってしまうので、新作を買う隙間がない。
「岩倉アリア」が出たり、「ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン」が待っていたり、「龍が如く8」がずっとほしかったり、それ以外にもいろいろと気になるものはあるのだが、「限られたゲーム時間の中で、うまくなりたい!上のランクに行きたい!」という気持ちが今は強い。
たぶん、途中で疲れて「なにかストーリーを楽しみたい!!練習きつい!!」というターンが来ると思うので、そのときになにか新作を買おうかなと思っている。
#ゲーム
2024年7月14日(日)
少年時代の話やアンガールズ結成の話から、昨年の婚約まで。
読みやすい、さっぱりとした文体で、自身の半生を振り返るエッセイ。
田中さんはバラエティなどでも、場全体を見回して気遣いをすることができる人だ。
そんな気遣いの源泉がなんだったのかを知ることができる、良エッセイだった。
かなり重めないじめの体験や、ヤンキーに絡まれた体験など、つらいこともしっかり冷静に書いてあって、強い人だな〜と思う。
自分を客観視する力があるから、平場での存在感を獲得できたんだろうなあ。
ひとつひとつの趣味をきっちり極限までやる、真面目で凝り性なところも好感度が高くて、やっぱり好きだなと思った。
私生活について、ネタになることはなんでもかんでも切り貼りしてエッセイを書くような芸人さんもいるけれど、田中さんは結婚相手の情報に関してはかなり徹底して伏せているような気がしているし、書くとだれかに迷惑がかかったりしそうなことは書いていない印象だ。
書いていいことと悪いことの境界線をしっかり引いているのが、このエッセイが安心して読める理由かもしれない。
相方との出会いの話が特におもしろくて、「あれは誰だ? キモい!」と「なんだあの細い人は! 今まで見た中で一番気持ち悪い」がお互いのファーストインプレッションだったくだりで大爆笑してしまった。
そんな運命の出会いがあるかよ!
#読書
2024年7月12日(金)
知略バトルかと思いきや、根本の部分がめちゃくちゃフィジカル頼りだったり、いつのまにか男と男の友情ストーリーになっていたり、予想もしないところからぐんぐんおもしろくなっていく。ぎゅっと凝縮されたエンタメの塊だった。
序盤は「頭おかしい人ばっかりで共感できないよ~!」という感じだったのだが、いつのまにか全員のことを大好きになってしまっていた。
ギャンブルするたびに友だちが増えていくのが気持ちいいんだよな……。
特に獅子神さんと村雨さんはいいキャラで、このふたりの出番が加速度的に増えていく様子に、読者の総意を感じる。続きが楽しみ。
#読書
2024年7月11日(木)
他の人の考察で「JPのPはPresidentのPで、Gの関係者なのでは?」というものがあって、「絶対それだ!!!! 名前も立ち姿も似てる!!!!」と思ったのに、蓋を開けてみたら全然関係なくて、言うほど似てもいなくて、「じゃあ、Gって、なんなんだよ!!!!」と改めて謎が深まっている。
6では超能力についての話が少ないけど、Gの持っている力って、ストリートファイター世界のなかでも異色の超能力だった気がする。
あれがサイコパワーと関係なくて、物語の大筋とも関係ないとしたら、「VSシャドルーという、ストリートファイター世界におけるメインとなる物語とはまったく関係のないところで、とんでもない力を持っている変人がいる」ということになり、かなり空恐ろしいんだよなあ。
なにを考えているかまったくわからないし、目的も不明。
いったいなんのためにこんなキャラクターを生み出したのか、本当に気になる。
もし、6で追加キャラになって、弟子入りをしたら、なにを言われるんだろうか。主人公も大統領を目指さないといけなくなりそう。怖い。
#ゲーム
2024年7月11日(木)
ほっこり人情もの✕グルメものという、普段あまり読まないジャンルに挑戦してみた。
丘の上にある『洋食屋オリオン』は、常連客たちを幸せな気分にさせる料理を出す、むかしながらのお店。
『誰も寂しくさせない』ことをモットーに、ひとりひとりの心に寄り添う料理を作りつづける。
トマトソースオムライス、パンチェッタ入りのカルボナーラ、丁寧に仕込みをした煮込みハンバーグなど、心を込めて作った料理が、お客さんたちの心を満たしていく。
ひとりひとりのお客の事情にフォーカスしつつ、お店にいる従業員たちの素性もすこしずつ明らかになっていく。
基本ハッピーエンドしかないので、安心して読める構成だった。
女性同士のマウンティング、いじめ、生活保護家庭での児童虐待など、実は重めなテーマもあるんだけど、オリオンがすごく優しいお店であることで、そこまで重く感じられないようになっているさじ加減が絶妙だった。
第4話が特に好きだったなー。こういう、ドラマティックに再会するお話に弱い。
あと、全部読み終わってから、一番最初の開店準備の部分を読むのも楽しかった。
お客パートではレストランの内部事情は語られなくて、本当にお客になった気持ちで読めるのが好きだったなー。ほのぼのした。
#読書
2024年7月9日(火)
ストーリー終了後もいろいろとやりこみ要素があり、キャラの好感度上げとキャラ別ミッションがよくできていて、見ごたえがある。
格ゲーのキャラから直接、人生観を聞くというあまりない体験が新鮮に思えてきた。
ラシードは免許皆伝と好感度コンプ済みだけど、他のキャラもぼちぼち埋めていこうかな。ルークは免許皆伝だけ済み、AKIは好感度コンプだけ済み。
レベリングはLv40くらいからは苦でなくなってきたし、CPUもそこまで理不尽な強さではなくなってきている。
弟子入りは、残すところはベガと豪鬼のみ。豪鬼はともかく、ベガはどこにいるんだろう……まったく手がかりがないなあ。このあと、テリー&舞&エレナへの弟子入りも追加されるかもしれないと思うと、早めにベガと豪鬼を抑えておきたい。
もともと、目的なく街をうろうろするゲームが好きというのもあり、クリア後のワールドツアーはかなり理想的な世界かもしれない。
#ゲーム
2024年7月8日(月)
主演が坂本慎太郎ということで、坂本慎太郎ファンとしてはいつか見なければと思っていた。ようやくの鑑賞。
三人の不良が思いつきで始めたバンド「古武術」がフェスに出るまでのお話。
単なる思いつきであり、音楽の知識もないため、彼らの奏でる音色は、およそ「音楽」とは呼び難い代物になってしまう。
しかし、本人たちは、その演奏を「最高の音」だと呼び、ブチ上がる。自己肯定感の塊なのである。
さらに、校内でフォークソング専門のバンドを組んでいる「古美術」から絶賛されたことで、「古武術」は地元のフェスに出ることになってしまう。
はたして、音楽知識のない三人組はフェスで成功をおさめることができるのだろうか!?
バンド結成ものとしては異色の展開であり、シュールギャグと捉えられなくもないのだが、ロックの初期衝動に従い、挫折することもなく、自分の信じる「最初の音」だけを武器に突き進む三人の姿は、感動的ですらある。
「ガールズバンドクライ」にしろ、「BLUE GIANT」にしろ、「ふつうの軽音部」にしろ、音楽ものの作品は、自分が下手であることや、周囲から評価されないことに思い悩み、鍛錬を重ねなければいけないというセオリーがあるのだが、「音楽」はそうしたセオリーにはまったく縛られることがない。「初めて音が鳴った! おれが鳴らした!」という、たったひとつの感動が彼らの原動力なのだ。
その音を他者と比べて落ち込むことはないし、それが下手だという価値観すら持ち合わせていない。成り上がる必要もない。
自分が自分を肯定している。それだけで十分すぎるくらい、十分だ。
これがロックでなくて、なにがロックだろうか?
また、「音楽」において非常におもしろいのは、「古武術」をフェスにまで押し上げてしまった「古美術」の森田さんの存在である。
フォークソングを愛する森田さんは、今までずっと自分の音楽を信じ、鍛錬に鍛錬を重ねてきたはずだ。
しかし、「古武術」の演奏を聞き、彼らの生き方を見ることで、ロックに目覚める。
「古武術」の原始の音が、森田さんの人生を変えていく瞬間こそ、「音楽」の最大の見所なのではないかと思う。
音楽には、他者を変えてしまうほどの強烈なパワーがある。そのパワーは、鍛錬を重ねたから生まれるわけではないし、演奏が上手だから生まれるわけでもない。
ただ、ロックであること。そこに強い衝動があること。それだけが誰かを動かす力になるのだ。
不良たちが元通りの日常に戻っていったとしても、森田さんのなかに生まれたロックの炎は消えないだろう。
森田さんこそ、「音楽」の裏の主役であると信じている。畳む
#映画
2024年7月8日(月)
よく似た別々の怪異の話が少しずつ重なり合い、その共通項を探すために調査を始めるというのは、最近のモキュメンタリーものでもよくある構造だったりする。最近の作品との類似や相違を探してみても楽しそうだ。
ひとつひとつの怪異の怖さがずば抜けていて、「やっぱり、三津田信三は一味違う!」という気持ちになった。
「近畿地方のある場所について」が好きな人には、ぜひこちらも読んでほしい。
特に後半の怪異が群を抜いて怖くて、ページをめくる手が止まらなかった。怖いのに、先が気になる……!
ラストの謎解きシーンは正直いらなかったかなとも思うのだが、全体を通してモチーフの不気味さが突き抜けていて、ホラー小説のオールタイムベストに入れたい出来栄えの傑作だった。
続編もあるらしいので、そちらも読みたいな。
タイトルの噛み合っていない感じや、不快度の高い書影も不気味で印象的。いい味出してるんだよなあ。
#読書
2024年7月6日(土)
終わったと言ってもエンディングを迎えただけで、師匠とのおしゃべりやサブミッション、後日談など諸々のつづきがあるのだが、とりあえずひと段落ということで。
ストリートファイターシリーズのシナリオを追っていてあらためて思うのが、リュウのフェードアウトにかなり成功しているな、ということ。
5の主役はほぼラシードだったし、今回はプレイヤー自身が主役。
プレイヤーの師匠としてのルークはもうひとりの主役と言えるかもしれないが、リュウは単なる脇役にすぎない。
むしろJPと因縁のあるケンのほうが出番が多かったくらい。
リュウや豪鬼はかなり世捨て人っぽい感じになっており、他人と関わることがなくなってきた。ケンも、このままだと世捨て人ルートに入りそうな気もする。
もうリュウがいなくてもどうにかなるな、というところまで、いつのまにか話を持って来れているのがすごいと思う。
コンテンツの顔として、これからもリュウは実装されるとは思うけれど、シナリオのメイン役者としては、もはやリュウを登場させなくてもOK。
格闘ゲームにおけるシナリオの比重が小さいからこそできる技かもしれないが、この主役交代の流れを作るのって、意外と難しいのだろうなー。
6では新キャラや次世代キャラが増えてきて、過去のキャラは今後も加齢によって引退するのではないか?という予感がしてきた。
同じキャラばかり使っていても仕方ないし、どんどん新しいキャラが増えたほうが健全なんだろうなー。
でも、7にもラシードはいてほしいし、6にアドンを実装してほしい……という複雑な気持ち。
#ゲーム
2024年7月5日(金)
きのう愚痴っていたワールドツアーは、無事にラシードに弟子入りし、好感度もマックスにした。ラシードらしい、マイペースなお話でよかった。
ひとまずの目的は終了したので、あとはストーリーを最後までやったら終わりかなー。
終盤戦に向けてどんな対戦があるかは知らないが、ラシードが異次元に強すぎて、回復アイテムをあらかた使ってしまったため、バイトして稼ぐ必要があるかもしれない。
さて、ワールドツアーが一段落したので、ちょっとだけランクマッチ。
息抜きに、ラシード以外のキャラで認定戦でもやるか~。いつもよりも下のランクでランクマッチできたら、気分転換にいいかも……!
と、軽い気持ちでケンの認定戦をしたら、ゴールドの星5になってしまった。
ラシードは今、ゴールドの星2なので、ラシードよりもケンのほうが上だ。
ヤバいぞ。息抜き・気分転換とはなんだったのか。
途中で、ゴールド星5のJPにギッタギタにされたのだが、もし、このJPに勝っていたら、たぶんプラチナだったんだろうなー。
JPにわからん殺しされたおかげで、異次元世界に飛ばされずに済んでよかった。
しかし、星2でも、ヒーヒー言いながら戦っているので、星5はまずい気がする。
負けまくって、すぐに落ちそうで怖い。
怖いけど、なってしまったからには仕方ないので、星5の世界を楽しんでみたい。
#ゲーム
2024年7月4日(木)
ランクマッチはようやくラシードがゴールドになった。プラチナめざして頑張っている。
問題は、ワールドツアーである。
ワールドツアーとは、「龍が如く」のように、治安の悪い街をさまよいながら、ストリートファイターやファイナルファイトのキャラクターたちと交流していくというお話。
このコンセプト自体に不満はないのだが、とにかくダンジョンが複雑でわかりづらく、敵が非常に硬いのがストレス。
師匠たちとの交流は楽しいんだけど、メインストーリーが虚無で、特に追いたくならないわりに異常に長いというのもつらい。
ラシードが好きなので、ラシードに師事するために黙々とやっていたら、もう15時間も経過していた。
まだラシードに会えてすらいないのだが、いったいどこにいるのか……。
シナリオはそろそろ終盤っぽくて、敵がまた硬さを増してきているという。
あまりにも理不尽に敵が強く、「さすがにおかしいのでは!?」と疑いつつ、いろいろ世界を旅してみた結果、どうやらショップで売られている強化アイテム(ドラクエでいう「ちからのたね」的なもの)をすべて買っていることが前提の強さ調整になっているっぽいことに気づいた。
アルバイトしてアイテムを回収したら、ようやく我慢できる強さになった(それでもやや強いが)。
そんなの、わかるかーい!!!
格闘ゲームって、HPと攻撃力が相手と同じだからこそおもしろいんだよなあ……という事実と向き合わざるを得ない。
せっかくテクニックを磨いても、相手が硬い&攻撃力が異様に高いと、めちゃくちゃ萎えるんだなあ。
ここまで来たからには最後までプレイするつもりではあるが、もし今後のナンバリングもこういうストーリーを追加するのであれば、形式はストリートファイター5のゼネラルストーリーに戻してほしいなと思った。
過去作品のキャラがいっぱい出てくるのは嬉しいから、こういうお祭り自体は続けてほしいんだよなー。
#ゲーム
2024年7月3日(水)
1月くらいからのんびりやっているが、頭のなかをからっぽにしたいときに非常に効く。
総プレイ時間は10時間。まだまだ飽きていない。
2023年の本屋大賞候補作、小川哲「君のクイズ」を読んで以降、クイズというものに特別な意識を抱いている。
「君のクイズ」で描かれているクイズは、人生という名のデータベースのなかに手を突っ込んで、一番奥に入っている知識をつかみとるような特殊な体験だ。
これまでの人生のどこかで見聞きしたはずの埋もれた情報を、どうにかして掘り出す。
もう二度と思い出すことがなかったかもしれない、かすかな記憶を取り戻すためのトリガーとしての『クイズ』が、すごく印象的だった。
「雑学クイズ大臣」は様々なジャンルから出題されるクイズに5門正解するとクリアとなるという、シンプルなクイズゲーム。
都道府県や日本史にまつわる郷土的な問題が多めだが、アニメ、スポーツ、美術、世界史、数学など、ジャンルはかなり幅広い。
コンシューマで遊べる良質なクイズゲームは案外少ないので、こういうオーソドックスなクイズが気軽に遊べるのは非常にありがたい。
小学生のころに授業で習った知識、誰かと話しているときにちょっとだけ聞いた知識などを頭の奥底から引っ張り出す瞬間が最高に気持ちいい。
#ゲーム
2024年7月2日(火)
最近は、ブンブンジャーは演出のかっこよさを楽しむものと割り切っていて、シナリオについてはあまり期待せずに見ているのだが、その期待値の低さゆえに今週は不意打ちを食らった形になった。
10歳の頃に地球を捨てて宇宙へと旅立った焔先斗が、地球のブンブンジャーの一員となる重要回。
先斗がハシリヤンに奪われてしまったトレーディングカードは、実はたったひとりの友人である長田のものだった。
ラストシーンで、先斗は長田にカードを返すのだが、長田はすでに結婚して子どももいる身で、「心配だったのはカードのことではなく、消えた先斗のことだ」と伝える。
先斗はまだ10歳の頃の精神のままで、「長田にカードを返さなきゃ」と思っていて、長田は先斗がいないあいだに、成長して完全におとなになっていたという展開は、戦隊ではあまりないタイプの心のえぐり方だったので、「こんなのあり!?」と驚いた。
先斗は過去の時代からタイムスリップしてきたわけではなく、長田と同じだけの時間を宇宙で過ごしたはずなんだけど、その時間は長田が地球で普通に積み重ねてきた時間とは、やっぱりぜんぜん違う性質のものなんだろうなあ。
戦隊のメインキャラクターたちは、子どもたちが感情移入するために、実年齢よりもやや幼く描かれているというのは毎回のセオリーだけど、今回の「先斗が子どもの頃の思い出から抜け出せずにいるあいだに、同級生は年齢相応のおとなになっていた」という展開は、セオリーを逆手に取っているように思えて、ぐっときてしまった。
そして、そんな少年としての焔先斗の悲鳴を聞きつけるのが、これまでも子どもたちに慈善活動をしてきた、ひとりのおとなとしての大也だというのもうまい。
大也は人となりがわかる回が少なくて、レッドとしては物足りない部分もあるんだけど、ここぞというときには引き締めてくるのがいいな。印象的な回だと思う。
#特撮
2024年7月1日(月)
第24回本格ミステリ大賞、第77回日本推理作家協会賞、第37回山本周五郎賞の三冠からの、第171回直木三十五賞候補でもあるというバケモノ作品。
これで直木賞も獲ったら凄まじいことになると思う。
イカサマありのギャンブルゲーム小説で、「グリコ」「じゃんけん」「坊主めくり」など、おなじみの遊びに新たなルールを加えて、読み合いの頭脳バトルに変えていくという作品。
非常に漫画的な発想であり、特にギャンブル漫画好きにウケそうなノリではあるのだが、デスゲームや暴力の要素はなく、高校生同士の対決なので読みやすい。
青崎有吾といえば、細やかな本格ミステリの名手という印象だが、まさか、こういうのも書けるとは……!という新鮮な驚きがあった。キャラも魅力的で、続編が読みたくなる。
読んでいて絵が脳内に浮かぶ感じで、たぶんアニメ化にも向いているだろうなー。
#読書
2024年7月1日(月)
田中一行「ジャンケットバンク」を3巻まで読む。
銀行の地下で行われる、命やら肉体やら人権やらを賭ける、危険なギャンブルゲームの話。
ちょっと絵柄が怖いんだけど、ギャンブラーたちの駆け引きが読み応えがあって、すごくおもしろい。
「カイジ」を途中まで読んだときに「Eカードと限定ジャンケンが好きすぎるから、こういうくだりをもっと延々と読みたいな~」と思っていた自分には、ぴったりの漫画。変なルールかつ一対一のギャンブルが次々と出てくる。
これは、アニメ化したら盛り上がる気がするなー。
ボイコミのCV内山昂輝が非常に印象通りだったので、アニメ化したら内山さんに声を当ててほしい。
#読書
2024年6月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
2024年6月30日(日)
この世界は、もしかすると夢なのかもしれない。
しかも即完売しているらしく、さらに夢っぽさが高まった。
アクスタが出ている脚本家、他にもいるのかどうかが気になるな。
2024年6月28日(金)
厳密には本来の意味での決算ではないのだが、響きがかっこいいので、便宜的に決算と呼んでいる。
やることは、以下の通り。
・すべての通帳に記帳をする
・家族の持っている金融資産(負債含む)をGoogleスプレッドシートにすべて書き出す
・先月と比べてどれくらい変動したかをチェック
・大規模な出費や収入があれば追記
・その日のドル円レートをメモする
正しく言えば、「資産簿」といったところ。
資産の全体を把握する日のことだ。
株式・投資信託などは日によって変動があるのだが、一応、その月の最後の日(土日は変動しないため、厳密にいうと最後の平日)の資産額を書き込むことになっている。
Googleスプレッドシートで表にしていて、先月からどれくらい増えたか、一年でどれくらい増えたか、どの資産がどれくらい変動したのかなど、表計算で一目瞭然になり、気持ちがいい。
銀行残高、ネット銀行残高、電子マネー、ポイント、金券類、財布の中身など、金銭として使えるものはすべて記録しておくことになっている。
使っていない銀行がいくつあるのか、期限切れになりそうなポイントがないか、もっと金利のいいところに移せないかなど、毎月検討できて、非常に捗る。
これとは別に、家族共有のアプリ家計簿もあるのだが、家計簿は基本的に「減ったお金」を書くもので、見ていると「また減ってる……」とややテンションが下がる。
一方、資産メモは「先月よりも増えている!!」(※減っていることもある)を観測することに特化したものなので、毎月、テンションが上がったまま作業できるのが最高。
記入するのも、毎日入力しなければいけない家計簿と違って、一ヶ月や二ヶ月に一回でOK。
家計簿が嫌いな人でも、資産簿ならできるのでは?と思っている。
財布に入っている小銭なども、月末に整理して入金することにしている。これをやりはじめてから、財布や通帳がスッキリしていて、気持ちいい。快感。
#投資
2024年6月27日(木)
前から気になってはいたんだけど、一気に読むとめちゃくちゃおもしろかった。
やや渋めの邦バンドが好きな鳩野ちひろは、高校に入学して心機一転、ギターを買って軽音楽部に入ることにした。
中学時代のトラウマを払拭し、新たな青春を手に入れるためにあがくちひろの前には、個性豊かすぎる部員たちが次々と現れる。
バタバタと追い立てられるようにバンドを結成したちひろたちの青春の行方は……。
どこかで見たようでいて、どこでも見たことのない音楽部活漫画で、切り口がすごく楽しい。
大人数の部活動で、それぞれ自由にバンドメンバーを集めてバンドを結成するのだが、早々に人間関係でモメたり、たいして本気じゃないやつが抜けていったり、色恋沙汰でいなくなったりと、「そうそう、『ふつうの部活動』ってこんなもんだよね……!」というリアルな質感が半端ない。
部活漫画における部活動って、なぜか登場人物がみんな本気であることを前提に描かれていたりしがちだけど、ふつうは、運動部でもない部活にそこまでマジになるやつ、たぶん半分もいないんだよな……。
部活動というものが、特別な時間ではなく、学校における生活の一部なのだという認識が、部活漫画という媒体においては剥がれ落ちていることが多いのだが、「ふつうの軽音部」の部活動は、高校生活の一部におさまっていて、ベタベタしていないのがいいなと思う。
陽キャによる陰キャへの悪意なき見下しの描写も、それを悪い意味で捉えすぎてドツボにハマる陰キャの描写も、現実にありそう。
あと、軽音部でやる曲が有名バンドのコピーばかりで、オリジナル曲的なものはあまりなさそうなのも、「それっぽい」なと思う。
バンドものの漫画やアニメってオリジナル曲をやりがちだけど、やる気のない人たちが集まって組んだバンドで、そうそうオリジナル曲なんてできないのでは?という。
しかし、「ふつうの軽音部」のすごいところは、露悪的なテーマを取り扱っているわりに、登場人物たちはさわやかで、そんなに度を越して嫌な人はいない(※ただし、ヤバい人はいる)というところ。
露悪をやり抜くと、ギトギトとして読む人を選ぶ漫画になるのが当たり前であるはずなのだが、なぜか読後感は非常にさわやかで、全然ギトギトしていない。
はとっちが熱い努力家だというのが大きいとは思うけれど、それ以外の登場人物も、特別ヘイトを集めるような人はいない。
露悪的なのにキャラへのヘイトがないというのは、不思議で、矛盾しているように思える。でも、実際そうなんだよなあ。
「こいつヤバそうだな」と思うようなキャラでも、そのキャラの心情描写にフォーカスされると実は意外とふつうな考え方だったり、ハメられただけだったりと、過剰に嫌なキャラを作らないように、ヘイトの量を細かくコントロールしている気配があり、このテクニックだけで唯一無二の漫画だと感じる。
「部活で嫌なことがあったら、退部すればいいや。辞めてもなにも変わらないし」という身軽な雰囲気が随所に漂っており、「そこまでマジな気持ちで読まなくてもいいよ、たかが部活内の揉め事だよ」と読者に語りかけてきている気もする。
なお、一番の危険人物である厘ちゃんは、あまりにも考え方が異次元すぎるので、ヘイトとかそういう感情には至らない。
一人だけ異能力バトルの能力者が混ざっちゃっている感じで、こういうところもバランスいいなと思う。
厘ちゃんがもっと陰湿でリアルに嫌な人だったら、たぶんこの漫画の読後感は一変する。
「ふつうじゃない」厘ちゃんがもっと見たい。
続きも楽しみ。畳む
#読書
2024年6月26日(水)
MONKEY MAJIK × 岡崎体育の「留学生」。
明るくておバカなコンセプトの曲というイメージがあるけど、実はメロディはちょっとせつなくて、イントロの入り方がかなり好きだったりする。
間にはさまる伴奏も、異国の地でぼんやりしながら「どうして来ちゃったんだろ」と天井を眺めている気分で聞いている。
「ハンバーガーめちゃでかい」「冗談通じない」など、日本語パートで出てくるひとつひとつの悩みの内容はバカかもしれないけど、羅列されることで、自分はこの国では異質なのだ、という実感がひたひたと迫ってくるのがうまいよなと思う。
最後にサビでたどり着く「味噌汁飲みたいわ めっちゃ」は、「日本に帰りたい!」という切実な叫びのようにも思えて、自分が留学したわけでもないのに、妙に共感してしまうのだった。
#音楽
長々とかばんに入れたままにしていたやつ。
2022年に発売された、おそらく連城三紀彦最後の新刊。
恋愛と推理を基軸にした、これまでの未収録作品を一気に収録する短編集。
連城三紀彦は短編の名手だが、その名手ぶりが遺憾なく発揮されている短編集だと思う。
恋愛小説なのか、推理小説なのか?という議論を超えて、「そういえば、現実の恋愛も、どんでん返しの連続なのではないか?」と思わせてくれる。恋愛感情の描写のきめ細やかさや、迫りくる不安、修羅場の予感が、見事にミステリ的ギミックと結合する瞬間、名状しがたい快感が生まれる。
特に好きだったのは、「過剰防衛」「裁かれる女」「紫の車」かなあ。
やっぱり連城三紀彦はおもしろい。
まだまだ未読が残っているのが嬉しすぎる。
マラソンは、まだ始まったばかり。
#読書